- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344409149
感想・レビュー・書評
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幼い子供達を残して亡くなるお母さんの気持ちが、よくわかります。切ない
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この本は、若くして末期がんと闘ったひとりの女性が
愛する夫と幼い我が子のために遺した闘病日記です。
この本に登場するのは、“ホタル”こと中村光代さん(著者)。
彼女は37歳という若さで、末期のS状結腸がんを宣告されました。
戸惑い、悲しみ、憤り、不安、嘆き・・・
病と闘い、命と向き合った1年9ヶ月。
彼女は日記を書き続けました。
この本には、そんな彼女の感情の波が
飾ることなく、彼女の心の声として素直に綴られています。
そして、彼女が最期まで貫いたのは
自らの闘病を通して、我が子に命の尊さを伝えることでした。
彼女にしか伝えられないメッセージを、
自分の言葉で伝えたい!という彼女の強い意志に
私はとても心を打たれました。
さらに、彼女のメッセージに心を動かされ
幼いながらも、母の死を懸命に受け止めようとする姉妹。
彼女の「伝えたい」という気持ちと
幼い姉妹の「受け止めたい」という気持ち。
「辛いよね」「悲しいよね」と
お互いの感情に寄り添い、共感し合いながら
親子の絆を確かめていく姿からは
闘病記という枠を超えて
「言葉で心を動かす」ということの素晴らしさに
気づくことができるでしょう。
あなただからこそ伝えられるメッセージ。
あなたにしか伝えられないメッセージ。
この本を通して、ちょっとだけ考えてみませんか? -
幼い娘を残して30代で結腸がんで逝ってしまった母親が、娘のために書き記したノートを書籍化したもの。昨年に文庫本になっているのを知らなかった。再読。夏の読書・1。