アルゼンチンババア (幻冬舎文庫 よ 2-13)

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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408357

感想・レビュー・書評

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  • 10.12 帰り、ときわ台のホームで

  • すごく読みやすくて、心にしみる文章だった。
    人間が生きることと死ぬことの話。人が死ぬことの悲しさと、それを受け入れていく流れがとても共感できた。そして自分は一生懸命生きていかなきゃいけないということも共感できた。
    読むタイミングが良かったのかもしれない。
    すごく綺麗で感動した。
    高校生の時はなぜあんなによしもとばななアレルギーがあったんだろう。

  • 哀しみの淵にあったお父さんが幸せになってよかった。
    いとこの男の子も幸せになれそうでホッとした。
    ユリさん、すごいなぁ。

  • 読んで2日経ったけど、「どんな内容だっけ?でもいい雰囲気だったな~」という感じ。笑
    みんな生死についてゆるく且つまあ真面目に考えていて、でもそれぞれの考えをシリアスに深く掘り下げたりはしない感じがいいんだと思う。

  • 母が亡くなって、私は大切な贈り物をもらったと同時に、悲しみも芽生えていた。

    石材職人だった父は、それっきり店を畳んで、
    近所で噂のアルゼンチンババアのビルに住み着くようになった。

    たくさんの物と植物と猫と埃にまみれたアルゼンチンビル。
    異空間のそこで、父は母を失った悲しみを癒しながら曼陀羅を作り、
    その中心には、アルゼンチンババアことユリさんが、いた。

    母のお墓を、生前好きだったイルカにかえて、
    私もいつの間にかユリさんの人柄に安心していた。

    彼女が腹違いの弟を産んで亡くなってからも
    みんなの心にはアルゼンチンババアが宿っていた。

    映画化されてるんだー。
    もっと具体的に詳細が書かれていたらもっといい感じになりそうだけど、とにかくさらりと読める。

    似てはいないと思うけど、これを読んで思い出した
    西の魔女が死んだ、の方が好き)^o^(

  • 2015 6/11

  • 昔読んで何にも引っかからなかった本だが、今読むとお父さんの行動が理解できる分、そうせざるを得なかったある生き方の一つとして読むことができた。

  • 2015.1.1 読了
    地元の銀座通り商店街のでがんすにむかうところの雑居ビルを思い出してそれと重ねて読んでしまった。たぶん今帰省しているからだと思う。本のタイトルと中身のギャップがありすぎて少し戸惑った。ぬくもりのある物語。家族のあり方とか、仕事をする理由とか薄い本なのに的確にかかれてあって少し勉強になった(^o^)/

  • よしもとばなさん独特のふわーとした感じのお話。
    ふわーとした中にも、ずしんと心に響く言葉が散りばめられている。「死」は悲しいことだけど、それだけではなく「たいせつな贈り物」を受け取ることができる、そんなふうに感じた。
    私はまだ幸いにも両親ともに元気だし近しい人が亡くなったこともない。ただ、最近読んだ重松清さんの作品の中にもあったけれど、死が近づいた人は背景に同化していったり、どんどん薄くぼんやりとしていくものなのかなと感じた

  • 余白の多い小説。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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