月の裏側 (幻冬舎文庫)

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著者 : 恩田陸
  • 幻冬舎 (2002年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344402621

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月の裏側 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • 恩田陸の本は、裏表紙の解説で引かれて読むのだけれど、どうしても私とは相性が悪いらしい。

    九州の柳川をモデルにした箭納倉という町で失踪者が続出する。レコード会社プロデューサー多聞と大学教授だった三隅協一郎、里帰りしたその娘藍子、新聞記者の高安がその謎を追っていくのだが、気づくと町はその4人だけになってしまう。そして高安も消えてしまう。
    解決策はふたつだけ。その一つにかけてみることに。そしてその結果…。

    結局、だれのなんの意思だったのだろう?宇宙人の侵略?箭納倉だけでなく、水郷の町ならば日本全国に広まるのか?

    なんだか不完全燃焼な小説だった。

    ーーーーーーーーーーーーーーー
    九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことにじきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、信教宗教による洗脳か、それとも?事前に興味を持った元大学教授・協一郎らは(人間もどき)の存在に気づく……。(裏表紙より)

  • 2017.4.20(木)¥220+税。
    2017.4.25(火)。

  • 久しぶりの恩田作品。
    本屋で裏の内容紹介を読んだら、消えた老女と「人間もどき」真相が気になって買ってしまった(笑)
    思ってた以上にホラー色の強い作品でした。
    肌にねっとりとした湿度と恐怖を感じれる、さすが恩田先生の描写力。
    こわいこわい。中盤怖いです。
    恩田先生の作品はいつもラストがねぇ…好みでないんですけど、今回も見事……にこけました。急に恋愛色強くなってもねぇ…グロさでご馳走さま状態の心についていかないですねぇ……もういっそのこと恐怖状態のまま放り出しておいてくれても良かったですけどねぇ………
    あともう一点。藍子は子どもがいない設定の方が良かったなぁ。あんな狂気じみた状況で我が子の安否も分からず取り乱さない親いないでしょ。書く気がないなら半端な設定しなけりゃいいのに…。
    大体、戻ってきた奴らが半端すぎる。骨がないって…レントゲンしたら分かってまうやん(笑)白い餅って…??採血できんよね…とか医療職目線で見てしまう(笑)どうせなら完璧作ってお返ししてくれたらいいのに……
    不満ばっかりでてしまいますが、やっぱりここまで一気読みしてしまうのは恩田先生の魅力です。濃密な夜を過ごせました。

  • 結局、『あれ』は何だったの?盗む理由は?
    色々と消化不良で終わってしまった。

  • 『黒と茶の幻想』のように
    いいところだなぁ、旅行したいなぁ。。と思っていたが、
    読み終えるとここには近づきたくない。。という感想に。

    文学しりとりとか、クラシックを聴いたりとか
    感性の充実っぷりが羨ましくなる。。

    不惑=40歳 というのを知った。
    誘惑できない年、とか失礼な事を考えたが
    「私は15歳で学問を志し、30歳で自分の足でしっかりと立ち独立独歩で学問の道を進む自信をもった。40歳にしてどんな問題が起きても心に迷いが生じなくなり、50歳で自分の使命が学問であることを知り安心立命の境地に達した。60歳で他人の言葉が素直に耳に入るようになり、70歳でしたい放題しても脱線することはなくなった」
    子牛の「論語」にある言葉だそうで。

    もっと表現や言葉使いを身につけたい。。

  • 恩田陸だと思って油断してたらとんだホラーじゃねえか!消えて戻ってきた住人、なくなった記憶、じわじわと沸いてくる恐ろしさ。

  • 【月の裏側】

    美しい花を花瓶に挿して火の当たるところへ飾る。華やかな雰囲気のある窓辺に心を揺らす。いつまででも美しくあって欲しいと思っても、動きのない水はぬるりと腐ってゆく。

    仮説とは月の裏側のようなもの。確かにあるのに確かめるすべがない。ドビュッシーの月の光、ただ水面に映る月を触るようなもの。水面が揺れたらそこには何も映らない。

  • 読み終わってから時間が経つけどずっと覚えている。得体の知れない不安と恐怖。身近にあって気づいていないだけかもしれないっていう怖さ。

  • 知人のおすすめで初の恩田陸。
    2005.5読了。

  • じわじわくる話だなぁー。
    本当に水に包まれている様な、湿気をたっぷり含んだ物語。
    それでいて風景描写はキレイで何だか白昼夢を見てる気分。

    九州の水郷都市で次々と失踪事件が続きます。
    数日後に皆んな戻ってくるのだけれど。

    隣にいる人が実は『盗まれた』あとの人だったら
    どうしよう…と想像するとゾクゾクします。

    後、多聞は実にやっかいな男だと私は思う!
    こういうタイプの人を好きになったら大変なのだろうなぁーと。

  • 月並みの感想しか出てこないけれど、非常に怖かった。
    最初はSFのような設定と事件への仮説に、いやいやそんな馬鹿な事が、と思っていたが失踪し戻ってきた人たちの言葉や、精巧に作られた指や耳といった部分の拾い物。
    半分が餅のように伸び、形をなしていない人間もどきの登場にもしかして、という予感だけでなく背筋が冷えてきた。
    さらに恐怖は加速していきチャプターXIIの会話のみで読者を煽ってくる書き方は恐怖心だけでなく、六番目の小夜子の劇のシーンを思い出させた。この物語の真骨頂であり、もっとも緊張と登場人物の疲弊を感じさせてくる。

