孤高のメス 第3巻: 外科医当麻鉄彦 (幻冬舎文庫 お 25-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409231

感想・レビュー・書評

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  • 周囲のハードルの高さから生体肝移植は無理かと思ったが、意外な理由で許可されるし、倫理審査委員会を作ったのに議題に載せずに超法規的解釈となったり、医療の世界は一般社会と違うようだ。それに加えて同僚の成功を妬み、マスコミにリークするなんて考えられない。そのマスコミを手玉に取る上司。
    このシリーズは一番良いところで「続く」となる。今回も移植の途中で切り上げて実家に向かう当麻医師。移植が成功するかどうか、マスコミ対応がどうか、非常に気になる。ということで、4から6まで購入してしまった。

  • シリーズ第三弾。近江大学で本邦初の生体肝移植が始まった。レシピエントの患児を執刀するのは実川助教授。ドナーの父親の肝臓を手術するのは当麻医師。その手術中に当麻の母危篤の連絡がはいる。

  • この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。

    クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
    最後は本当に感動でした。
    信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。

    この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
    脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。

    この作品はずっと手元においておきたい作品でした。

  • いざ生体肝移植へ
    自分の母親の危篤を聞きながらも手術に向かう当麻の心中は計り知れないな

  • 実川の上司である卜部教授は、頑として肝臓移植を認めなかった。だが定年後のポストに不安を覚えていた卜部は、手術が成功すれば有名国立病院の院長に推挙するというある人物との裏取引により態度を一変させる。かくして幼児の手術にゴーサインが出され、極秘に本邦初の生体肝移植が始まる。当麻も駆けつけるが、そのとき母危篤の知らせが…。

  • 途中の恋愛話はいらなかったかなぁ。
    少し中だるみの3巻
    4巻に続く

  •  本邦初の民間病院を舞台にした生体肝移植実施までを巡る人間模様を描く第3巻。移植を受ける家族、実施の責任問題、実施者の立場、その後のポスト、マスコミへのリーク等々、様々な立場の人物から生体肝移植への思いが描かれている。
     更にこの移植手術の直前から主人公・当麻鉄彦の母親の調子が芳しくないという伏線もあり、医師の複雑な状況もうかがい知ることができる。

  • 患者を助けたいという気持ちが凄く伝わってきて面白かった。

  • 当麻医師カッコいい❗️安心して読み進められました

  • 当麻の母・峰子の転院から急変へと流れる時間軸の中、近江大での生体肝移植が現実のものとなった。本巻の中でもいくつかあるピークの最大のものだ。著者は、本シリーズの中で医師としての経験を余すところなく物語に反映させようとして、いくつものピークを設定しているように思われるが、この巻くらいが丁度良い。

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著者プロフィール

医師・作家。一九四三年愛知県生まれ。 京都大学医学部卒業。早くより癌の告知問題に取り組み、「癌患者のゆりかごから墓場まで」をモットーにホスピスを備えた病院を創設。手術の公開など、先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ手がけた手術は約六千件。現在は淡路島の診療所で僻地医療に従事する。医学学術書の他、小説やエッセイなど、著書多数。

「2020年 『緋色のメス 完結篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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