四十回のまばたき (幻冬舎文庫)

  • 596人登録
  • 3.18評価
    • (15)
    • (62)
    • (182)
    • (28)
    • (5)
  • 76レビュー
著者 : 重松清
  • 幻冬舎 (2000年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344400108

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • 冬になるとやって来る「冬眠病」の義理の妹。
    その姉である主人公の妻は確執をのこし事故死。
    …宙ぶらりんな彼は、慌ても怒りもしない謎な人だ…
    妻の裏切りで虚無的な心を持ったまま
    義妹の冬眠の世話をしたりする。

    翻訳の仕事で出会った米国作家との交流シーンは
    楽しそうで良い。
    両極端な人同士って解り合えるのかも。
    いや、解り合うと言うより自然に居られる感じ。

    バラバラな日々が、時の経過や対話によって
    じわっと形作られて行く感じとかいいかも。
    日々に疲れたら40回まばたきをすると良いかな。

  • ファンタジーといえばファンタジーかな。
    なんとも不思議な世界だけど、ふつーにある
    シチュエーションのように進む。

    おかしな妹とおかしな外国人。
    微笑ましい。

  • アフターダーク 村上春樹
    の眠り続ける姉がいる。
    にている。アフターダークの方が
    深いと思います。

  • 重松清作品に出てくる、主人公のタイプ。作家、クール、無口、感慨深い、お人好し、人に好かれるタイプ。正にそれが売れない翻訳家の圭司。圭司の妻玲子はキャリアウーマンで表向きは仲は良くバランスのとれた夫婦。ひょんなことから翻訳した小説が売れて軌道に乗り始めた?頃。彼女は会社帰りに呆気なく交通事故で亡くなる。しかし彼女の死は不倫の帰り道だったと後に知る。彼女の妹耀子は冬眠するという奇病で手当り次第にセックスするような女。いつも冬眠時期には圭司の家で面倒を見る事になっていたが今回、彼女は妊娠していた。父親は圭司だと指名する。
    売れた小説の作者「セイウチ」と編集部の「って感じ」を交えて、圭司と耀子と産まれてくる子の家族になるためのぼんやりとした物語。
    掴みどころなく意味わかんないが、読みやすい文面で読んじゃう。
    いつもこんな感じだよね。重松清さん。

  • “冬眠”する奇病を持つ義妹を引き取り、妻と暮らす売れない翻訳家の圭司。妻が事故死し、しかも不倫をしていたと知り、妻の死を素直に悲しめない。そして義妹との関係は・・・。

    狭い中で物語が進んでいきます。圭司が翻訳しベストセラーになった本の原作者“セイウチ”、“って感じ”のやり手編集者。義妹の耀子が妊娠し、圭司にパパになって欲しいという。バランスの取り方が上手いと姉妹に評された圭司の癒しと家族とは何かを考えさせられる作品でした。吉本ばななさんの『キッチン』のような雰囲気だなぁと思いました。

  • 「心のでこぼこ」「40回の瞬き」心に残るフレーズ。

  • 何冊か読んだ中で一番良かった。

  • 欠落感を抱えて生きている人へ
    とある
    今になって読んだ
    もう15刷の文庫
    読後感は
    ほっとしている
    よかった読んでよかった

  • アイボリー色の部屋の中が(想像では)
    私にはとてもあたたかく感じられた。
    淡々としてるあたたかさがなんだか染みました。

  • 主人公の圭は器用過ぎて、ある意味不器用だ。そこがたまらなく愛おしかった。
    冬眠する耀子ちゃん、圭と玲ちゃんに愛されてて羨ましく思っちゃった。「冬眠」ってキーワードも好き。

    街の描写が素敵。心の穴ぼこ、みんな持ってるんだな〜。

  • 村上春樹の作品は、「1Q84」はじめ文庫になっていないものをのぞけば、翻訳も含めてほぼ読んでいる。同時代の作家として追っかけてきたから。重松清はほぼ同世代なのだけれど、数年前に、中学生と関わる仕事をしている人は読んだ方がいいということばに従って読み始めたっていう感じ。随分読んでいるような気がしたが、レビューを見る限りまだ10冊ほどだ。それも新刊で買ったのは3冊だけで、他は古本か、図書館で借りて読んでいる。本書は著者の割と初期の作品だ。30歳のころに書かれている。そのためかどうかは分からない。けれど、この本を読みながら、村上春樹を読んでいる錯覚におちいった。文体というよりプロットが似ているのかもしれない。要はちょっとふしぎな話なのだ。冬眠をしてしまう義理の妹。“って感じ”と呼ばれている編集者。“セイウチ”と名づけられたニセ?の作家。セイウチはけっこういいこと言うんだけれど、ニセ者なのかなあ。今まで読んできた重松清の小説とはちょっと違う。でも、私はこういうのも好きです。泣けないけれど。

  • 好きな作家さんだけれどちょっと毛色が違う。村上春樹チック?
    でもどこか欠落感を抱えている人間たちのかかわりがチクチクと、自分の欠落感を刺激する。たまにはそういう欠落感を感じるのもいい。
    結婚も出産も子育てもある程度終えた私が読むと遠い昔のことのようであり、ノスタルジック、ちょっと悲しみを含んだ郷愁のようなものを感じさせてくれた。

