凍りついた香り (幻冬舎文庫 お 2-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344401365

感想・レビュー・書評

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  • 『瓶を揺らしただけで香りが漂った。それは奥深い森で、シダの葉に宿った露の匂いだ。雨上がりの夕暮れに吹く風の匂いだ。あるいはジャスミンのつぼみが、眠りから覚める一瞬の匂いだ』

    視覚、聴覚、触覚、味覚、そして臭覚、“動物やヒトが外界を感知するための感覚機能”の五つを我々は”五感”と呼んでいます。そんな”五感”の中でも臭覚は記憶を呼び起こす作用が強いと言われています。ある『香り』を『奥深い森で、シダの葉に宿った露の匂い』と表現するためには『奥深い森』に赴いた経験が必要です。『雨上がりの夕暮れに吹く風』と表現するためには、やはり『雨上がりの夕暮れ』を経験する必要があります。一方で、そんな表現でその『香り』を語れるということは、それを表現した人の過去の記憶の中に、『奥深い森』に行ったあの日の想い出や、『雨上がりの夕暮れ』を目の前にしたあの日の記憶があるとも言えます。具体的にその人の頭の中にふっと思い浮かぶ記憶が『香り』に結びついてそのような表現が生まれたとも言えます。逆に言えば、その経験をしていない人には決して結びつかない、理解することができない、そして共有することができないのがその『香り』であるとも言えます。『香り』を理解するということは、その『香り』を表現した人を感じることなのかもしれません。

    そんな『香り』を書名に含んだこの作品。いなくなった恋人の姿を『香り』の中に追い求めていく主人公・涼子の物語です。

    『ウィーン・シュヴェヒャート空港からプラハへの乗り継ぎ便は、五時間遅れた。どうしてそんなことになるのか、誰に尋ねても本当のことは教えてくれなかった』、『外はもう真っ暗だった』という中、空港で途方に暮れる『私』。そんな時『日本を出発してからどれくらい時間がたったのか、自分はいったい何時間眠っていないのか』と計算しようとしても上手くできない『私』は弘之のことを思い出します。『いつだって正しい答えを出すことができた』弘之。『58、37400、1692、903…』と答える『彼の答えはただの数字』、しかし『それをつぶやく瞬間を何より愛した』のが『私』。そんな『私』は過去を振り返ります。『弘之が死んだと、病院の看護婦から電話があった時、私はリビングでアイロンをかけていた』というその瞬間。『仕事場で、自殺をはかられました。無水エタノールを飲んだんです。すぐいらしてください』という看護婦の声。『無水エタノール。それなら知っている。調香室の棚の一番下に置いてあった』と記憶を辿ります。『確か一センチくらいしか減っていなかったと思う』と細かいところまで記憶に残る『私』。『霊安室は地下にあった』とその場所へ着いた『私』。『朝仕事に送り出した時、変わった様子はなかったはずだ』、『昨夜の夜は二人でささやかなお祝いをした』とさらにその前の二人の時間を振り返ります。『私たちが一緒に暮らしはじめてちょうど一年の記念日』に『初めて私のために作った香水を、プレゼントしてくれた』というその香水。『”記憶の泉”と名付けられていた』香水は『素朴なボトルとは反対に、蓋には精巧な透かし模様が彫ってあった』という蓋に彫られた孔雀。『孔雀は記憶を掌る神の使いなんだ』と語る弘之。『そんな大事な夜を過ごした次の日に…自殺なんてするはずがない』と改めて思う『私』の前に『香水工房の玲子先生と、もう一人見知らぬ若い男が立っていた』という霊安室。『ごめんなさいね。もっと早く気づいていれば』と弘之に留守番を頼み、帰ったら倒れていたことを詫びる玲子先生。『どうしてそんな、美味しくないものを飲んじゃったの…』と呟く『私』に『今日が父の命日なんです。僕に早く知らせるために、この日を選んだのだろうか』と語ったその男性は弘之の弟・彰でした。そんな彰との出会いが今の『私』をプラハへと向かわせました。そして、今の『私』はようやくウィーンからプラハに辿り着きました。しかし『プラハの空港で私を出迎えたのは、まだ少年と言ってもいいくらいのあどけない顔をした、若い男だった』という展開。日本語のできるガイドを依頼したのに…と言葉が通じず途方に暮れる『私』。『名前は何?私は涼子。分かる?』と語る涼子に『ジェニャック』と名前を語るその男。そして、弘之の過去の足跡を探す涼子のプラハの旅が描かれていきます。

