容姿の時代 (幻冬舎文庫 さ 7-4)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 251
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405059

感想・レビュー・書評

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  • 酒井順子さんの著書は、10年ほど前に流行った「負け犬の遠吠え」を読んだが、「あるある」と妙に納得したのを覚えている。当時いわゆる負け犬だった。
    彼女の洞察というか、表現しづらいものを言葉にする能力は並外れていると思う。特に女性には普遍的な考え方が見事に、ときには恥ずかしくなるほど赤裸々に書き表されている。
    ただ、本全体の面白さという意味ではあまり後に印象が残らなかった。

  • 令和の現代として、内容が今とそぐわない(言語化しない)ことも多く書かれていますが、人として思う事や感性などは、そう変わらないので、楽しく読めました。そして、洞察力の鋭さと、酒井順子ファンとして、やはり文才にウナリ、私は【書く】ことで生きられないなぁと、改めて思い知るのでした。

  • 38091

  • すっごく読み応えがあり面白いエッセイでした。「何もそこまで他人の目を気にしなくても…」と思うほどに分析に分析を重ねて重箱の隅をつつくのが酒井さん一流の個性でしょう。酒井さんのいろんなエッセイを読んでみて、何故そこまでナチュラルストッキングを憎むのかだけがちょっと理解できません…しかし笑いながら楽しく読みました。

  • 2004年(底本2001年)刊行。「女性誌」の項が秀逸。

  • 主に女性の容姿についてのエッセイで、着衣編/脱衣編に分かれている。

    「求めていたものがなかった」のはそもそも求める場所を間違った僕が悪いので措いておくとして。
    制服周りではなるほどと思ったこともあったけど、この本じゃなくても良かったかな、という気はする。

  • 容姿で特はしますよ
    でも使い方により地獄も見ます(←意味深)

  • 【本の内容】
    「外見はいいに越したことはない」この「容姿の時代」に私たちは他人をどう見、他人からどう見られるべきか。

    OLの肉色ストッキング、ユニクロの功罪、着物の罠、ナチュラルメイクと晩婚化、女性誌の対立、おばさん化への怯え…。

    容姿という厄介な存在と、死ぬまで戦い続けなければならない現代人の哀しみを、鋭く凝視した辛口エッセイ。

    [ 目次 ]
    着衣篇(OL;ヤンキー;ユニクロ;スーツ;パーティー;制服;着物;おたく;「かわいい」;ダサい)
    脱衣篇(脱衣場;下着;おばさん;身長;化粧;整形;足;女性誌;美人)

    [ POP ]
    「容姿の時代」というタイトルにとても惹かれて手に取ったのですが、中身がちょっと想像と違っていたので期待はずれの感があり、評価が低くなってしまいました。

    バブル時代に青春を過ごした中年女性が、“外見”にまつわるキーワードを思うがままに挙げ、それについてブツブツと独りごとを言っている本…、というかんじでしょうか。

    全体的にどうもセピア色なんです。

    若い頃は自分がこう見られたいというメッセージをうまく世間に知らしめることが出来た、でも年を取ると自分のメッセージと世間の間にズレが生じてくるようだ、周りの友人は歳とともにだんだんとズレ始めてきた、でも私はまだ大丈夫だよね、というメッセージが根底にあるようで、そこに“もののあはれ”をかんじてしまうのでした。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ん~…面白いには面白いんですけれども、読んでて苦しくなるというか…ここまで気にしなければなりませんかねぇ!?

    といった感じですかね…まあ、女性が化粧とかに多大なる労力を費やしているのは分かりました。そして、男に生まれてよかった…とも思いましたかね。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、男でも身だしなみとか気にしなければいけないんでしょうけれども、男は多少ダサくても大目に見てもらえるというか…まあ女性の視線とか気にしなければ別段、普通に生きていけるもんなぁ…まあ、そういうのが世間ではオタクとか言われちゃうわけですが。

    まあ、言われてもええしね、僕は…などと思いながら読了しました。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    およそ10年前に書かれた本ですから、多少古臭さは感じますけれども、果たして今の世は10年前と比べて著者の言う「センス至上主義」な感じになっているのかどうか…いや、なっているのは当たり前でしょうけれども、それが強まっているのかどうか…そこが問題だっ!

    と思いつつも僕なんかは割かし容姿の時代? とか言われてもフーン…って感じでこの先も生きていくと思います。さよなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 「容姿」に関するエッセイ。
    でも、少し外れてたように感じる。
    差別……まではいかないけれど、偏見もきつかったので、★2つ。

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著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

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