- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344404403
感想・レビュー・書評
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「マネジメント・バイアウト」牛島信
1.購読動機
出口戦略の一つであるマネジメントバイアウト。
正確にいえば、経営陣に資金を提供する実質的な経営社による買収。
経営する側。
経営をコントロールする側。
その関係と駆け引きを関心があったから。
2.読みおえて
小説の域ではあるが、その通りなんだろう と納得が進むのは以下の点である。
①株主
高く売り抜けたい。
②マジョリティ、マイノリティ
マジョリティであるがゆえに、譲渡先と条件交渉しやすいこと。
③キャッシュフロー
赤字、キャッシュ流出はジリ貧。
立て直しは、時間を区切ること。
④取締役会
過半数を外部とするのか? しないのか?
経営に監視を行き届かせることは目的ではあるが、その手段、方法は取締役会に限定することではない。
#読書好きな人とつながりたい
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久々にフィクションを読んだ。面白かった。
第三者割当増資。良いか悪いかは別として、物事には合法的なルールが存在する。何が正しいのか。自分はどう生きていくのか、そんな事を考えさせられた。 -
本書は「大木弁護士」シリーズの4作目「取締役会議」の文庫版です。
1、2作目はどちらかと言えば弁護士がメインとなって法廷闘争を繰り広げるという感じであった(3作目は未読)
が、本作は「解任寸前の雇われ社長・小野里が、巨大グループのオーナーや外資系ファンドを操り、経営権乗っ取りの勝負に出た」話
弁護士はスパイス程度に小野里社長がトントン拍子にうまく行ってしまうというもの
ただ、うまく行きすぎている感と、法律家の知識を活かした神経をチリチリとさせるような闘争ではない点で、1・2作と比べて若干緊張感に欠ける感じがして残念 -
あるしがらみで読むことになった本。タイトルからして食指が動かない。企業小説はつまらないと思っていたが、なかなかどうして面白かった。旧商法、現会社法の知識が多少あれば充分楽しめる。ただし生活感は全くない話。
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「番犬人生」「子育ての一回性」「いい金持ち」等について考えさせられた。
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ストーリーとしてはまずまず面白い。しかし何というか、文章が今一つなためか何となく乗って行けない。
気まぐれなオーナーに首を切られそうになり、電撃的なMBOに踏み切った小野里。物語はそこでは終わらない。リストラを強要するスポンサーの米系ファンド、反旗を翻す子飼いの部下たち、そして心が離れていく盟友の真鍋。どれも実際にありうる人物像であり、「彫り」をきちんと描けばそれだけで面白くなると思うのだが、その辺が中途半端なところにこの作家の生硬さを感じる。同時にそれは、将来性への期待にもつながるのだが。 -
2007年、WOWOWでも三上博史主演の2時間枠ドラマとして放映された作品。ドラマも面白かったけれど、その前に読んだ原作もなかなか。
ちょっと現実離れはしているけれど、こういうのって素直に憧れるね。 -
企業小説。
MBOとは何なのか?ということが詳しく書いてある。
将来役に立つかもしれない。
が、学生の自分には少々難しく、この評価させていただいた。