あそこの席 (幻冬舎文庫)

著者 : 山田悠介

• 幻冬舎 (2006年4月10日発売)

作品紹介・あらすじ

転入生の瀬戸加奈は、クラス全員の冷たい視線を感じた。加奈が座ったのは"呪いの席"だったのだ。かつて、その席にいた生徒たちは、自殺したり、ノイローゼになったという。やがて始まった無言電話と、毎日送りつけられる不気味な写真。さらに、被害は加奈の妹にまで及んだ。激しさを増す嫌がらせの果てに、加奈が辿り着いた狂気の犯人とは。

感想・レビュー・書評

[おびのりさんの感想 · 2023年4月3日]

転校したクラスには、呪いの席があった。その席に座った生徒は次々と。。。
転入生の女生徒は、担任教師とその真相を突き止めようとする。
心霊系ではなくて、ミステリー系っぽくホラーしてます。

[NORAxxさんの感想 · 2020年8月31日]

山田悠介作品に抵抗があったのだが、友人からいただいた本の中にこちらがあった為久々に読んでみた。

主人公やたら後ろから見つめられがち。やたらうっかり忘れがち。

この作品に2回恐怖を感じた場面があるのだが、
一回目は本棚からこの本を抜いて表紙を見た時、
二回目は読み終えてブックカバーを外し、目に入った表紙を見た時です。

[KKさんの感想 · 2021年12月24日]

土屋くんが怖すぎた。

[ぽっぽさんの感想 · 2019年5月29日]

加奈の転校先のクラスでは呪いの席の噂があった。
今までそこに座ることになった人間はひどい嫌がらせを受け、ノイローゼになったり、自殺する者もいたという。
その席に座ることになった加奈を襲う数々の嫌がらせ。
裏に潜むもうひとつの事件に加奈は担任の市村と挑むのだが…。

＊＊＊＊＊

デビュー作『リアル鬼ごっこ』が話題になった時からとても気になる作家さんのひとりで、文庫になった作品は購入して読んでいた。
ただ、素晴らしい！と読んだ後に感銘を受ける作家さんであるかというと、そういうことでもなく…。
相変わらず、ストーリー展開が都合良くいくなぁ、と思える箇所も。
説得力にもうひとつ欠ける気がする。
でも、読んじゃうの、何故か。
今回はもっと面白いかも？？なんて期待して。
いつもアイディアにひかれてしまうというか。
すごく興味の湧く作家さんではある…。

[kchiaki1025さんの感想 · 2024年4月11日]

本当に怖いのは、人間の思いだ。
大好きな彼女から別れ話を切り出された土屋は、彼女を殺してしまう。しかも、殺した彼女は、ニセモノと思い、本物の彼女を自分の心に住ませてしまう。彼女が座っていた教室の席に座ることになった転校生を嫌がらせでメンタルを壊し、自殺や心身症で再起不能に陥らせる。

宗教戦争や、個人の強い思い込みが多くの争いを実際の世界でも起きる。
大きなエネルギーを持ち合わせる心を、それぞれが正しく扱わないと場所を問わず人を追い詰める事が無くならないのだろうか。

[のんのんさんの感想 · 2024年3月24日]

市川先生が好きすぎる！すごく格好いい。

土屋くんも怖かったけど、それより土屋くんのお母さんが怖かった。

[りなさんの感想 · 2024年3月6日]

転校してきた少女のクラス、そして少女がすわった席にはある秋密があった。
そして、その魔の手はその少女にも襲いかかる！
犯人が思っていた人とは違いおどろいた。
犯人のイカれた愛の形に恐怖

[brianさんの感想 · 2024年2月21日]

呪いとか噂作るのは人
人の方が怖いよな？

ピアノ習いたかったー
土屋なんかに負けないように格闘技はじめようよ、かてるしょあなたなら。あと警察いきなさい

[さやかさんの感想 · 2023年10月4日]

リアル鬼ごっこの作家さんと知って読んでみました。中高生の、あまり本を読まない子たちに読みやすい本だと思いました。終わり方はあまり納得できなかったので評価は低めです。担任の先生が最後まで良い人だったことが少し意外でした。

[団地ともおさんの感想 · 2023年7月19日]

姉が持ってたから読んだ、表紙が怖くてずっと蓋して読んでたなー

著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』（水声社、2018）、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」（『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022）など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」