  • 涙って、人間にとってどれだけ大切なものなんだろう。涙を流せる人って強い人だなぁと思う。根拠はないけど。
    涙を流せることに感謝して生きていきたい。

    悪者だとしても、一度愛着を感じちゃうとなかなか消せないもんですな。このお話に出てくる人は、悪者っぽいなぁって思う人はいる。
    “セイウチ”や“って感じ”は、悪い部分ももちろんある。でもなんだか、みていると和むし、あったかさを感じる。本当の悪者なんていないんだな。
    あったかい気持ちになれる。

    重松清らしくないところがまた良い。この作品は、重松清らしくなるための途中経過だったんだと思ってる。

  • う~ん・・・。
    ”四十回のまばたき”=”うたたね”。うたたねしている間に、たいていの問題は片付いているもんだ、という意味だそう。
    人生は、実際にはそう簡単にはいかないけど、励ましor慰めの言葉としては、良い。

  • 売れない翻訳家。妻、義妹、作家と欠落感を抱きながら接する。

  • まだまだ読んでないのが
    わりといっぱいある重松清。。
    本によっていろんな世界があっても
    どれも<らしい>なって感じられる。

  • わかりづらい話。売れない翻訳家と妻。妻は交通事故で死に浮気していたらしい。妻の妹は冬眠するという不思議な病気。しかも妊娠している。
    セイウチに似たアメリカ人作家との出会い。
    なんか最後まで緊張して読んじゃった。

  • 解説の冒頭部分は、まさにわたしの思っていること。
    重松清は慎重に。
    こころがなんとなく苦しくなるから。
    この作品は若い頃のものだからか?はたまた現実味の薄い設定だからか?苦しくなることはなかったけど、
    セイウチに笑わされ
    ちょっぴり考えさせられ
    すいすい楽しく読めた。
    わたしはちゃんと耀子みたいな笑顔できてるかな?

  • みなの点数が低いですね。
    ボク的には、重松作品で一番好きです。
    重松らしくないですけど、むしろこうゆう小説ももっと書いてほしいと思わせる一冊ではないでしょうか。

  • 手際が良くて、家事も看病も完璧にこなす、
    「バランスの取れた」圭司。
    冬眠する不思議な精神的な疾患をかかえ、
    どんな男とも寝てしまう耀子。
    一見、圭司がしっかり生きているように思えるけれど、
    本当に人生を謳歌しているのは耀子なのかも知れない。

    突飛な設定で驚いたけれど、後半、
    少し変わっていく圭司にちょっと感動。

    すべては良い方向へ、春へ向かっているのだけど、
    こんなにも不器用な男と自由奔放な女が
    果たして本当に幸せになれるのだろうか…と思ったりもして。

    多くの人がこの作品を重松清らしくないと言っているけれど、
    まぁ、これもいいんじゃないかしら。

  • 初めて読んだ重松さんの作品。
    1日で読み終わるつもりが娘が友だちから借りてきた「学園アリス」(コミックス)3冊を読んじゃったので、ちょっと遅れて昨夜寝る前に読了。

    家族とは何か、を表したいんだろうか。新しい家族の形、を示したいのだろうか。
    冬眠する耀子のタイムスリップ気分をちょっと味わってみたくなったり。でも、冬も好きだけど。

  • 主人公の翻訳家圭司。自分の気持ちを表すのが苦手な彼は、妻の突然の死を前にしても感情を表に出す事は無かった。いや出せなかった。
    こう言う人(作中では、圭さんって一人でなんでも出来ちゃうタイプよね、と妻や義妹から言われる)は意外と多いと思う。自分はもっとこうなりたいと思っているのに周りからは完璧だねとか言われてそのギャップに悩む経験は誰にもあるのではないか。
    物語では、妻の死後にその不貞を知ったり、義妹と二人きりで冬を過ごしたり、翻訳した小説の原作者である粗野なアメリカ人との交流などを通じ、人の心の傷(アメリカ人の表現を借りれば)「穴ぼこ」を知り、自分の「穴ぼこ」とも向かい合う。そして次第に苦しみから解き放たれて行く。
    欠落感やコンプレックスを持つ人には共感できる物語。

  • 売れない翻訳作家が僕。愛する妻はキャリアウーマン。妻に妹が居り彼女は冬になると眠る病気になっている。また春から秋までただ男を貪っている。あるとき妻は自分の運転する車で事故死する。初七日のときに妻の会社の同僚から妻は上司と浮気していたことを知らされる。そんな時アメリカの作家の翻訳【あなたについて】が大ヒットする。妻を今までみたいに信じられなくなった僕は義妹(耀子)を抱く。やがて耀子は妊娠する。冬になり始めた頃、アメリカから著者が来日する。粗野で到底繊細なあなたについての著者とは思えなかったが、彼と僕は気が合う。彼が僕のマンションを尋ねてきたとき、飲み交わし彼の苦悩も自分達の苦悩もお互いシェアーする。耀子のお腹の子が五ヶ月になった頃、いつもの病気で冬眠に入る。そんな時、アメリカの著者が盗作であることがわかる。

  • 2012.6.26
    つまらなかった。重松清でつまらなかったのは、疾走についで二作目だ。

全76件中 1 - 25件を表示

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)に関連する談話室の質問

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)はこんな本です

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)の単行本

ツイートする