    1998年に刊行されたこの作品。そして、この5年後に代表作である「博士の愛した数式」が刊行されることになります。わざわざ「博士の」の話題を出したのは、この5年前の作品にも数字、数式、そして数学の記述が多々登場するからです。弟・彰との出会いから弘之が語った過去の虚飾と真実について知ることになる涼子。その中で、高校時代の弘之が『全国高校生数学コンテスト』で優勝するなど数学に飛び抜けた才能を持っていたことを知り驚きます。『弘之が数字に敏感なことには、もちろん気づいていた』という涼子。弘之が『しばしば物事を、数字を通して理解しようとした』ことを思い出します。二人の会話の中で数式が話題になった時『数式ってきれいだわ。神秘的なレースの模様みたい』と語る涼子に『こんなもの、ただの記号さ』と語った弘之。そんな弘之の高校時代のことを、”弘之探しの旅”の中で出会った杉本史子はこんな風に語ります。『彼の書く数式は美しかった。ごくありふれた定理でも記号でも、彼の指から紡ぎ出された途端、別の種類のものに次々と生まれ変わってゆくようでした』という、数式の美しさをこんな比喩で表現していく小川さん。『例えば、ピアノのワンタッチワンタッチがソナタになってゆくような、あるいはバレリーナの身体が一瞬一瞬白鳥になってゆくような、そんな感じです』。数式というものが神々しく昇華されていくこの表現。だから『彼のそばにいられることと、彼の数式を見つめることは、私にとっては同じ意味を持っていたのです』と当時を語る史子。そんな過去を振り返る場面で、弘之の神童とも言える数学の飛び抜けた才能が様々に描写されていきます。しかし、「博士の」で見られる数式の洗練された美しさを感じる描写とは少し異なり、数学の面白さを読者に伝えようという表現ではありません。唯一、おっ!これは!と感じたのは、テレビに出演した弘之が、そこで出された計算問題を『計算する必要はありません。正方形を作って考えれば簡単です。こんなふうに…』と実際に彼が書いた手書きの正方形の図を使って描写する箇所でした。これは「博士の」には見られなかったアプローチで、小説というより、数学の教科書に載っていそうな雰囲気さえ感じる良問+解です。思うに、小川さんにはこの作品で数学を文学として描いていく可能性が見えたのだと思います。そして、5年後の「博士の」では、数学の中でも特に数式の美しさにこだわりぬいた世界観を生み出し「博士の」という傑作が生まれたのではないか、そんな風に思いました。そういう意味では、この作品は「博士の」誕生前夜の小川さんの数学へのアプローチを垣間見ることができる貴重な作品とも言えます。私はたまたま連続してこれら両作品を読みましたが、偶然とは言え、まさかの出会いにとても良い読書ができたと思いました。

    そして、なんと言ってもこの作品で外せないのは書名にも出てくる『香り』です。涼子と付き合っていた時代の弘之は、調香師という職業に就いていました。私はこの作品を読んで初めてその仕事を知ったのですが、小川さんは涼子先生の説明を通してその仕事をこんな風に説明します。『いかにたくさんの香りを記憶しておけるかが大事なの』という調香師の仕事。『なにせこの世の中には、四十万種類の匂いがあるんだから、形のない香りにイメージと言葉を与えて、記憶の引き出しに順序よくしまって、必要な時、必要な引き出しを開けられないと、やっていけない』というその仕事。確かに臭覚というものは、視覚、聴覚、味覚以上に、その表現が難しいと思います。それを数学と同じように類稀なる才能で文字に表現していく弘之。『岩のすき間からしたたり落ちる水滴。洞窟の湿った空気。締め切った書庫。埃を含んだ光。凍ったばかりの明け方の湖。緩やかな曲線を描く遺髪。古びて色の抜けた、けれどまだ十分に柔らかいビロード』というこの作品のキーワードとも言える、まるで幻想的な詩を読んでいるような錯覚にも陥る表現を使って、目に見えない『香り』を視覚化する弘之。謎めいた詩の中から一つの情景がふっと浮かび上がってくるようなその表現。『匂いのイメージはとても内面的なものだし、その人の記憶と深く関わっている』という玲子先生の言葉もあって、涼子がその『香り』をヒントに”弘之探しの旅”へと心惹かれていくのはとてもわかる気がしました。『香り』に関する表現には過去の記憶が封じ込められている。このことを小川さんは、孔雀の番人の言葉を通してこのように語ります。『過去はそこなわれません。決定されたことが覆せないのと同じように、誰かが勝手にいじることなんてできません』という、かつての思い出、過去の記憶。『そうやって記憶は保存されてゆきます。たとえその人が死んだあとでも』、といつまでも残り続ける記憶。それが『香り』の表現の中に埋め込まれていることを強く意識して、『香り』の記憶に弘之の姿を追い求め続ける涼子。そして、結末に向けて、ある『香り』と遭遇することになる涼子。『香り』というものの奥深さにとても感じ入った結末でした。

