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みんなの感想・レビュー・書評
サッカーを題材にした小説です。中田英寿がモデルとみられる夜羽というサッカー選手がイタリア・セリエAで活躍するさま、そしてこの小説内でのサッカー界の暗部を描く異色作です。終盤、ジダンがいた頃のユベントスと試合をするシーンの描写は手に汗握りますし、読んでいてニヤリとしてしまいます。
欧州サッカーでドーピング、しかも大事な一試合で活躍したあと命を落とすという事件を追うというお話。ペルージャ時代のナカタがモデルの主人公と、作者の村上龍も登場して所々現実とリンクするんです。
文章でここまでサッカーの試合を表現しきった作品はきっと他にはないと思います。臨場感満点!
<内容紹介>
試合で活躍した選手が心臓麻痺で死ぬという事件が起った。セリエAの日本人プレーヤー冬次の依頼で調査に乗り出した小説家・矢崎は、死を招く最強のドーピング剤「アンギオン」の存在を知る。イタリア、南フランス、キューバ…いくつもの罠が待ち受ける中、ついに冬次の身にも危険が迫る。サッカーの面白さと物語の興奮が融合した小説。
<感想>
村上龍の小説は初めてだったが、サッカーの知識が豊富で非常に楽しく読めた。
ただ、結末が、ボヤっとした感じで、ミステリーなのか、サッカー小説なのか、最後の最後で曖昧な感じになってしまったのは、少し残念。
村上龍の超大作です。著者は中田さんと個人的な交流がある
ようで、実際イタリアで食事しているらしいです。
サッカーは今でもかじっていますが、文章で読みながらこれほど
ダイナミックな雰囲気を出せるのはすごいと思います。
試合中の選手の感じている躍動感が読み取れます。
ほぼ中田英寿をモチーフにしたサッカー題材のミステリー。
一時期、問題になった試合中に倒れたり、試合後に心臓麻痺になったりする選手の問題と、ドーピング問題を結び付けたストーリー。
そこにヒデが絡みつつ、サッカーのシーンにかなりのページを割いているので、そこも必見。
特にラストのユベントス戦では116ページくらいをサッカーシーンのみに。
文字からグラウンド上の動きを想像出来る人ならかなり楽しめる。
イタリアサッカー界が舞台
ミステリー仕様だけど、ミステリーな部分はどうでもいい(笑)
後半の試合を記述してる部分はもう 圧巻!
野沢さんのサッカー小説『龍時』より、私は好き
主人公の夜羽冬次は、中田がモデルとか言われてるけど、私には中村に思えてならないよ・・・
ともかく、サッカーのルールとかわからない人や
、あまり興味の無い人でもサッカーが観たくなる本!
ジダンとか現役なんだね~
と、少し時代を感じるけれど・・・
最近ワールドカップの影響でサッカーモノが溢れてるけど、本当に熱くなれる一冊
何回も読み返せちゃいます
例のごとく、別の村上龍の本の骨格を成す(と自分は解釈している)、自分の現実を直視し、「生き抜く」べき(≠頑張る)である、という点から書かれている。 舞台は、イタリア・セリエA。そこの弱小チームに渡った世界最高レベルの日本人選手から、主人公は、「使うと一試合中、フルパワーで試合に臨めるが、効果が切れると副作用により死に至る危険性が非常に高い薬」が密かに使われていることを聞く。薬の裏に隠され... 続きを読む »
舞台は90年代半ばのイタリアサッカー。限りなく中田英寿と村上龍に似せた主人公のミステリー?サッカー小説。丁度私はその頃サッカー観戦にハマっていてスカパーのキングダムサッカーパックで毎日毎日ヨーロッパサッカーを観ていたため、この小説の後半に実名で出てくるユベントスとの試合はかなりリアルに臨場感あふれて伝わってきた。ただ、、サッカーにそこまで詳しくない人が読んだらこの小説はかなり苦しいと思う。ジダンの... 続きを読む »
ミステリーとしてはちょっと、どうかなぁ…
試合のシーンは面白かった。
「文体とパスの精度」読んだあとだったせいもあるかもしれないけど、中田と村上龍の本としか思えなかった。
前半ミステリー、後半サッカー描写、ということであります。この人の小説は好きなんだけど、なんで前半の勢いとか面白さが最後まで持続せず、最後はこんな終わり方になってしまうんでしょうか? それが残念。やはりスポーツの動きを文字で描写することへの限界値はあると思います。この描写で村上龍が表したかったプレーが、読者の想像力の中に立ち上がってくるかと言えば無理かな・・・。けどヨーロッパの壮絶なまでのサッカーに対する姿勢というのは感じられました。疑似戦争という言い方がとても的を得ていると。
サッカーを知らない子なので、なかなかついていき辛かったんですが、
最後のユヴェントス戦は普通にサッカーの本を読んでるみたいで、
サッカーの勉強しようかと思いましたww
でも、そっちに力注ぎすぎて、肝心のミステリーの終わり方尻つぼみな気がするんですが…?笑
NY旅行にて読了。 ストーリーとしてはたいした話じゃない。 でもサッカーを小説化した村上龍の功績というか、チャレンジング試みは少なからず意義がある。 特に「五分後の世界」のラスト100ページ以上に渡る衝撃的かつ革命的かつ最高の描写を髣髴とさせる、ユベントス戦の描写は圧巻。 そこにはリアルで壮絶な「サッカー」がある。 そこには全盛期のジダンがいてデルピエロがいてダーヴィッ... 続きを読む »
サッカー小説というとどうしても「龍時」と比較してしまう。と同時に村上龍と中田ヒデが仲良く会食してる場面をどうしても想像してしまう。冬次の台詞がどうしてもヒデの声で聞こえてきてしまう。そんな訳でまったく小説自体に集中できなかった。試合描写もボリュームはあるけれどイマイチ。アンギオンの副作用が冬次には出なかった理由も蛇足っぽくて読後感を損ねたような。
個人的に村上龍の作品は、当たりハズレが多いけど、この作品は中くらいという感じ。
著者があとがきの中で述べているように「サッカーがいかに魅力的なスポーツか伝えたかった」という点では成功していると思うし、十分伝わってきたけど、著者特有の(他の小説でもよくでてくる)人生観のようなものを、ほとんどストーリーらしきものがない中で、見せられのは個人的にはつらかった。
中田英寿リスペクトなエモーション満載のオリジナル。一瞬、中田同人誌みたいな位置づけなのかと思いました。
面白いんですけどね。

サッカーの中田選手をモデルにして書かれたらしい。
とにかくサッカーの試合の描写が詳しく鮮やかで見事だった。
それ以外の部分がまるでおまけに思えるくらい。
特別サッカー好きではないんですけれど、何...





