バナタイム (幻冬舎文庫 よ 2-11)

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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344407596

感想・レビュー・書評

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  • 歳を重ねるごとに、同じ女性として何度も読み返してみたい一冊。ばなな さんの文章はほんとじんわりくるよね〜、読んでいて。これはあたしが 女 だからなのかしらん?

  • ばななさんのエッセイを読むと自分はいろんなものを見過ごして生きているんじゃないか、と思ってしまう。なんとなくモヤモヤ心にあるものを言葉にできるって素晴らしいことだな。

    2017.4.16

    一年ぶりの再読。その時その時で心に響く章が違う。今は最初の2章。

    2018.5

  • 恐ろしく共感出来る章と、共通点の欠片もない章と、両極端に分かれた。
    でも、やっぱりこの人の書く文章は好き。
    最近、江國さんにもハマってる。
    この二人の、同い年、東京出身、お父様がもの書きという共通点はなんだか必然に思えてしまう。

    かねてから疑問だった、よしもとさんの死生観。
    ご両親も健在だし(先月お父様が亡くなりましたが…)、お姉さんも健在。
    家族を亡くしたわけではなさそうなのに、何故こんなにも確固としたものがあるのか。
    しかもそれは的外れのものではない。実際に母を亡くした私の心に寄り添い、癒してくれた。
    その答えにこのエッセイで触れられました。なるほどああいう経験があったのか。
    その章に、少し涙が出た。
    エスプレッソ飲みたくなってきたゾ。

  • 神秘のようなものを信じたくなる

  • 吉本ばなな本人は文庫版あとがきでこの本を書いた当時のことを「なんてガキなんだ!」と語っているけど、何かを育んだことのないわたしにはそんなことはまったく思えなくて、しみじみと読んだ。

    「あの、恋独特のシステムに気づいてしまったら、縁のない人とすったもんだしても無駄だという気がしてならなかったのだ。
    恋は相手とエネルギーの状態が一致していると簡単に起こるが、本当のところそれに外見は全然関係なく、しかし最終的に本能的な好みは絶対である。絶対に変えられない。その両者には微妙な違いがある。本能で惹かれた人には、必ず、自分にしかわからない共通項がある。それがたまたまお互いにかみあってエネルギーが発動してタイミングがたまたま合えば、恋愛事件に発展する。」(片思いのメカニズム)

    2022-33

  • ふとした表現がグッと響く時がある

  • 生きることについて、歳を重ねるということについて
    もっとまっすぐに向き合いたいと思わされた一冊。

    彼女のように日常のちいさな幸せや些細な感情を大切にしたら もっと自分を大切にしたら・・
    余裕がない今の自分に足りないものを教えてもらった気がします。ばななさんのような心が豊かな人間になりたい

  • やっぱりばななさんの書く文章が好きだなーと思う。
    結婚から妊娠までの怒涛の期間での平和なエッセイ。

  • 2015.8.20読了
    失恋〜妊娠まで。このエッセイはばななさんの身の回りのことが多くて、死と生について触れてる部分があったと思うのでさらに読み込んで行こうと思う。色んな人に相談にのってもらって、その中で心にすっと通る言葉は的を得てるんだろうなあ。子供が生まれてから変わったんだろうか、感じ方とか。

  • この本の登録をしていなかったなんて。
    「片思いのメカニズム」が好き。すごくあてはまる気がする。

  • 本書は2000年11月から2年間「GINZA」に連載されていたエッセイ。この間のトピックスは、なんといってもばななさんの電撃結婚だろう。そして、連載終盤での妊娠。彼女にとっては、私生活の激変期だったわけだ。これを読んでいると、彼女の日常は明るく楽しいことばかりのようだが、その背後には「もの書きの孤独」が垣間見える。ばななさんの父、隆明氏(当時は御存命)にしてもそうだし、村上春樹(彼にだけ敬称をつけていないが、これは敬意を持っての事)も『遠い太鼓』で、やはり「創作者の孤独」を語っていた。

  • この感じのエッセイすごく好き、ドツボです。1つずつにカラー挿絵があるのもすごい。
    図書館で借りたんだけど、もう一度読んでしっかり感想書きたいから買いますw
    今更やけど、よしもとばななさんの本、他にもいろいろ読んでいきたいと思います。

  • これ読むのは二回目。
    改めていいエッセイだなと確認。
    曖昧な感情、気持ち、すごくもやもやしたものをすぱっと言葉で表現してくれるから素敵。

    何度も読みたくなる。

    自分の中で大事な言葉になっていたのが、改めて読んでいてここからもらった言葉なんだって気づくのがいくつかあった。

    エスプッソに興味もったのも、海に興味もったのも、ここからだったなぁ。

  • よしもとばななさんのエッセイが読みたかったの

  • 何気ないことを文章にしてのけられる人って実はなかなか難しいことだと思う。現代社会に対するピリっと辛めの言葉が込められていたのが印象的です。よしもとばななさんらしさに満ちたエッセイ集です。

  • この人の書く文章が好きだと再確認出来た本だった。読んでてとても安定感がある。心が疲れていて、他の情報を入れたくないときでも、この人の本なら読める。

  • 再読。

  • やっぱりばななさん、好きだな~と思った一冊。自分のことを気取らずに書けるって素晴らしいな。『兆しというもの』は読んでいて元気をもらいました。

  • 人待ちの時間に読むのに購入。
    いろんな思い出がある本。
    ふだんはエッセイは苦手でほとんど読まないのだけど、
    この時は気分だったんだろう。
    ばななさんの書くものはすっとからだに入ってくるのだけど、
    エッセイもしかり、ということを学んだ。

  • 雑誌連載を本にまとめたエッセイ。

    特に心に残ったのは、
    『そのひとことが』と『日々に学ぶ』。

    本人にとっては何気ない一言でも
    本気で真摯な気持ちで言ってくれた一言が
    大袈裟でなく闇から救い上げてくれる一言になる
    ということは実はよくあることで。
    同情で言ってくれた訳でなくて
    本当にそう思っているというだけで響く。
    自分も誰かにとってのそんなひとことを
    言えていたらいいなと思う。

    犬の散歩をしている人 というのは
    ただ歩いている人よりも話しかけやすい、と思う。
    歩いている目的がはっきりしているし
    多分時間の余裕も心の余裕も多少あるはずで、
    犬の散歩のさせ方や犬の顔で
    なんとなく飼い主の人間の検討がつくと思う。
    散歩をしていてふと立ち話になった
    見知らぬ人との会話は、結構ずっと覚えていて
    思い出すときゅんとするようなことが多い。



    足の不自由なコーギーを飼っていたお姉さん
    声帯の無い雑種を飼っていたおばさん
    みんな元気かな、と時々思い出す。

    幸せはどんなところにも無尽蔵に待っている。
    何かができないということは、他の何かがそこにあること。
    本当にそうだな、と思ったし
    そうだと思って日々を見ていたいなと思った。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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