永遠の仔(一)再会 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405714

感想・レビュー・書評

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  • TVドラマにもなった作品
    幼少期のトラウマを抱えた者たちのお話

    しかし 私は 参考文献を見て びっくりした
    専門の人や心の傷に興味がない方は 素通りかもしれない
    しかし 興味がある人にとっては
    虐待やトラウマに関する本がほとんど網羅されていたから
    その参考文献をみただけで 驚愕したのだ
    (どこ見てんだよ・・・かもしれないけど)

    どこかで【天童 荒太】がインタビューに答えていて

    うろ覚えなんだけど・・・

    「ひとつの現実として書き続ける過程はキツかった
    自分が、笑えなくなっちゃう
    登場人物になりきっていると、どこへも行きたくなかった。
    まったく外に出たくなくなった
    主人公の三人ともが虐待を受けていましたから


    結婚式だったか お祝いコトに
    どうしても行けなかった。

    からだが動かないし心が拒否しちゃってた
    晴れやかな場所に

    優希をはじめジラフ、モウルといった
    登場人物のあの子たちは行けないんだから。

    そこで「おめでとう」とか言うことがとてもできない状況に、
    ぼく自身がなってしまった
    虐待経験のある人たちの日常の現実も
    そうしたものかもしれないと、
    一般の人たちに理解してもらいたいから・・・」

    こんな感じのコトを言っていて

    その言葉だけで 辛い経験がある人は
    救われるんじゃないかな、って思った

  • 子供の頃にあることを共犯した3人の話。過去と現在を行き来して話が展開。まだまだ秘密だらけ。先が非常に気になる。

  • 1/5なのでまだよくわからない。

  • 出版の際に分割されている長編のレビューをどうするか考えましたが、ま、一冊ずつ書いていって、最後にまとめてまた書けばいいかと思ったのでそうします。

    社会派・・・のミステリーなんですが、かなり好きなジャンルです。
    しかも天童荒太さんの状況の描写力が素晴らしくて、物語に引き込まれる感覚がすごいです。

    情報の出し方がうまく、関係性を大体は把握できるんだけど、核心はなんなのだろうという興味を常にそそられながら読んでいくことになります。


    この小説、テーマが児童虐待なのですが、かなり重いです。ミステリーにくっつけた裏テーマとかじゃなく、真正面から向き合っていくテーマです。むしろミステリーがただの手法に過ぎないのかって気がします。
    (まだ1巻だから、勝手なことは言えないけど)

    児童虐待がこどもに与える心の傷、それが繰り返される悲しさ、救いを求める姿、社会のゆがみや悲しさ、人間のエゴ・・・

    自分に照らし合わせる点も多く、これを読み切る頃にはかなりの影響を受けていそうな予感を与えられる、第1巻です。

    最後に救いはあるのでしょうか?

  • 親に虐待されていた三人の子供たちが、17年後再会し・・・
    会わない方がよかったのに、会わずにはいられないんだな、まだまだ序盤。

  • まだまた序盤。主役たちの出会いと再会のシーンとをを回想を混じえながら彼らの自身や家族との関わりの説明している感じ。

  • レビューは最後まで読んでから。

  • 全五巻の長編、ついに手を出してしまいました。
    感想は最終巻で。

  • まだ序盤なので、過去と現在が交互に語られだしたって段階なので、面白さはまだ感じられない。でも読みにくくもない。

  • 虐待を受けていた3人。特殊病院で一緒。タバコの吸い殻を背中にあてる母親。二人きりになると自分を犯す父。次々と男を連れ込む母に押入れに入れられる。女の子を守る為に父親殺害を計画。退院の時に上る山で突き落とす。男子二人は押してなかった。互いに相手は押したと思っていた。女子は父を守ろうと手を近づけたら落ちたので自分が殺したと思っていた。
    真犯人は母。父に犯されたことを告白したが守れず。山を登りの最中、子供達が夫を殺そうとしているの気づき、自分が押した。
    17年後、看護婦、刑事、弁護士になり再会。男子は看護婦のそばで働いていた。女子の弟が弁護士を目指していることを知る。司法試験合格すると雇った。男出入りの激しい母がアルツハイマーになる。女子のいる病院に入院させる。弁護士は精神病を再発。子供を虐待する母親を殺していく。刑事も病院にやってくる。弁護士は不能だった。
    刑事は居酒屋のママとつきあっていた。妊娠を知り、堕胎を頼む。それを知った弁護士。ママは看護婦に包丁を持って会いにいく。
    弁護士はママとSEX。首をしめて殺す。

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著者プロフィール

天童 荒太(てんどう・あらた):1960(昭和35)年、愛媛県生まれ。1986年「白の家族」で野性時代新人文学賞受賞。1996年『家族狩り』で山本周五郎賞受賞。2000年『永遠の仔』で日本推理作家協会賞受賞。2009年『悼む人』で直木賞を受賞。2013年『歓喜の仔』で毎日出版文化賞を受賞する。他に『あふれた愛』『包帯クラブ』『包帯クラブ ルック・アット・ミー!』『静人日記』『ムーンナイト・ダイバー』『ペインレス』『巡礼の家』などがある。

「2022年 『君たちが生き延びるために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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