遺書―5人の若者が残した最期の言葉 (幻冬舎文庫)

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著者 : verb
  • 幻冬舎 (2004年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405424

遺書―5人の若者が残した最期の言葉 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • いじめや鬱による自殺の真実に迫る。
    5人の若者のノンフィクションの〝生〟と〝死〟。

    この本は、1998年にあった少年の自殺をきっかけに作られたそうです。
    そして2000年に、13歳、14歳、19歳、25歳という若さで
    〝死〟を選ぶしかなかった5人の若者達から、
    今私達が知るべきこと・考えるべきこととして、この本が出版されました。
    実物の遺書、遺族からの返信の手紙を全文掲載。
    何故彼らが自殺することになったのか、取材・調査をもとに描かれ、
    その後の遺族への取材も収録されています。

    ……今も、いじめが原因で自殺してしまう子ども達が沢山います。
    そして、その彼らの命をかけた最後の訴えさえも
    自分の保身のために隠そうとしたり、
    事実を認めなかったり、捻じ曲げたり、責任転嫁したりと、
    〝大人として〟〝人として〟決して許せないことをする人たちが
    沢山居るのが、哀しいけれど現状です。
    そして、この本が出てからもう何年も経つというのに、今の社会が
    この本に描かれている頃と被ってしまうのが、哀しくてなりません。
    このときから、私たちはちゃんと前に進めているのだろうか……?と
    改めて考えさせられました。

    〝命は大切〟〝死んではいけない〟
    私は正直、頭ではそう考えても、〝実感〟としてそうは思えていません。
    でもこの本を読んでいて、この少年達が
    彼らの命を全うしようとしていたこと、必死に生きようとしていたこと、
    しかしその結果として〝死〟を選ぶしかなかったことが
    痛いくらいに伝わってきました。
    〝命〟について考えさせられました。

    (2007.05メモ→2010.04ブクログ)

  • H24.8.11

    自殺について、
    学生の頃は、自ら「死」を選んでしまうこともある意味個人の自由だと考えていた。
    身近にいる人が自殺した時、生きている人の中に途方もなく悲しみに暮れる人がいるだろうが、それは自殺を止められなかった、自殺に至るまでの苦しみからその人を救ってあげられなかった責任として背負うべきだと思っていた。
    今、「自殺」の話題を聞くと、本当にいたたまれなくなる。今苦しくても、先には必ず違う未来がある。人は自分の行く先を自分で選択できる。先に必ず何かしらの可能性があると思う。その未来を待たず、人生で一番辛い時に人生を終えてしまうことが無念でならない。
    社会人になって、辛いことも経験した。自分って何て無能な人間だろうと思うときには「死にたい」と口にしてしまうこともある。
    ただどうしても辛くて前が見えなくなったら、いっそ仕事を辞めてしまおうと思えている。辞めても何とか生きていけると考えられる。

    自殺をする前に助けてあげられる方法はきっとたくさんあるし、死ななかった先に「生きてて良かった」と思わせてあげられると思うから、本当に生きて欲しい。
    改めてそう感じました。

  • 2009/12/03
    これはテレビ番組だ。
    1時間のドキュメンタリーテレビ番組をそのまま文章に起こしたような構成。
    遺書原文を原本文字を追いながら音読が入り、自殺の日の様子、生い立ち、死に至るまでの全容が語られ、遺族がコメントし、イメージ映像が流れ、遺族の手紙で締められる。
    それが5本。
    読了後、何に対してなのかがわからない、怒りがこみ上げてきた。
    余りにも若さを含む文章だからか。死を選んだ自殺者へか。平均年齢25歳、という筆者グループへか。
    詩的にイメージ映像に仕立て上げてある文章。記憶の中だけが美しい、とは何の言葉だったろうか。遺族その後、どれも美談なのが素晴らしい。
    どうしてこの本を買おうとしたのか、に立ち返ってみる。「死なない理由」が欲しかったからだった。

  • 本気の人は、突然いなくなる。

    他人にこぼしてるうちは、まだ本気ではない。

    生きていたいけど、もう生きられない。

    死を選ぶ理由は、人それぞれである。

  • すごく悲しくなりました。
    この本にでてきてしまった人たちが死を選択してしまったことが。
    この本はおすすめです。
    でもあたしは自殺は100パーセントしちゃいけないと思っているので星はみっつ。
    いじめなんてこの世に存在しなくていい。

  • 確かに薄い。しかし、もっと濃密だったなら、苦しくて読めなかった気がする。自死はいけない。残された者への影響が、大きすぎる。

  • 申し訳ないことだけれど薄いとしか思えなかった

  • 第5章、遺書が人を助けることとなったエピソードには感動した。

  • 若者の、生から死への傷跡を、
    若者で構成された取材陣がなぞっていく。

    わが子の死を無駄にしたくないと必死に戦う親もいれば、
    想い出したくないと遺品を全て捨て去る遺族もいる。

    残された人々が、暗い影とどう戦っていくのかという問題。
    傷みに堪えながら、なんとか生きなければいけないという切なさ。

  • 若くして自ら死を選んだ少年と青年5人の遺書とその家族の話、そしてその後が書かれています。遺書からは彼らがどれだけ悩み・苦しみ、最後の手段として死を選んだというのがひしひしと伝わってきます。今はいじめ問題が大きく取り立たされて「いじめられたなら一人で悩んでないで誰かに相談すればいい」と簡単に言いますが、そんな人はきっと身の回りでいじめに遭遇した事のない稀な人なのだと思います。親に言って、先生に言ってどうなる?もっとひどくなるんじゃないかと思い悩む気持ちに胸を引き裂かれる思いがしました。

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