  • なんという重厚な読み応え。
    面白かった。

    細かく分けられた章(チャプター)と、
    章の冒頭で語られる正体不明(少しずつ特定可能になってくる)のモノローグが印象的。

    最初は馴染みのない堀の街と多聞と協一郎という捉えどころのない不思議なキャラクターに警戒心がなかなか解けず、世界に入り込むのに時間がかかったけれど、
    4割を超えたあたりから、少し怖いくらい箭納倉の街に入り込んでしまった。
    そのあたりから面白さとともに、ゾクリと背筋が寒くなる緊張感がぐっと増し、却って休み休み現実の乾いた温かな空気を確認せずにはいられなくなった。
    この時期に読んだのもある意味当たりだったのかもしれない。私の住む街には梅雨はないが、やはりこの時期雨が多く、読んでいる間に天気の悪い日が続くと現実感が時々わからなくなる。
    最近久しぶりに恩田陸作品を読んでいる。
    今作は初読。
    けれど、この『月の裏側』を読んでやっと恩田さんの作風を思い出した、というか読んでいる時に受ける印象を思い出した。
    そうだ、この感覚だ、と。
    恩田作品は私の好きな他のどの作家とも全然違っていて、独自の不思議な世界観を持っている。
    謎が多く、少し怖いホラー的な要素を持っていることも多い。
    謎が謎のままで終わることもままあるが、
    ほどんどの場合はそれでも良いような気がするから不思議だ。
    ”なんて言うのかな。この世の中には説明できないこと、説明しなくてもいいことがあるんじゃないかなって。”
    そういうことなのだろう。
    もちろん、その手法が”逃げ”のために使われてはいけないけれど、物語の深みを出すために利用されるのならば、アリということか。

    先日再読した『Q&A』も、もう少しだけ全体像の輪郭がはっきりしていれば、もやもやを残すこともなかったかもしれないな。私見ではありますが。

  • 柳川には一度しか行ったことがないのに、柳川でホントに起きたことのように感じてとても楽しめました。水郷沿いを歩いた記憶がありありと蘇り、なんだか自分も小説の中に紛れ込んでしまったような感覚に陥りました。そんな状態でクライマックス近くを読んでる時に、柳川の白柳荘というその当時泊まった宿からのメールが唐突に届いて、マジでビビりました。

  • ひさびさの恩田陸。ジャンルを言うとすればSFホラーになるのか?日常の中に異質な謎が紛れ込んでくるわけですが、日常空間が巧みに描かれているので、謎も(いわゆるSF的なものであるのに)するっと日常に侵入してくる感じが味わえました。これこそ恩田陸の魅力?楽しめました。

  • SFホラーだな、こりゃ。真相がそんなだったなんて怖すぎる。知らない間に私自身も何かになりかわられてるのかもなんて怖くなる。この舞台になってるのが作中の会話から察するに福永武彦の『廃市』と同じ地域かな。『廃市』はえらく閉鎖的な怖さのある印象だったけどもう一回読んでみようかな。2013/204

  • ジャック・フィニィ大好き、という方と話していて思い出した!これは「盗まれた街」だ。
    なんかこんな話知ってる・・・と思いつつ、柳川の町→北原白秋の方へ興味が逸れていって、追求せずじまいだった。

  • 再読
    なんとなく、恩田先生の長編の中ではうまーくまとまってる…というか、終わり方が自然かな?といつも思います。
    ゴリゴリのSF色ですが、違和感なくサクサク読めます。
    こんなに恋愛?ていうか男女の執着をガリガリ(ちらっとですが…)書いてるのは恩田先生作品の中でも珍しいのかも……すきです。

  • 再読。我々は『ひとつ』になりたがっているのかもしれない・・・ってこわい。自分が『盗まれて』いるのかもしれない・・・ってのもこわい。自分の立っている足元が実は固い地面ではないのだと気付いたら、多聞みたいに耐えるのは無理だな。恩田さんのホラーはじわじわときて、ほんとにコワイです。

  • 全然面白くなかった。
    趣味じゃないんだな。
    恩田陸って読みやすいからついつい図書館にあると借りてしまう…

  • とんでもなく恐ろしい事でも、受け入れてしまえば、もうどうってこともないわけで。疑問に思えば気になって仕方なく。

  • いつも導入部はすごいワクワクするけど後半が尻つぼみ

  • 少し前に読んだ「昨日の・・・」と同じようなテイスト。水路のある街と堀のある街。どちらも水が大きく関係していて、うっすら怖い。幻冬舎から出ているものは、この手の話が多いかな?面白いけど読み応えには欠ける。

  • あらすじをほぼ読まず読み、どういう方向へ行くのだと不安になりながら読み進み、あぁ、こういった小説は初めてだなと思った。ホラーやオカルト映画はたくさん観るが、小説は初めて。
    じんわり、じわじわが続き、映画では描かれない、恐怖の中で冗談言ったり、緊張感が途切れてなんかどうでもよくなる感覚などが描かれている。いつのまにか盗まれているという感覚も怖い。ただ、原因がわかってからは失速。というより僕の興味が失われてしまった。
    文章表現が魅力的で、じめじめとした雰囲気作りやニュアンスに膝を打つ。しかし丁寧すぎて不気味さがいまいち伝わってこない。例えば夢野久作のような不安定感が文章にあると、本当に怖くなるのではないか。まぁそんなん恩田さんに求めてないんなけど。

  • 冒頭、物語に入り込むまで少し時間がかかったものの、中盤からの物語の核心に迫っていくあたりから読む手が止まらなかった。
    ミステリーでありSFでありホラーでもある。
    恩田陸さんの作品では常野物語の雰囲気が好きですが、それよりも現実的というかちょっと小難しい感じ。

    タイトルの意味は直接的じゃなくて間接的な事なのであしからず。
    ラストへの件はどうなるのかドキドキしていましたが、締めくくりがスッキリしなくて個人的には消化不良気味。

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