あらすじは、中国の”友人”から、警察元高官宛に手紙が届いた。
その手紙は色々な人の手を渡り届けられたものだった。
その手紙のルートは何十年も前から用意され、代が変わっている
家まであったぐらい古いもの・・・。
そのルートで寄せられた手紙には中国での特異情報があった。
現役警察官の主人公は、その元高官からある指示をだされ極秘に
行動するが徐々に追い詰められていく・・・。
よくドラマ・映画になる、刑事や警察官の話ではなく、
秘匿された警察組織、公安部・外事部が描かれている小説です。
公安部とは言えここまでやれる警察官がいるのかなぁと思ってしまいますが、
小説の世界なので、ありでしょう。
警察、自衛隊などに情報網を持っている麻生幾ならではの細かい描写には
舌を巻きます。
終わり方は、”宣戦布告”の時と同じく膨らんだ風船が破裂する終わり方ではなく、
ふくらみきった風船の空気を抜いてしぼませるような”へなへな”な終わり方・・・。
結末そのもののインパクトはあるんですが、結末まではジェットコースターに乗せられていて
降りてから結末を知る感じがして・・・ちょっと消化不良ですね。
面白いことには違いないのですが・・・。
文章量が多いので、読了までには時間がかかると思います。
速読に自信のあるかた試してみてはいかがですか?