アルゼンチンババア (幻冬舎文庫 よ 2-13)

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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408357

感想・レビュー・書評

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  • 「母が死んだ時、私の平凡だった世界は消えた。
    そして今までカーテンの向こうにあったものすごいものが突然姿を現した。」


    死という悲しみを受け入れ生きていく
    命の物語

    「アルゼンチンババア」というインパクト大で謎のタイトルとは裏腹に、心の深い部分を優しく包まれるような物語です。

    簡単な分かりやすい言葉を使っているのに、なんという深い物語なのでしょう。
    ばななさんの文章って、すごいなぁ。
    この本は巻末に奈良美智さんのイラストが描かれていて、大人の絵本という雰囲気。
    短いストーリーなので、手元に置いて何度も読み返すのが向いている本かもしれません。

    • Manideさん
      aoi~soraさん、こんばんは

      ほんと、面白い本見つけてきますね。
      このインパクトある表紙は惹かれますね。

      だけど、アルゼンチンババア...
      aoi~soraさん、こんばんは

      ほんと、面白い本見つけてきますね。
      このインパクトある表紙は惹かれますね。

      だけど、アルゼンチンババアって…
      私ならぜったい手に取らない(笑)
      2023/07/12
    • aoi-soraさん
      Manideさん
      手にとって下さい
      怖くないです(笑)
      Manideさん
      手にとって下さい
      怖くないです(笑)
      2023/07/12
  • 100ページにも満たない短い作品だったけど、じんわり心に響く素敵な作品だった。

    印象に残った文章♪

    ⚪︎「懐かしさって、全てが変わってしまってから初めて芽生えるものなんだ、と私は思った。」
    ⚪︎「好きな人がいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いてほしいって、そう思ったのよ」

    吉本ばななさん好きだなぁ♡

    • aoi-soraさん
      mihiroさん、おはようございます♪
      短いけど印象的な作品ですよね~
      手元に置いて、ふとした時に読み返したくなる本だなぁ、と思いました(⁠...
      mihiroさん、おはようございます♪
      短いけど印象的な作品ですよね~
      手元に置いて、ふとした時に読み返したくなる本だなぁ、と思いました(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)
      2023/08/14
    • mihiroさん
      aoiさ〜ん♡こんばんは(^-^)/
      実はaoiさんの投稿見て、そう言えば積んだままだったと思って引っ張り出して読みました笑♡
      すごいタイト...
      aoiさ〜ん♡こんばんは(^-^)/
      実はaoiさんの投稿見て、そう言えば積んだままだったと思って引っ張り出して読みました笑♡
      すごいタイトルだけどとても良かったです♪
      ほんとこの先何度も読み返していきたい作品でした\♡︎/
      2023/08/16
  • H29.5.6 読了。
    飾らない自分で居られるユリさんのような人に出会ってみたい。

  • ゴミ屋敷以外の何物でもないように思えるアルゼンチンビル。その汚さ、乱雑さ、臭さを敢えてしっかり語っておられるのでしょうか。そのインパクト故に、「慣れる」とそこにある静けさ、アルゼンチンババアことユリさんの筋の通った純真さが際立ってきて、不思議な安心感に包まれてしまいます。そんな不思議な、でも深く納得のストーリーでした、私にとっては。巻末の、奈良美智さんのイラストが、この世界観にぴったりです。

  • 不思議な世界に入り込んだような、それでいて読み終わって幸せな気持ちになった。
    掴むことのできない、はかないものを美しく描き上げている。

    奈良美智さんの絵がよく似合っている。

  • 本文は短いけど、かなり満足な内容だった。
    考えがよそにうつるまで、じっくりと痛みを抱えることができる。 ってとことか、すごく好き。

  • 読み始めたら一気に読んでしまった。
    ばななさんの文章は、あたたかくて、優しくて、そして隙がない。
    読みづらくて引っかかるところが無いからすらすらっと読んでしまえるんだけど、心の深いところに、じわ~っとあたたかさが広がってくるような感じ。

  • 初めから胸が揺さぶられるフレーズが多く、引き込まれた。読み進めるのが全く苦にならず、どんどんと読み進められた。心の揺れが繊細で、抽象的な世界観で、読む人に柔軟に寄り添ってくれそうだ。
    話が短いのですぐ読み終わるが、残しておきたいフレーズで溢れていて満足だった。
    父の生き方が切なかった。染みた。

  • 短くてあっという間に読めちゃったけれど、こんな薄い本になんか、やられた。ページをめくりさえすればこんな世界が広がっているんだな。持ってるだけで、読んでいなかった宝の持ち腐れがまだまだたくさんあるんだよな、本と一緒にいると。

  • アルゼンチンババアと呼ばれる女性と、母亡き後に彼女と暮らし始めた父と、その娘の交流の物語。
    人は、好きな人がいつまでも元気で死なずにいますように、という祈りを込めて遺跡を作るという部分がなんだか好きだ。
    色鮮やかで、でも爽やかで、透明感もあって。
    それにしても家族(僅かな親族も)以外が出て来ない話だ。今まで読んだよしもとばなな作品、割とそんな感じかも。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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