意地に候 (幻冬舎文庫 さ 11-2 酔いどれ小籐次留書)

著者 :
  • 幻冬舎
3.50
  • (3)
  • (15)
  • (18)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 176
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405486

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本当はシリーズ一作目の御鑓拝借を先に読みたかったのだが、図書館で探してもなかなかない。代わりに二作目の本書を借りて読んだ次第。
    佐伯時代劇は最近高い人気らしいが、いかにも正統派剣術小説だ。時代小説は背景描写などディテールが命だと個人的には思っている。ちょっとしたことで引っ掛かると、もう全体が嘘臭く、白けてしまって、読む気がどこかに行ってしまう。

    そういう意味では、本書は微妙かな。ディテールについては悪くないが、ちょっとステレオタイプな面があったり、剣術戦闘のシーンも「かっこ良すぎ」て、かえってちゃちさが感じられたり、不満は残った。

    一作目はやはり読んでみたい。

  • <酔いどれ小籐次留書>シリーズ第2弾。
    居眠り磐音シリーズを読み終わって、その流れで酔いどれシリーズに手を出した。

    面白かったな。
    侍が大店の主一家を救って、後ろ盾があって色々出会いがありので、お付き合いが広がっていく。
    磐音シリーズとも通じるところだね。

    おりょうさんと、どんなふうになっていくのか気になるな。
    なんで敵におりょうさんの存在がバレたのかは、謎のままだけどな。

    面白い。次回も期待大。

  • 在庫整理のため再読

  • 久慈屋の援助で江戸で刃物研ぎの仕事を始めた小籐次。来島水軍流の達人の小籐次はまた研ぎの名人なのだ。久慈屋大番頭観右衛門、野菜売りのうづ、難波橋の親分秀次、浅草寺御用達畳職備前屋梅五郎など小籐次の知り合い等が次々登場。研ぎの腕は抜群だが商売気のない小籐次は観右衛門に説教される。そして小籐次を再び刺客が襲う。

  • 会社の人から借りた本でした。時代劇を読むなんてとっつきにくいとおもっていましたが、読んでいくうちにおもしろいと思ったシリーズです。

  • 酔いどれ小籐次第2作~お鑓拝借を成し遂げて久慈屋の家作に入った小籐次は好意に縋ってばかりはいられないと竹細工を始めるが,竹を刈り取った馴染みの場所で親子以上に年の離れた旗本内藤家の奥女中おりょうの危難を救うが,予てより好意を寄せていた女性で知己を通じ生き甲斐を見つけた。竹細工は引き物として作っているが,久慈屋の主からは鍋島家の家中に藩を抜けて小籐次に復讐しようとする一派がいることを知り,移動の足として小舟を贈られた。小籐次は研ぎ屋を生業とするため深川に出て小舟を桟橋に舫うが,それは平井の百姓舟が野菜を商う拠点であった。うづは研ぎ屋の披露目を手ほどきしてくれるが,どうやらやくざものに目を付けられているらしい。翌日からはうづの姿が見えず,久慈屋の研ぎもので何とか新しい砥石も手に入れられそうだが,小舟が何者かによって使われているのも気に掛かる。湯屋では板場荒らしを取り押さえ岡っ引きとも知り合いとなる。仇を討ちたい四人組からは何度も呼び出しを受け律儀に待つが敵は現れず苛々と共に体力も奪われる。小舟を奪われ探し回ると,うづがやくざものに攫われて岡場所に売られそうだと聞いて救出では剣の腕を奮う。四家との繋ぎ役と連絡をとると小城藩からは13人の刺客が放たれたらしい。別口の四人組には心当たりがないというが,刺客を倒してみると,それは赤穂藩絡みであった。研ぎの得意先を掴んだものの,何者かによって泥棒扱いされ,深川で商売が成り立たなくなると浅草まで足を伸ばして畳屋と顔なじみとなる。肥前鍋島藩は恥の上塗りを嫌って小城藩による事態収拾を目指し,情報は入ってくるものの,呼び出された先は五日市街道の小金井橋であった~うづとの出会い,おりょうとの繋ぎ,小舟を借り受けた経緯,浅草の畳職備前屋との関係が出来ました。納得いかないのは,おりょうが小籐次の弱みだと何故敵に知られたのかという点で,うづの誘拐話も唐突だ。その後の話ではうづの父親が博打にうつつを抜かすような人物には見えないし,おりょうに手を出す刺客も出てこない。小舟を奪う人間も出てこない

  • 今まで読んだシリーズと似たように脱藩をしているのですが
    違うのが主人公が初老でしかも身長が低い。
    今までの主人公の設定が180センチを超える背の高さ!
    そして女性にモテる(笑)
    今回の主人公はどうもまだモテていないようです(笑)

  • ようやく酔いどれ小藤次の2巻!

    シリーズ当初の荒々しく力強さがある一冊
    市井で生きるために研ぎ師をはじめる
    不器用な生き方が高評価です♪

    マドンナおりょうさん登場!

  • 爺様の活躍もしばらくはいいかな、と思ってたら、最後は続きが気になる展開。どうもやめられそうにない。

  • 1人の浪人が4大名家をきりきり舞いさせる話、なんて荒唐無稽なと思っていたが、ここにきてむしろソレを逆手にとって話を進めているのが、ウマイ(笑)読売りで江戸中の評判になってる浪人さん(笑)刃物研ぎで生計を立てる質素な暮らしぶりが好感が持てる。磐音も最初の方ではあったけど、こういうの藤沢の「用心棒」みたいで、けっこう好きですvvおうづちゃんが可愛いですvv

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

佐伯泰英の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×