- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344409309
感想・レビュー・書評
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シリーズ第五弾。脳死肝移植の依頼を受けたが、実川助教授は教授選を控え、移植手術に踏み切らなかった。一方で同じドナーの肝臓を移植しようとする当麻鉄彦。レシピエントは成り行きでフィアンセとなった翔子の父、湖西町町長・大川。湖西の一民間病院で脳死肝移植手術が始まった。
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内容は悪くないが流れが前後したり飛んだりするところがあり、そこがもったいない。
次で最後、さぁ結末はどうなるやら。 -
日本ではまだ公に認められていなかった脳死肝移植を巡る巨編小説の最終章。
大学病院ではなく、田舎の民間病院で実施するまでの人々の葛藤を描いている。脳死認定がまだあやふやな時代背景のため、生体肝移植よりも実施が難易度と言われている。それでも患者を救うにはその方法しかなく、やむを得ず踏み切ることに。ドナーの了解も得ており、一見すると問題ないように思えるが、果たして。 -
面白くて一気に読みました。
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昔読んだ本
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急転直下の展開となる近江大の卜部教授の急死。教授選を契機に、実川は自重を余儀なくされた中で、肝臓提供のドナーが現れる。医師としての矜持と、生活者としての立場のジレンマは、サラリーマンなら共感できるだろう。それにしても、蘭の末節を汚すエピソードや、麻酔医・白鳥と看護婦・水島の関係は不要なのでは? と感じた。また、会話の中で、「徒輩(とはい)」なんて熟語は使わないだろうことに、古さと硬さを禁じ得ない。
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卜部大造が急死した。すぐに後任の教授選が始まり実川も名乗りを上げる。折しも、実川のもとに脳死肝移植の依頼が飛び込んだ。成功すれば間違いなく教授の座を射止められるが、失敗すれば万事休すだ。一方、当麻の身辺も慌ただしくなる。翔子の父大川町長は肝硬変が進んで危篤に陥った。当麻は肝臓移植が救命し得る最後の手段だと告げるが…。
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遂に脳死肝移植。スリリングな展開にページも進む。手術に関わる人達の人間模様複雑に絡み合いながら、手術開始。
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ストーリーは昭和の香りがプンプンするが、脳死肝移植に至る下りは、迫力一杯だ。