闇の子供たち (幻冬舎文庫)

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著者 : 梁石日
制作 : 梁 石日 
  • 幻冬舎 (2004年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405141

闇の子供たち (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「読書好き」になって以降の10何年かのうちで、史上最低に胸くそ悪くなった作品。

    序盤、中盤の性描写もしかり、結末もしかり・・・・。

    ただ、、、、、この作品はフィクションではあるが、その最低最悪な作品世界で描かれた児童売買や児童売春、臓器売買等は現実にある事実。
    ならば、あの凄惨な性描写も恐らくは現実に日毎夜毎に繰り広げられているのだということも、必然。
    現状を訴えようとする一部の善意の者が、武力や暴力を用いて闇に葬られるということも、現実に起きていることは必然。


    筆者の訴えたいであろうことは、十分に伝わってきた。
    平和ぼけした国に生まれ育った我々は、一度は読んでみる価値がある作品なのかもしれない。

    ただ、、、、、ただし・・・。
    フィクションの「物語」として見ると、いかがなものか・・・。
    登場人物の視点がころころと変わり過ぎて、落ち着かない。
    回収されずに放りっぱなしな伏線らしき描写が多数。
    胸に迫ってこない、取って付けたような薄い恋愛描写。





    この題材(人身売買にまつわるエトセトラ)を世に広く知らしめるという目的がメインであるならば、小説としてではなくノンフィクションとして出版すればよかったのに、と思えてならない。

    ★3つ、7ポイント。
    2017.11.14.古。

  • 存在を知っていたが、手に取っても買うことはなく、でもいつかは読まなければと思っていた一冊。今年の正月にブックオフで84円で購入。やっと読み始めました。知らないことは罪。知らないとは恐ろしいと思った。残虐過ぎて、休憩をしなければ読み進められないほどの内容であったが、同じ地球に生きる者として、最低限、読み切ることは自分に課した。背景を何も考えずに安いものを好んで買い、この平和な日本で、自分が最も不幸であると思う時さえある今の私。今、読むべくして読んだのだと思う。私のどんな思いも言葉も軽すぎて、何も言えない。

  • 貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最低辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作!
    (裏表紙紹介文より)

    ***

    内容は重いし、描写もキツイ。
    本編はもちろんだけど、あとがきに書かれていることが胸に痛い。

    色々考えさせられます。
    考えるだけじゃダメなんだろうけど。

  • 人身売買の組織の人間も、救おうとするNGOの人間も、そして虐待を受けている子供たちも、あまりにもステレオタイプでリアリティがない。
    事実はもっと陰湿で暗くて救われない。

    小説(フィクション)にするなら、もっと面白くドラマチックじゃなきゃ読んでいてもつまらない。
    アジアの子供たちの現実を訴えるのが目的なら、ノンフィクションにすればよかったのに、ストーリー性の無い物語とリアリティの無い登場人物で語ろうとするから、たぶん筆者の伝えたかったであろうことがちっとも伝わらない。

    執拗なまでの幼児虐待のシーンが何度も出てきて、子供たちのつらい現実を訴えたいのか、単なる幼児ポルノを書きたいのか、筆者が訴えたいことが心の中まで伝わってこない。

    オチはないし、文章の段落は読みにくいし、この筆者の本は初めて読んだけど、たぶんもう二度と読まない。

  • あり得ないひどい話がたくさん。そもそもこの人の描く本は明るい話じゃないけど これは重いわ。重すぎる。

  • 思ってたより生々しい表現が多かったわ。
    こういう現実もあるんですよ、ってことなんだろうけど
    もうちょっとその背景にあるものとか、
    社会的な面も切り取って欲しかったな~

    図書館で借りたけどやけにボロボロで、
    需要あるのか並べられない本だろうに、と思ったら
    「寄贈」だった。なるほど…。

    まぁちょいちょい文章に違和感はあるよね。
    でもすぐそこの国にある、現実にある、
    暗黒面をリアルに知れたのは学びでした。

  • 東南アジア地域における貧困によって生み出される児童買春、児童の臓器売買がテーマ。実際に起こっていることがもとになっているとおもうのだけど、その描写がリアルで読んでいて気分を害すことになる。それほど忠実に再現しているということは、物語の信ぴょう性を裏付けている。身の回りのアフリカにはまだこのような悲しい出来事は起こっていないが、見えないところで起こっているのかもしれない。

  • 胸がえぐられる。
    この物語がたとえフィクションであっても、同じような事が私の見ていない、見えていない、世界の何処かで起きていると思うと、ただただ胸が痛い。
    今の私にできることが、関心を持つって事であっても、人間1人が関心を持ったところでどうにかこうにかなる問題ではなくて、たくさんの関心と、世界規模での運動がない限り、解決しない問題なんだと思って、暗くなる。

    世界中の人が1人残らずこの本を読んでみたらいいと思う。

  • 内容も表現も残酷だけれど、だれかが書かなければいけなかったこと。
    小説だけれど、自分の知らないどこがで実際に起こっている現実かもしれないこと。

    無知は罪。

    目を覆いたくなるシーンがあまりにも多すぎますが、
    一度この本を手にした人は、最後まで読む義務があると思います。

  • 衝撃だった。
    これが全てだとは思わないけど、これが少しでも本当ならとても恐ろしいことだ。
    生まれた場所が違うだけでこんなにも違う。
    ここに生まれてきただけで自分は今なに不自由ない生活を送っている。
    生まれてくる子供たちはなにも選べないのに。

    今の自分にはなにもできない。
    物語の中でも自分の無力さを悔やんでる人がいるけど、同じように悔しさがこみ上げてくる。
    知っているだけじゃ、思っているだけじゃなにもできないけど、まず知ることから。

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