暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

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著者 : 乙一
  • 幻冬舎 (2002年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344402140

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暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • さらっと読了。
    最後の展開が意外だと思っている内にさらっと最後になってしまったのが、少し味気ない気もして、ミチルとアキヒロの後日談をもう少し見たかったなと思ったり思わなかったり。

  • 盲目の女性と逃亡者の触れ合わない二人の日々。
    心の殻にこもった、逃げ込んだ、二つの孤独な魂が
    溶けて開かれ交わっていく、までの間に
    真実を突き止める、申し訳程度のミステリー要素。
    いままでそうだったからだとしても、
    ハンディキャップをおったからだとしても、
    ひとに追われる身になったからだとしても、
    自分ひとりが楽だと思う、思おうとしても
    人間だから、きっと、そのままでいいはずがない。
    そう感じさせてもらい、描かれていない未来に
    明かりが灯る気がした。

  • 初の星5つ。

    自分の身内に視覚障害のある人がいるので
    まずそこに興味を持った。
    私の知る人は全盲ではないけれど、
    おそらくほとんど見えていないのではないかと思う。
    彼女は自分の目について何も言わない。
    だから小さい頃は「目が見えない」という
    そのものが理解できていなかった。
    その為、彼女を無意識にも酷く傷つけたことがあったと思う。
    きっと彼女もミチルのように
    何も言わず、じっと耐えてやり過ごすこともあったと思う。


    ミチルもアキヒロも優しくて不器用な人だ。
    要領よく生きられる人なら、
    駅で見かけただけの名前も知らない女性の話を
    同僚と一緒になって嘲笑うことが出来るし、
    殺されかけた相手の為に涙は流さない。
    大変な目に遭った自分の為に泣くだろう。
    傷つけられたから、やり返してやる、ではなく
    傷ついたから一人で過ごす。
    そんな優しさ、小説ならわかるけれど実生活だと伝わらないのだろうなぁ。

    学生時代に同じイタズラをされた経験もある二人が
    偶然にも出会うことが出来て良かった。

    彼女の目は見えなくなったけれど、
    彼と出会って希望の光が見えていることを願っている。

  • 人と深い関係を築くのが苦手な男女の気付きの物語。登場人物の名前がカタカナなのには意味があるのか気になる。

  • 高校生くらいのとき、初めて読んだ乙一の作品がこれだった。
    その後何冊か乙一作品を読んだけど、これが一番好きだ。
    実家に眠っていたのを掘り起こして読み返したがやっぱり良かった。
    緊張と緩和の使い分けがされている

  • 最初は江戸川乱歩の人間椅子や二宮敦人の作品のような不気味さがあった。
    しかしストーリーが進んでゆくにつれ、周りと関わることのできない二人が不器用ながらも少しづつ交流していく心温かい話に変わっていった。
    二人とも不器用だから、周りと上手く付き合うことができなくて、そこがもどかしい。
    ミチルの目が見えなかったからこそ成立した関係だともいえるが、このストーリーにフランケンシュタインの怪物とおじいさんのくだりを思い出した。
    今後二人がどのような関係になるのか気になるが、成就した恋ほど語るに値しないということになるのだろうか?
    残念。

  • こんな感じのいい女性なら
    自分が彼女の目になってもいいでしょう
    29/2/12

  • 映画化もされたヒット作なので
    話の大筋は知っていた。

    乙一らしい読み易さ抜群の文章。
    盲目の女性と、
    彼女の家に息を潜めて忍ぶ
    殺人容疑のかかった男。
    2人が根の所で共通した暗さを持ち、
    次第に心を通わせていく様は
    温かい気持ちにさせてくれた。

    このまま不思議な心の交流を
    描くだけでは終わらないだろう
    とは思っていたが、
    期待していた以上のミステリ展開が
    用意されていて
    なんとなく読み始めた分、
    読後の満足度は高かった。

  • 【 #暗いところで待ち合わせ 読了】
    なんて優しさに溢れた物語なのでしょう。
    心に染み入りました。
    .
    アキヒロの深層心理が僕にも当てはまるんじゃないかと感じました。
    だから反省というか、もう一度、自分を見直す機会が持てたことを嬉しく思ってます。
    .
    ページ数が少ないってものありますが、文章も読み易く、引き込まれる内容なので実質一日で読み終わりました。
    #乙一 #やっぱ白乙一がいい

  • 盲目の女の子の家に事情ある男性がコッソリ棲みつくストーリー。
    不器用な二人の人生が少しずつ重なっていく過程が繊細。
    なんだか、自分まで真っ暗な世界を手探りしてるような感覚になってくる。

  • ジャンルとしてはミステリー?になるのかもしれないけど、乙一さんの真骨頂の不思議な雰囲気の小説。

    目が見えないミチルが困っていると、ほっとく事が出来なくてつい助けちゃうアキヒロ。
    黙って潜伏してる身としては大っぴらに助けることもできなくてもやもやする・・・
    とはいえ、二人とも基本的にいい人だから、お互い助け合っててほんわかする。
    たぶん、どこか一つでも対応が違ってたら悲しい結果になってたと思うけど、そこは二人の絶妙なバランスで回避していた。