    涼子が『一緒に暮らしはじめてちょうど一年の記念日』に弘之からプレゼントされた香水『記憶の泉』。それは『瓶を揺らしただけで香りが漂った』という『奥深い森』の、『雨上がりの夕暮れ』の、あるいは『ジャスミンのつぼみ』を思い起こさせる『香り』のするものでした。調香師としても才能を発揮した弘之。そんな弘之の短い人生の記憶がいっぱい詰まった『香り』の表現の中に、死してもなお弘之は生き続けているのだと思います。そんな『香り』を手がかりに弘之の姿を追い求める涼子を描いた物語。それは、数学への憧憬、『香り』の探求、そしてプラハへの旅情をも感じさせる物語でした。

    とても静かで、とても香り高く、そして神秘さをも纏った世界観を感じさせてくれる物語。小川さんの世界観にどっぷりと浸れた素晴らしい作品でした。

  • 調香師の卵であった恋人の弘之が、“記憶の泉”と名付けられた香水を残して突然亡くなる。
    一緒に暮らしていたフリーライターの涼子は、どうしても彼の自殺の理由が知りたくて、幻影を追い求めるように彼の過去を辿っていく。

    淡々として美しく、上品な雰囲気で、外国の映画を観ているようだった。
    スケート、数学、物事を分類する能力など、静かな物語の中に隠された彼の秘密を知るたびにどきどきしてしまう。

    プラハでの不思議な体験はまるでファンタジーのようで、街の風景が頭の中で映像のように映し出され、いつまでも浸っていたくなった。

    優しいため息をついてしまいたくなるような、みごとな結末だった。

  • ガラス細工の一冊。

    静謐な小川さんの紡ぐ言葉と世界に連れ出された途端、誰にも邪魔されたくない時間が流れ出す。

    自死した彼の記憶の世界に静かに入り込もうとする私。
    そして記憶の中だけで生きている彼の母。
    その対比が印象的。

    誰もが今にも壊れそうなガラス細工の中にいて、拾い集めた記憶をさらに自分のガラス細工に閉じ込める、そんなシーンが心に浮かぶ。

    彼の記憶を大切に取り込み涙を添えて静かに封印する、それは二人だけの記憶と香りをようやく創り上げたかのような瞬間。

    いつでも哀しみを閉じ込め愛に浸ることができる永遠のガラス細工。

  • 涼子に“記憶の泉”という香水をプレゼントした翌日調香師の弘之は自殺した。
    家族は死んだと弘之に聞いていたが、弘之そっくりの弟、少し心を病んだ母がいた。デタラメな履歴書、数々の嘘を知り、弘之をもっと知ろうと弘之の実家へ行く。
    弘之の大切にしていたもの、スケート、香り、そして数学コンテスト…。

    高校を中退し、家出をする前に参加した最後の数学コンテスト。そこに弘之の謎めいた人生との関わりがあるのではと涼子は開催地プラハへ飛ぶ。15年前、16歳の弘之に何があったのか。

    謎めいてはいるが、ミステリーではない。愛する人がいなくなった世界で、なんとか彼の姿を消しまいと、彼が生きてきた軌跡をたどる、涼子の哀しい旅がメイン。涼子の虚無感が凄く、存在が薄い。ずっと靄のかかったような静かな世界だった。

    「出会った時から私は、彼のいる世界と、いない世界の落差を知ってしまったのだ。」
    私にもわかる。もう元の世界には戻れない。戻りたくない。

  • たまにはこの様な物語もいいではないか。

    ある日突然恋人を失い、その生きていた証を訪ねていく物語。
    生前の彼のことを、実は何も知らなかった自分に少なからずショックを受けながらも、彼の弟と共に軌跡を追い彼の実家で過ごす。そして異国の地へ向かい、そこで出会うガイドと共に。

