孤高のメス 第2巻: 外科医当麻鉄彦 (幻冬舎文庫 お 25-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409002

感想・レビュー・書評

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  • 3冊纏めて買ってあったのに、1冊目から4ケ月以上空いてしまった。2を読んで思い出すのは、アメリカの超一流の肝移植病院で腕を磨いた若手外科医師が、何故か田舎の中病院に行って、地元の二流大学の医局員に邪魔されながら医療を行っていた姿に辛さを感じて、次に手が出なかった事と思う。
    この2でもクズの医者が幅を利かす体制がどうしようもない。病院長も分かっているのだが、外科以外の科の人員を大学から引き上げられると困るので切れない。結果的にクズ医者が大失敗して新たな医者が来るのだが、これが逆に肝移植推進派の医師で当麻医師と通じるものがあった。
    当麻の母親の脳腫瘍手術や、当麻の恋愛・結婚話しも出てきて展開が忙しくなってきた。早めに3冊目を読もう。

  • 外科医当麻鉄彦シリーズ第二弾。ライバル、近江大学の実川助教授出現。実川助教授は生体肝移植を目指している。また、町長の娘・大川翔子とあう。

  • この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。

    クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
    最後は本当に感動でした。
    信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。

    この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
    脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。

    この作品はずっと手元においておきたい作品でした。

    この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。

    クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
    最後は本当に感動でした。
    信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。

    この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
    脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。

    この作品はずっと手元においておきたい作品でした。

  • 2010年夏全国ロードショー作品
    当麻の評判は日ごとに高まった。そんな時、近江大の実川助教授から二歳の幼児の「肝臓移植」を手伝って欲しいと頼まれる。一か八か、残された方法はそれだけだった。快諾する当麻だが、抜け駆けは許さんとする他の外科医の妬み、手術の失敗を恐れる大学病院の保守的な壁にぶつかってしまう。風前の灯となった生命を前に当麻達の苦闘が始まる。

  • 盛り上がりに欠ける二巻
    3巻に続く

  • 当麻の過去が少し描かれたり、
    島田が野本に怒ってくれたり、
    変化のある2巻。
    母親を連れてきた当麻が今後どんな症例にどんな手術を行っていくか、気になる。

  • 島田さんの野本へのブチ切れシーンと、最後の当麻先生が役立たず麻酔医へキッパリ言ってやったシーンが痛快スッキリでした
    あと、実家に帰った当麻先生の兄がおらず1人で両親を世話しなければならない寂しさがすごく伝わって心を動かされた。

  •  医療行為の是非が問われている内容である。一人の患者を前にしたとき、そこに施されるべき医療は何か。助ける方法の選択肢が一つしかない場合、それを採ればいいと思うが、もしそれが実施例がないものだとしたら。
     成功すればヒーローと崇められるかもしれないが、失敗した場合はバッシングは免れない。バッシングで訴訟問題まで抱え込むと、この世の中、風評が一気に広がることは必至。そうなると訴えられた病院は患者が減り、他の病院は患者が増え、結局は患者へ十分な医療行為が行えない。それを恐れ、保守的な傾向にならざるを得ない理由もわかる。しかし、一か八かでもその方法しか救えないとなると、みすみす何もせずに命をあきらめるか、それとも踏み切るか。簡単な問題ではない。

  • ダメな医者のオンパレードに戦慄を覚える。
    麻酔で過去に痛い経験がある自分としては、手術の際は腕の良い外科医にお願いしたいと切に願う。
    3巻も当然読むのだ。

  • 患者さんと真摯に向き合う医師、素晴らしいです。

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著者プロフィール

医師・作家。一九四三年愛知県生まれ。 京都大学医学部卒業。早くより癌の告知問題に取り組み、「癌患者のゆりかごから墓場まで」をモットーにホスピスを備えた病院を創設。手術の公開など、先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ手がけた手術は約六千件。現在は淡路島の診療所で僻地医療に従事する。医学学術書の他、小説やエッセイなど、著書多数。

「2020年 『緋色のメス 完結篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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