虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)

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著者 : 雫井脩介
  • 幻冬舎 (2003年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344403451

虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 下巻へつづく

  • 29/5/7

  • 上下巻読んでの感想
    登場人物たちが複雑に交錯している中、新たな事件も起こり物語は進んでいく。
    病に侵され先の見えてしまった老刑事が、執念で事件に迫る。
    「貌」を題材にしたところが面白いなぁと。
    とくに上巻がテンポもよくてグッと引き込まれた。
    それぞれの人物像も丁寧に描かれていて、具体的なキャラクターが伝わってくる。
    差し込まれているエピソードなどもいい。
    犯人は途中でわかってしまうし不自然なところも多少あるけれど、物語としての面白さには影響していないように感じた。
    人と人、人と自分、自分と自分。
    ミステリーとしての面白さよりも、心の裏側に潜む闇のようなものを描いた人間ドラマとして読んでしまった。
    普段はほとんど何も意図せずにしていること。
    泣いたり笑ったり・・・表情を交えながら感情表現をする。
    そして、笑いかけられたらたいていの人は悪い気はしない。
    人間のパーツのひとつである「顔」。でも、日常生活を送っていく中での悩みを多く抱えている人たちが多いパーツでもある。
    「顔」とはいったい何なのだろう?
    死ぬまで切り離すことの出来ない自分の「顔」。
    自分ですら知らない、気づきたくない「顔」もどこかにあるのかもしれない。
    結末がどうにもすっきりとしない。
    どうしてだろう・・・雫井さんの物語は、読んでいるときはとても面白いのに中途半端なもやっと感がいつも残ってしまう。

  • 久々に夢中になるミステリー!!!被害者、加害者、警察、家族、などいろんな視点から同時進行で進む事件展開でとにかくサクサク読めます!!!!

    いろんな視点で描かれているので、同時進行で進む事件内容、さらには心境など事件とともに展開していく流れの奔流にそのまま攫われそうになる読み応え。まだ、前半ですがこれは今後がかなり気になる!!!!!

    面白い!!!!!!かなり!!!!

    表紙のセンスがいまいちだが、面白い!!!!こちらフリマで50円で購入しましたが、オススメしてくれたおじさんにと気が合いそうです。

  • 運送屋を首にされた腹いせに一家惨殺。犯人の首謀者にされた人が刑を終え復讐。

  • 二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミステリー小説界を大いに賑わせた、怪作にして傑作。待望の文庫化

  • 21年前に起こった運送会社家族の惨殺事件後、主犯とされた男が出所してから、終わったかに見えた事件が動いていく。

    こちらは上巻で、まずは21年前の事件が起こる前から主犯とされる荒という男視点で物語が進む。

    まずストーリーがどうというより、荒をはじめ会社の従業員たちがホントに底辺。
    荒は自分1人だけなら人畜無害な気がするけど、人に流される日本人タイプ。それに内に貯めやすいようで事件の時には我を忘れて破壊行動してた。
    一緒に解雇された時山・坂井田はもっとクズ。クビにされるのはどう考えても自分たちが悪いのに、逆恨みで人を殺そうと荒に持ち掛け、しかも荒を主犯に仕立て上げて減刑を画策する。
    荒も、なぜこんな男たちを信用するのか…
    現実にもこういう人はいるだろうし、こういう人のせいで労働者の待遇が改善しないと思う。
    この事件は、社長一家が不憫で仕方ない。

    それから、時山に憧れている湯本という高校生が事件に加担する。最初は見張りと運転手だけだったのが、結局自分から事件に首をつっこむ。でも未成年だったから実刑にはならず、数年後には何事もなかったかのように東京で仕事をし始める。
    作中で他の登場人物も言ってるけど、事件関係者の中では一番うまくやったキャラ。大人になってからは、あれは若気の至りだった、あの事件とは自分とはもう関係ないという態度。反省も何もあったものじゃない。しかも何の因果か当時担当だった刑事の娘と付き合ってる。この設定はご都合主義。湯本はとにかく横柄で腹が立つし、娘の方もはっきりしない。どこがいいの?という感じ。

    荒の出所後、すでに出所した他の共犯者が殺され始め、新たな事件が展開するあたりは面白い。山田という共犯者も何者?と読者の関心を引っ張っていく。
    一気に下巻まで読まされました。

  • 2008

  • とっても面白くてどうなっていくのか続きが気になる。 
    運送会社社長一家が襲われる。犯人もわかっている。その後の人間関係が興味深く、新たな事件との関係も気になる。

  • もともと救いのない感じの登場人物が、救いようのない感じに堕ちていく話ってあんまり好きじゃないんだよね~。しかも川崎の事件がちらついちゃって、正直厳しかった。

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