- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344032163
感想・レビュー・書評
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びっくりするほど楽しそうじゃない旅の記録
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いろいろな意味ですごくおもしろかった。なんか斬新。
自分がどんな旅が好きかさぐるためにいろいろ試してみる、ということで、インド秘境とかスリランカ仏教美術とかニュージーランドスピリチュアルとかイタリアハイキングとかのツアーに参加するっていう。なんでまたそんな難度の高そうなのばっかり? わたしはそうした旅行先にまったく興味がないので、なにを見たとかきいたとかの話はあんまりおもしろくなかったんだけど(銀色さん自身もあまり興味がないという。ならなぜ選ぶ?)、銀色さんの、もう「銀色節」としかいえないような、正直で冷静で辛口なコメントがすごくおもしろかくて。「楽しいことはひとつもなかった」「そんな遠いとこ行きたくない」「興味ない」「べつにおいしくない」……って笑った。
でも、わかる。最初から行きたくて行った旅行でも、「まだ楽しくならない」「楽しいかわからない」「むしろさびしい」とかって思うことあるし、「思ったのとは違う」ってなることもあるし。パスしたオプショナルの観光がよかったときいて悔しくなったり、買わなかったお土産を買えばよかったと思ったり、「旅行あるある」だ。だれでもそうかもしれないけど、でも、たいていは、楽しかったり感動したりしたポイントを言ったり書いたりするので、マイナス面は出てこないんだろうな。
あと、銀色さんもあとから自己分析しているけれど、ツアー旅行に向く向かないってあるだろうな、とツアー旅行について考えた。ずっと知らない人たちと一緒で、感じよくして、会話もして、話を合わせなきゃとか気を遣うなんてわたしも絶対いやだなーと。もうそういう場面が目に浮かぶようだった。「ツアーに来る人たちはたいてい強くて社交的か、他人のことが気にならないマイペースな人」って。こういうネガティブめいた記述にフセンはりまくってしまった。。。
とにかく、財力、体力、時間があるからこそできるお試し旅行だなーと。普通の人にはまねできない旅行術? -
銀色夏生さんの一人でツアー参加旅。
やっぱりやってみたいな、一人旅。
旅での出会いが次の何かのきっかけになることっていくつもありました。
語学の勉強につながったり、出会った文化の勉強をしてみたり、いただいた優しさや親切を思い出すたびに元気が出たり。 -
写真は素晴らしかったけど、文章はなんだかそっけなく、辛口が多くて大金出して海外まで行って楽しかったのかなあ?と疑問に思った。特にスピリチュアルツアーは読んでるこっちが苦痛に思ったほど。お金を出す以上、旅行は楽しみたいと強く思わされた。ツアーは楽っちゃ楽だけど、考えものだなあ〜
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ベトナム ニュージーランド スリランカ インド イタリア。 5つの国への旅行の記録。 コロナ禍で旅行にも簡単には行けない状況のなか、旅に関する本を読みたくなります。 私は、イタリアに興味が湧きました。
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仏像の表紙につられ、旅エッセイ。
ベトナム、ニュージーランド、スリランカ、インド、イタリア。
講和がハズレのときは「話はとてもつまらなかった」、食事がハズレのときは「私はまったくおいしいと感じなかった」と正直に書いていて、こんなに楽しくなさそうな旅エッセイは新鮮。ツアー旅行へのネガティブな感想が多くて笑った。行かなくてもわかるやんか!インスタ風に並ぶ写真、特に旅の日常の写真がよかった。
p.198
貧乏旅行も、冒険も探検も、むき出しの新鮮な感動も何もかも、20代、せめて30代まででいい。もしも行くなら、時間に余裕のある、おだやかな旅行がいい。
めちゃくちゃ共感。この本を読んで、私もツアー旅行はもう無理かもと思った。
それにしても旅にでたい、旅にでたい。コロナ後の新しい旅のスタイルはどうなるだろうか。。 -
なんだか全体的にネガティブな…心躍らなかった
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著者ご本人も言ってらっしゃいますが、何というか、キャピキャピ旅行記という浮つき感が全くない、淡々と過ごす旅…でしょうか。
私個人は銀色さん作品のファンなので色々クスクスポイントがありましたが、自分も旅に行くから読んでみよう!って感じで読むと拍子抜けするかも。
私個人は楽しめました!