木戸の椿―公事宿事件書留帳〈2〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344400450

感想・レビュー・書評

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  • 公事宿事件書留帳シリーズ第二弾。
    本書は、田村菊太郎が、師走に、庭にて赤い実をつけている千両を眺めているところから始まる。
    なんと風流な事か。
    春夏秋冬、どの季節も人間には大切どす。人生にもけじめというもんがおますやろ。四季は1年のけじめどす。
    身に染みる一説だなぁ。

  • 公事宿事件書留帳シリーズ二巻。
    江戸後期の京都。巻の始めは京都の師走から始まる。一巻「闇の掟」で主人公田村菊太郎と、周囲の登場人物が出揃いそれぞれのキャラクターを想像することが一段と楽しくなる。
    七編の物語には日本の芸術や文化が描かれていて、この時代の京都に彩りを添えている。更なる推理ものに江戸の粋とは違う風情が新鮮だ。

  • 余韻がなくバッサリ終わるような。
    菊次郎のイメージがまだつかめない。一見優男、剣柔ともに強いが人情には弱い。
    もっと嫌らしさとかあったらいいのにな。
    女性が求めるヒーロー像かな。「剣客商売」好きには物足りない。

    木戸の椿
    垢離の女
    金仏心中
    お婆とまご
    甘い罠
    遠見の砦
    黒い花
    土地柄なのか美術品が絡む話が出てくる。菊太郎がかなりの目利き。なぜ?

    「味噌と糞は匂いですぐわかるが、人間が一目や二目見たぐらいでわかるか。」

  • L 公事宿事件書留帳2


    相変わらず事件の始末はあっさりしたものだが、役目を断ったりお信との先を考えたりでやっと菊太郎の魅力が光ってきた感じか。なんにしろ奉行所の面々が頼りなさ過ぎるとは問題ないだな。

  • 2008/02/27読了

  • 公事宿(訴訟人専用旅篭)シリーズ第2段。菊太郎さんを取り巻く人たちがまた良い。お信さんとの恋も良い感じ。事件解決の面白さは前作と変わらず健在。

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著者プロフィール

1946年愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)文学部卒。75年「石女」で第24回小説現代新人賞、82年『陸奥甲冑記』『寂野』で第3回吉川英治文学新人賞を受賞。古代から近世を舞台に、資料を駆使した独自の視点による歴史小説を執筆。

「2017年 『似非遍路 高瀬川女船歌九』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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