黒の貴婦人 (幻冬舎文庫 に 8-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 418
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344407091

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ8作目。
    5つからなる短編集。
    4人がなかなかそろわなくなってきました。
    人間必ずどこかに自信をもって生きているもので、
    それを知らずに傷つけたり、他人を否定せず、
    生きていきたいなと思いました。
    わがままな男が多い。
    タカチはもう伝説。

  • 依存を経て、メンバーの成長が垣間見られる短編集。話のどこに、誰が出てくるのか読み進めるのも楽しい。

  • 「スコッチゲーム」と「依存」との間の2編と彼らが社会人になってからの3編の短編集。これはシリーズファンのためのプレゼントのようなものですね。「依存」を読んでいるので表題作と卒業後の一話である「夜空の向こう側」にはドキドキしましたが、読んでいない方にはミステリとしては物足りない気がしますし、シリーズの一冊として読むのをお勧めします。ウサコ視点のシリーズの雰囲気はそのままで安心します。メンバー以外の視点で卒業後のタックを描くのも新鮮でまたいい感じです。また表紙絵の素敵なこと。じっくり眺めて嬉しくなりました。

  • 私ってば本当にバカです。どうしてここから始めちゃったのか…こんなシリーズあってまさかいきなりもう我慢できず過程が知りたくてモヤモヤするとは。
    「ジャケットの地図」たまらん。
    同じ時を過ごす仲間と謎はたまらなく好み。

  • 書架で見かけて。

    人に勧められた本を読むのも楽しいが、
    自分の勘だけで選んだ本を読むのも楽しい。
    とくに今回は「あたり」だった。

    短編集だとはわかっていたが、
    最初のお話が面白かったので、
    同じ登場人物の作品集だったのも嬉しかった。
    ただ、その登場人物たちがシリーズ化されているとは知らずに、
    随分、後の作品を読んでしまったのはちょっと残念。
    見てはいけない未来をのぞいてしまったので。

    どのお話も面白かった。
    迫力満点の美人のタカチが口説かれるシーンとか、
    女の子たちが合宿する話とか。
    主人公たちが、
    うだうだ宅飲みする大学生たちのお話だからかも。

    さあ、楽しいシリーズの始まりだ。

  • 記録

  • ――

     こんなにも不確かな世界で、
     この物語はこれこれこういうことをあらわしています、なんて
     よく信じられるものである。

     回答に責任を負う?
     負わされる、と云うべきか。唯一絶対の回答、が無いからこそそれを求めて探偵する行為が魅力的なんだろうな、なんてそれこそ不確かなことを考えているんだけれど、いまどきじゃないんだろうなぁそういうの。真実はいつもひとつなの? そうなの?
     ちょっと斜めに解釈するだけですぐ炎上しちゃうから、発信力のあるひとは大変だよね…元々そのひとの発想や言説が魅力的だからその発信力を得てる筈なんだけれど。いつからか「皆の思うそのひと」像から外れたことをすると批判されるようになる。その仕組みはいろんなところで見受けられますね。



     毎度、本編とは関係あるようなないような。

     ついつい読み切ってしまった、酩酊カルテットの短編でした。広い時期を跨いで、四人組の卒業後のエピソードまで。長編で解決した諸々があるからこそ、というところもあるのでやっぱり時系列で読むのがいいと思います。ずっと読んできてると、なんだか落ち着きます。
     ☆3.4

  • タック&タカチシリーズ・第8弾。

    短編集。
    タックとタカチがカップルになってることが受け入れられないので、なんとも…、な作品もありました。

  • 匠千暁シリーズ。『依存』後はふたつの短編集のふたつ目。
    『依存』後タカチを強く感じるのはこちら。凄い執念である。
    外から見たタックってのも不思議な存在。

  • 2015年11月2日読了。
    2015年185冊目。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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