    西尾維新さんもそうだけど、おそらく本題の犯人は誰だ?的なミステリー要素はそっちのけで、違うとこで盛り上がっちゃうってのは、小説みたいな答えがない分野ではそれはそれでありだと思わされる。
    技術者としては、ここで重要なのは事件の犯人を見つけることだから、違う事書くべきじゃない!ってなっちゃうだろうな。

  • 姪のおすすめ本。
    目のみえないミチル宅に殺人容疑をかけられたアキヒロが隠れる。
    推理をたのしむというより心理重視。
    C0193

  • 久々の乙一。
    暗闇に包まれた静かな生活にひっそりと入り込んだ存在。気配だけの存在から感じる優しさ。展開も面白い。

  • 殺人事件の犯人として追われるアキヒロが目の見えないミチルの家に逃げ込んだことで、奇妙な同棲生活が始まります。
    アキヒロもミチルも、周りに上手く溶け込めず傷つくことを怖れて、自分の身を守るために初めから人との接触を避けていました。その気持ちが痛いほど胸に響きました。共感できました。しかし人は一人では生きていけないと、この作品から思い知らされました。
    苦しみから逃れるため何もかも諦めようとしてしまうこともあるかもしれません。それでも、どれほど困難でも自分の力で生きかたを変えようと思わされます。前向きになった先に、明るい未来があると信じていたいです。

  • 「らじらーサタデー」の中で八乙女光くんが紹介していたので早速購入。

    人間関係に悩むアキヒロとミチルの姿に共感でき、なるほどと気づかされることが多々あり、この本を紹介してくれた八乙女光くんの優しい意図が分かった気がした。

    駅のホームで起きた殺人事件の真相は当初から容易に想像できたので、アキヒロとミチルの心理戦の行方、奇妙な関係の行方が非常に気になり、ミステリーホラー要素満載の世界にぐいぐい引き込まれてしまい、夜更かしして一気読みしてしまった。

  • 殺人犯かもしれない人との同居なんて想像しただけでも
    手に汗握るハラハラストーリー。

    しかしそうではない。

    不器用だけど、優しいアキヒロと
    その優しさに気が付きアキヒロの分まで食事を用意するミチル。
    お互いを思いやる生活にはほっこりという言葉がぴったり。

    アキヒロが人を殺していないこと、
    ミチルは知っている。


    真犯人が自分の知り合いであることを知っている。

    でもその人の心の痛みを和らげることが自分にできなくて
    悲しくなる、ミチルはそんな優しい人。

    ミチルは事故に遭わずとも優しい少女だったと思うけど、
    きっと事故によって視力・光を失ったからこそ
    アキヒロに寄り添い、感じるものがあり共鳴することができたのではないか。

    そしてきっと家の中に閉じこもっていたミチルはアキヒロを、
    上手く社会に溶け込めないアキヒロをミチルは今まで通り優しさで包み
    相互に支えあい寄り添って生きていくんだろうな。

    原作がとっても好きで映像化作品も手を出したけど、
    アキヒロが中国人とのハーフという設定に変更されていてちょっとガッカリ。
    アキヒロが抱える悩みってそういう社会への不調和じゃないんだけどなぁ。

    個人的にはメレンゲが好きだったので
    楽曲提供がメレンゲと聞いてテンション上がった!!

  • 全盲で一人暮らしの女性宅に殺人の罪で追われている男が転がり込む、という乙一らしい奇妙な設定と巧みな心理描写で楽しく読めましたし、ハートフルな真相で良い余韻に浸れました。
    ただ、事件の真相は容易に想像出来てしまったので、ミステリーとしては物足りなさが残りました。

  • 主人公は、20代前半(おそらく)、両親のいない盲目の女性・ミチルと、20代前半(おそらく)、同僚の駅での死亡事故で警察から逃げている男性・アキヒロ。アキヒロは警察から逃げるため、ミチルの家に隠れ住む・・・。物語は主人公が交互に入れ替わるかたちで展開する。同じ場面が二人の視点から描かれているのが面白い。ラストは思わぬ展開に。終始、暗い空気が流れる話だが最後はなんとなくハッピーエンド?なことが良かった。終盤の急展開は、ほとんどななめ読みでとにかく早くラストが読みたかった!この読み方、いいのかどうか。(笑)

  • 乙一さんのグロい系じゃなくて、どっちかっていうとSFっぽいというか、そういう作品。
    毎度の如くミスリードされて、あーそういうことかー!みたいな。
    どんなに強がっても、ひとりで生きてくことなんてできない。
    自分を必要としてくれる人がいてくれて、大事にしたいと思える人がいること、それはとても素敵なことで、忘れちゃいけないこと。

  • 視力をなくした一人暮らしの女性ミチルの家に、忍び込んで居座るアキヒロとの奇妙な同棲?生活。
    何故アキヒロはミチルの家に忍び込んだのか、自分の家に他人の気配を感じ、不安な中にもミチルの中に芽生えていく感情、ストーリーが進むにつれ、話は思わぬ方向へ展開していく。

    人間の心の強さと弱さが巧く表現された物語。

    設定は非常に突飛だけれど、思いの外ストーリーに引き込まれました。

  • この人の本なので、なんとなくホラーなのかと思っていたらそんなんじゃなかった(考えようによってはホラー?)目の見えない人の家に、逃亡犯がひっそりと住み着くって話なんだけど、最後は心温まる? 形で終わる。

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暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)の作品紹介

視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった-。書き下ろし小説。

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)のKindle版

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