Fコース (幻冬舎文庫 や 13-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2931
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344406681

感想・レビュー・書評

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  • バーチャルゲームに挑む女子高校生たち。真面目な主人公、ヤンキーっぽい幼なじみ、幼なじみの子分、幼なじみの内気な妹の個性豊かな4人が美術館で作品を盗むミッションに挑む。

    普通の小説より薄い(物理的に)。ホラーチックな展開、暗闇や敵の出現に終始ハラハラドキドキする作品。読んでいてSAOを思い出した。

  • 再読。初読したのは小学生の時だから12年ぶり?くらい。
    あの頃は1人に一台スマホ、PCが必ずあるような時代じゃ無かったし、VR の世界なんて夢のまた夢みたいな時だったから、どんな感じなんだろう?ってずっと思ってた。今はもう当たり前になっているから、「結構ガバガバ設定じゃない?」とかあるけど、昔はねこんなガバガバでも熱狂してたんだよ。
    山田悠介の作品は、「こんなのに熱狂してた時もあったなぁ」とある意味青春と言いますか、思い出に浸る時に読むようなものなので、、
    今はあの頃のように「好き!読むっ」って感じじゃ無くなって、自分の成長?を感じることができます。

  • 友達におすすめされた本です。Aコースと同じ感じに終わるかなと思っていたのですが、全然違いました。びっくりした…。多少設定に無理があったり、警備員さんが甘すぎな事にツッコミを入れていたら、思ったより入り込めず…。短いのでサラッと読めました。メリバ好きなので、終わり方は好きです。

  • 再読のため、設定はFコースはゲーム設定としてないというオチにつながることだけ覚えていた。やろうと思えば全コースでできたのに2作目で終了させちゃう設定は作者の英断かしら。

  • 中学生のときに読んでいたからこそ、熱狂できたんだなと思う。
    あのとき、わくわくしながら読んだなぁ。

  • 非現実世界にのめり込み過ぎると、取り返しのつかない事態になることがある

  • 冷静に考えたら酷いストーリー。中身ペラペラ

  • 前作『Aコース』の続編。

    前作同様14年ぶりの再読で、感心する部分あり、色々気になって仕方がなく集中出来ない部分もありだった。『Aコース』に比べ優と思えたのは、主人公のゲームへの依存性が描かれていたところ。
    勿論、前作よりも意外性のあるオチが用意されていたのも◎だが、このシリーズが2作品で完結しているのを考えると「さほどウケなかったから手っ取り早く『Fコース』で終わらせよう」という思惑を疑ってしまう。まあ、これ以上他のコースを用意されてもだれてしまうだろうから、丁度良かったのかもしれない。

    このシリーズ(と言っても2作品のみだけれど)は、読書に不慣れな小中学生の超入門編には良い図書と思う。

  •  前作「Aコース」の続編。前作は男子高校生5人が主人公だったが、今回は女子中高生4人が主人公。そして舞台が病院(Aコース)から美術館(本作Fコース)に移った。
     基本的な設定が同じなので、前作と続けて読むことがおススメ。本作は170ページほどなので、前作よりは少し短め。しかし、最後には衝撃的展開が待ち受けており、またこちらのほうが人間心理などが細かく描かれているような印象を受けたので、本作のほうが少しおススメ度が高い。

  • 山田悠介さんのゲーセン小説バーチャワールドシリーズの2冊目は女子高生バージョン(4人の内一人は中学生)です。格安料金2千円のバーチャ専門店の新メニューFコースは悲劇の画家バッジスの名画を美術館から時間内に盗み出すというミッションで恐怖度は一作目より更にダウンしましたが、想定の範囲内とは言え一捻り加えられていて面白かったですね。ヒロインの優等生・智里がこの事件を期に反省し自己中から脱却して劣等生の気持ちを思い遣れる人間に成長するといいですね。残念なのは早過ぎるシリーズ終了とバッジスが架空の人だった事ですね。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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