ミステリなふたり (幻冬舎文庫 お 5-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344406162

感想・レビュー・書評

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  • 愛知県警捜査一課で、『氷の女』や『鉄の女』と呼ばれる美貌の女刑事・京堂 景子。
    その冷徹な眼差しに震えるのは、容疑者だけでなく、捜査一課の面々も同様であった。

    しかし、家に帰ってからの彼女の姿を知るものはいない。
    彼女の夫(新太郎)は、21才のハンサムで、家事なら何でもこなす主夫(イラストレーター)。
    そして、名推理のネタもとは、実は新太郎であったとは、だれも知らない。

    2人を待ち受けるのは、密室殺人、不可能犯罪、ダイイングメッセージなどなど、難事件の数々。
    果たして、次に待ち受ける事件とは?

  • 久しぶりに合わないなーと思いました。景子のキャラ説明に割かれる文が多いため、相対的に内容が薄くなっているように感じました。
    ただ、何も考えずに軽快に読み進めたい人にはおすすめできます。

  • 2015年に名古屋テレビでテレビドラマ化された太田忠司の連作ミステリ。現在はTVK(テレビ神奈川)で放送されており,関東圏でも見ることができる。ドラマの方はさておき,ミステリの方は,軽いエンターテイメントとしてなら十分楽しめるデキ。
    愛知県警捜査一課の刑事京堂景子は,どんな凶悪犯も必ずあげる敏腕刑事だが,夫の新太郎の前では普通の女になってしまうというアリガチな設定。1作あたり30ページ程度の軽いミステリながら,作者の太田忠司が星新一ショートショートコンテスト出身ということもあり,短編として安定したデキの作品が続く。
    文章は,やや軽く,ユーモアミステリ風にしたいのだと思われるが,肌に合わなかった。京堂景子のキャラクターも,おそらく女性が見れば,「なにコイツ」というに違いない…と思うほど,人間が書けていない。いかにも,男性が男性受けするために作ったキャラクターというイメージ。
    そういう欠点もあるが,最後の「ミステリなふたり happy lukky Mix」はオチは途中で読めるものの,よくできた短編の見本のような作品で白眉。
    景子と新太郎が出会う前の作品だが,時勢が曖昧にされているのと,新太郎が旧姓の「木元」という姓で描写し,景子は弟と出かけていると描写する叙述トリックで描かれており,伏線の貼り方などを楽しめた。
    全体的にみれば,そこそこの短編集で★3。寝る前に読む軽いミステリとして最適かな。

  • たしかにあれくらいの時代ってこういうの流行ってましたよねという感想。
    思ったより軽かった短編集。
    ふたりとは言うけど、実際は夫の安楽椅子探偵方式。
    女性の方の過度な暴力表現や暴言の描写はたしかに夫婦生活とのギャップにはなるけど、今読むとやりすぎだなあと思う。
    漫画原作とかに向いていそうな印象を受けた。

  • 1番最初

  • 夫婦っていうのが良かった!
    もう一回だけ読みたい!

  • 夫婦探偵⁉️
    自分は好きですね。
    期待して無くて読んだせいかな。

  •  読み始めてから、そういえばマンガ版を読んだことがある、て気が付いた。
     景子さんのキャラが、いちいち面倒くさい。
     短編というより掌編という長さで、景子さんの面倒くさい部分をショートカットすればミステリクイズみたいな感じ。
     実際、キャラの面倒くさいところは読み飛ばしてたから、サクサク読めた。
     でもまぁドラマ化もされたみたいだし、キャラがいい、てことなのかなぁ。
     私には向かないなぁ。
     謎解きはおもしろかったけど。

  • 面白くないわけではないんだけど…主人公の景子さんに全く魅力を感じない(*_*)個人的見解としては、警察は男社会だそうだからそこで目一杯虚勢を張ってるのかなとも思いつつ、なんか嫌だ。旦那さんに頼りっきりの家事もどうなのって感じだし、なにより掃除が行き届いてる行き届いてないの描写がしつこいくらいあって、はいはいすみませんうちは行き届いてないですよーとひねくれてしまったf^_^;謎解きも、はぁそうですかとしか思えなくて結果的には期待してたほどではないかなという感じ。

  • 安定のアットホームな方の太田忠司作品。(^^
    事件の焦点が家庭的なあれこれに関わるアームチェア探偵ものの短編集です。
    推理小説として面白いのは間違いないのですが、印象に残るのは探偵役の奥さん(刑事)の肉食ぶり。(^^;
    ま、具体的なあれこれが書いているわけではないのですが、いくら何でもと思わないでもない。(^^;

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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