    彼が存在していた記憶を思い出し、考え、それにどっぷり浸かりながら、いない事実を受け入れていく様がよく書かれていて、ページをめくる手がとまらなかった。

    少しは楽になれただろうか?時間が解決とは良い言葉だが、どっぷり浸って溺れながら、でもゆっくり浮かんで生きていくのも悪くないと思った。
    無性に好きな人に会いたくなった。

  • 小川ファンなので冷静に星がつけられません。

    亡くなった恋人をたどる心の旅のお話です。物語が始まった時に既に恋人は亡くなっていて不在です。不在だからこその存在感は小川さんの作風の特徴であり、一貫しているので心地よく読みました。

    取り留めもないと言えば取り留めもないと思うのですが、だからこその哀しみを感じます。

    恋人の仕事が調香師というのもこの物語にぴったりで、香りは目に見えないけれど香りというものの背景には必ず思い出があるのだと思う。

  • 努力と才能があることで、余計に辛い人生となることもある。
    平凡であることも、幸せなのかもしれない。

  • やはり、小川洋子さんの小説は、独特な世界観だ。
    現実を生きる人たちの物語なのに、どこか現実感が欠けているというか、童話めいているというか。

    職場で突然自殺をしてしまった調香師の弘之。“ルーキー”と呼ばれ皆から親しまれていた彼の恋人・涼子は、弘之がなぜ死んでしまったのか、過去を辿りながら理由を探し始める。
    弘之の弟・彰と風変わりな母親との短期間の共同生活、そしてプラハでの出来事。
    孔雀の羽根、記憶の泉、調香師、数学の問題…いくつかのキーワードから死者をたずねる謎解きが始まる。

    大筋はミステリ風だけど、結果的にはっきりと謎が解けるわけではなくて、終始ふわふわとした雰囲気。
    そして静けさ。小川洋子さんの小説は、どれを読んでも静けさがある。
    主人公が感情を荒立てることがなくて、どこか客観的だからだろうか。
    読んでいて言い知れぬ悲しさを感じるのだけど、その静けさがとても心地好い。

    エンタメ小説ではないし、ここが面白い!とも言えない種類の小説だけれども、この雰囲気にはまる人は小川洋子さんの小説を全部読んでみたいと思うはず。
    私もその一人で、徐々に読んでいってる最中。

    物語の中心はルーキー(弘之)なのに、彼はもう死んでいて、回想や過去の中にしか生きていない。
    それなのに周りの人間たちは皆ルーキーに囚われたままで、彼の突拍子のなさや天才的なところに、いつまで経っても振り回され続けている。
    人間は多面的で、“私の知らないあなた”や“あなたの知らない私”が絶対にある。どの部分が表でどの部分が裏とかではない。全部本物のその人だけど、相手によって見せる面が違うのは自然なことだ。
    どれだけ親しく、近しくなっても、きっとそれは変わらない。未知な部分があるからこそ、人は人に惹かれる。

    そんなことを思いながら、静かに読み終え、本を閉じた。
    最後まで、静けさに満ちた小説でした。

  • 亡くなった恋人の軌跡を辿る旅に出る主人公の話。
    全体的な雰囲気は暗く美しいと感じました。香りは記憶を呼び覚ますと聞いたことがあるのでルーキーの自死は決めてからは主人公に忘れないでほしいと願い記憶の泉として送ったのかなと感じました。
    母が精神疾患患っていることもあり遺伝的な要素は少なからず受け継いでるルーキーは分類癖や数学の突出した才能などもあることから診断されるだろう障害的をもってそうだなと思いました。
    それは世間からは表彰される内容だったり周りは喜ぶところなのでしょうが、当の本人は申し訳なさそうにしているところから主人公しかわからない苦しは計り知れないな、と。
    主人公は知れば知るほど新事実が出てきて少なからずショックうけても良さそうだけど、納得いくまで行動して結果を静かに受け止めてて意味凄いなと感じました。得るものはあったのかな。とは思いますけど。
    アキラはどうしてあんな優秀な兄弟いるのに捻くれてないんだろう。アキラは強いなと思いました。

  • 謎解きと書かれてますが、ミステリー小説ではありません。
    答えは用意されてないので、読むならそのつもりで。

    突然もたらされた調香師:弘之の死。
    記念日のプレゼントは「記憶の泉」と名付けられた香水。
    フロッピーに残された言葉の断片から
    彼の軌跡を辿る旅をする決意をするのだが・・・

    「猫を抱いて像と泳ぐ」を連想しました。
    本作では、香りの表現に強く惹きつけられました。
    色んな記憶を掘り起こしてくれるから、
    小川作品は大好きです。

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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