アシュラ (下) (幻冬舎文庫 (し-20-3))

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  • 幻冬舎 (2006年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344407541

アシュラ (下) (幻冬舎文庫 (し-20-3))の感想・レビュー・書評

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  • 地獄みたいな作品だった。生まれなければ良かったのにってどんな気持ちなんだろう。人間の卑しさ、醜さ、残酷さを一度にぶちまけられたみたいだ。そうさせてしまう時代が悪いのかもしれない。でも飢えのために人を食らってしまうことこそが哀れさなのかもしれない

    追い詰められた人間は獣になる。でもそれでも生きていくのが人間なのかもしれない

  • 2012年読了

  • 驚異的な言語習得能力。

  • 上巻よりも下巻の方が「人間とは何か」という哲学的な問いかけが多いと思う。
    若狭という心優しい女性に助けられ、徐々に心を開いていくアシュラ。言葉も覚え、人間らしさが出てくるに連れ、自分自身が「獣」なのか「人間」なのかでもがいていく。そして、母親と父親、家族というものに憧れるが、憎むばかりでうまく感情を表現できない。そして、法師の「ゆるしてやれ」という言葉がズシンと響く。
    アシュラが「うまれてこないほうがよかった」とずっと思っていたのに、最後に「うまれてこないほうがよかったのに・・・」と叫ぶ。「のに」、のあとにはどんな言葉が隠れているのか。その後ろは、生きていることを肯定する言葉が続いていることを、願わずにはいられない。

  • 生まれたのは親と言うものがいたからかもしれない、だが、アシュラが生き延びたのはアシュラ自身の生命力の強さであり、アシュラには親の手を借りたと言う事実がない。親がきちんと自分を育てようとしてくれていれば、アシュラは阿修羅となって生き延びる必要がなかった。愛されないと生まれて来ただけでな人間にはなれないんだなぁ…父親に叫ぶアシュラの「なんで生んだ」言葉は正当なんだよ…。アシュラが自分の力で生き延びたからこそ、親を許せ、許さないとお前が辛い、と言う事も言える時が訪れている…アシュラが一人で生き延びた事に対して、誰かが彼に償わずして、アシュラに人間らしく許してやれ、と言うのは酷だ。
    「にくい」と言いながらそれでもアシュラは「強い」が為に苦悩する。お前の方に許してやれる権利がある、と言う様に…偽善だ、そんな事を言うだけなら誰にでも言える、と思う先に法師がいる。アシュラに解らせる為に、考えさせる為に、法師はアシュラにも解る方法で示す。
    飢えに接した事のない現在社会の人間が如何に色んな事を複雑にして、それによって人間の根本を見失っていると言うのが自分の身に置き替えてもよく解った作品だった。
    あとがきに同作者の『博愛の人』と言う作品があり、ここで終わった本作を掘り下げた作品になっていると言うから、こちらも読んでみたい。

  • 作中に描かれるような極限に不条理な環境においても、それでも人は生きてゆかねばならない。

  • 果たして救いはあったのか

  • ケダモノ同然に生きてきたアシュラが、坊主から『人間とは何か』を説かれるあたりから少しずつ人間になっていく軌跡。
    最後には母親の死体に花を供えるまでに人間らしくなったアシュラの涙には色々考えさせられる。

  • いやこれまた大変な傑作。俺は好きダギャ。

  • アシュラが苦悩する場面はいいが、「生まれてこなければよかったのに」
    という感情で一貫し、終わっている。
    物語なんだから、なにかしらの感情や環境の進展を見せて欲しかった。

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