- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344406599
作品紹介・あらすじ
米屋の主・十左衛門の葬列に石を投げた少年・修平が公事宿(現代の弁護士事務所)「鯉屋」に連行される。居合わせた人々は質の悪い悪戯だと呆れるが、修平の言動に聡明さを感じた菊太郎は、理由を問い質し、彼を助けようと一計を案ずる…。鯉屋の居候・菊太郎の活躍を人情味豊かに描く、人気時代小説シリーズ第九作。表題作ほか五編収録。
感想・レビュー・書評
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L 公事宿事件帳9
特に大きな事件もなく。菊太郎の事件を嗅ぎ分ける才能には脱帽だが、鯉屋には金にならないことばかりだったり。
しょうもない、菊太郎の長雪隠ネタにウケたり…。 -
初版本
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2008/03/22読了
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澤田ふじ子さんの作品の中でも、このシリーズは大好きだ。
主役、準主役から、脇を固める面々まで、愛すべき人物がとても多い。
NHK以外でドラマ化させたら、どんなに役者さんが合うだろう・・・と想像する事もしばしば。
(NHKでもドラマ化されていて悪くはなかったが、予算が少ないから、イマイチ・・・。出来たら民放でやって欲しいと思うのは欲張りだろうか。)
公事宿(現代の弁護士事務所にあたる場所)が舞台な事から、読みながら、物事の善悪を考えさせられるのだが、短編の一つ一つがとてもあたたかい。その一言に尽きると思う。
とても遅い流れだが、登場人物の時が止まっているわけではない。
少しずつ成長し、時を経て変わっていく人間模様を読むのが楽しみなシリーズでもある。