キラキラ共和国

著者 : 小川糸

• 幻冬舎 (2017年10月25日発売)

感想・レビュー・書評

[バス好きな読書虫さんの感想 · 2017年11月9日]

「ツバキ文具店」の続編。
今作では鳩子が結婚したところから始まり、ミツローさんとQPちゃんと家族になっていく物語。
前作に比べ、代書をお願いしに来る人間物語や鎌倉の街の描写が少ないような気もするが、今回もほっこりした気持ちになるし、今すぐにでも鎌倉に行きたくなってしまった。

[mamekoさんの感想 · 2023年11月14日]

みんな、おさまるところへおさまったかんじ。
ほわほわして、ずっとのぞき見していたい！
てのひらのキラキラ、守りたい！

[テリコさんの感想 · 2023年8月27日]

優しい気持ちになれた。怒りの感情も、そのまま相手に伝えると、大きな喧嘩になるけど、第三者である、代筆屋のポッポちゃんを通して書かれたら、洗練された、温かい文章になるんだなと思った。メールやラインで済まされる時代。手紙を、書く機会もほとんどない。でも年に一回、年賀状だけは丁寧に書いていきたいと思った。

[あーーかさんの感想 · 2023年7月17日]

登場人物たちがどこまでもすき！読んでいくほど好きになっちゃうし自分もその中にいるような気がしてくる。QPちゃんと鳩子さんの関係性に愛だな~と思った。
文房具屋さんとしてのお客さんとのかかわりと男爵やバーバラ夫人たちとのかかわりのバランスが絶妙。鳩子さんの手紙や文字を大切にする姿勢に触れると、私も便箋にこだわってみようかなとか文字をもう少し書いてみようかなという気持ちになってくる。手元に置いて何度も読み返したくなる。

[Chieさんの感想 · 2023年2月15日]

前作の『ツバキ文具店』は、舞台となっているお店の名前がそのままストレートにタイトルになっていたけれど、今回は『キラキラ共和国』。これはどこのことを指すんだろう？と思っていたので、ラストシーンでこの言葉が出た時には、そういうことかー、と納得し、いいタイトルだな、と思いました。
作品に出てくる人たちの生活感や優しさが伝わってきて、みんなが幸せに長生きしてくれますように、とこちらも優しい気持ちになれる本だと思います。
考えさせられることもたくさんありつつ、温かい世界に浸れて大好きなシリーズになりました。

[鴨田さんの感想 · 2021年4月18日]

『ツバキ文具店』がすごく良かったので、すぐさま続編を読んだ。

全部で12通くらいの手書きの手紙が登場し、どれもそれぞれ味わい深い。川端康成から菊子さんへの（代書の）手紙は、短いながらも、救いに満ちた内容で、こういう手紙がかけたら素敵だなと思った。

最後の、鳩子から美雪さんへの手紙は、本当に本人に届きますように、と思わずにはいられない。

アジフライカレー（二階堂カレー）も出来ることなら食べてみたい。

[kikiさんの感想 · 2019年9月24日]

ツバキ文具店の続本。

前作に比べると文房具の説明が少なく、存在が薄くなり、家族の存在が色濃くなっているように思います。先代との辛い思い出が薄らいで、受け入れる事ができるようになってきたからでしょうか。

共通して、登場人物がとても魅力的で、食べ物は美味しそうに描かれています。読んでいて、温かく幸せな気持ちになりました。

[おのひろさんの感想 · 2018年10月14日]

ツバキ文具店の続編。前編はドラマで見た。登場人物が重なってドラマを見ているみたい。ちょうどよい時間の流れを感じる。ミツローさんのお姉さん役は尾野真千子さんが適役かな

[ろーれるさんの感想 · 2018年6月8日]

読み始めてから、ツバキ文具店の続編だったのを知りました。
相変わらずの名前の妙。その人となりが伝わってくるような、登場人物ばかりですね。

前作は凛とした雰囲気のところもありましたが、今作は温かみを感じました。
毎日の積み重ねと、血のつながり、縁のつながり。
自分の幸せは自分が決めるんだなと思いました。
過小もなく過大もなく自分を見つめることから生まれるもの。
QPちゃんの存在と言葉はいちいち愛おしいですね。

代筆屋のシーンや、バーバラ婦人との交流の場面が少ないのは残念だけど、ミツローやQPちゃんと（美雪さんも）だんだん家族になっていくのがじーんとして、やっぱり好きな作品だなと思いました。

[tonpeiさんの感想 · 2018年1月31日]

えっ！いきなり入籍!!(゜゜;)でも、ポッポちゃんもミツローさんも仕事はそれぞれ頑張るのね(^^;)そしてＱＰちゃんも小学生に♪前回は先代とのわだかまりがとけ、今回は家族と幸せになっていくポッポちゃん(*^^*)次回があるといいな～♪レディ・ババとか男爵の事とかも気になるし…(--;)

著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」