孤独の賭け〈中〉 (幻冬舎文庫)

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著者 : 五味川純平
  • 幻冬舎 (2007年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409262

孤独の賭け〈中〉 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 百子は、彼女の両親を裏切った叔父たちに復讐するため、梯二郎からさらなる借金を重ねて、彼らをそれまで住んでいた家から追い出します。彼女は、姪の美香の強いまなざしに戸惑いを覚えながらも、非情に徹して復讐を遂行し、さらに彼女はビジネスの世界での成功へと突き進んでいくことになります。一方の梯二郎も、妻の寿都子や、彼女が懇意にしているサムエル・ミヤタといった、一筋縄ではいかない人々を相手に、一瞬も休むことなく事業の拡大へと邁進します。

    しかし、そうした非情な世界へと息せき切って参入する2人の気持ちはすれ違いを生み、やがて百子は梯二郎をも出し抜いて、彼の頭ごしに氷室という男と取引をおこないます。

    登場人物たちの駆け引きがしだいに荒んだものになってきて、ストーリー展開のスピードも上がってきたように思います。物語の中盤からアクセルを踏み始めて勢いをつけていくところに、著者のストーリー・テラーとしての才能を感じました。

  • 成り上がりの男女による、色恋を織り交ぜながら、投資、株、店舗経営など、夜の娯楽産業を中心としたサクセスストーリーが進む。

    成り上がりは手段を選ばず、その日一日を生きるための糧を得るために生き、大金を手にした後もその根底は変わらない。だからこそ、荒く貪欲な道を選べるのだ。しかし、そこにはモラルや品位がない。金持ちの世界には一部、こういう人種がいるという事は知っておいて損は無い。相手の育ちを知っておくべきなのだ。

  • 復讐に狩れれる百子の情念。人間の欲望や浅ましさを描いている。五味川純平さんの小説は人間の本質に迫りつつ、我々に教訓を与えるかのようだ。

  • 【No.143】百子が株をやりはじめた。「生来器用なのは確かだが、意地っ張りで執念深い性格が、他人と同じ分量しか持っていないはずの時間の、密度を高くすることに努力を集中した結果にちがいない」

  • バブルの頃をイメージした作品。
    百子は氷室と出会う。そして、百子は
    1人で危険な賭けに出る。孤独を歩んできたからこそ出来る手法でもあるのだ。此処では千種と百子が目指す先が微妙に食い違っていること。百子の出す野心でもあり、官能的なオーラが過去の男にどんな影響を与えるのかといったところを見ると面白いかと思います。

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