孤高のメス 第5巻: 外科医当麻鉄彦 (幻冬舎文庫 お 25-5)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409309

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  • シリーズ第五弾。脳死肝移植の依頼を受けたが、実川助教授は教授選を控え、移植手術に踏み切らなかった。一方で同じドナーの肝臓を移植しようとする当麻鉄彦。レシピエントは成り行きでフィアンセとなった翔子の父、湖西町町長・大川。湖西の一民間病院で脳死肝移植手術が始まった。

  • この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。

    クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
    最後は本当に感動でした。
    信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。

    この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
    脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。

    この作品はずっと手元においておきたい作品でした。

  • 内容は悪くないが流れが前後したり飛んだりするところがあり、そこがもったいない。
    次で最後、さぁ結末はどうなるやら。

  •  日本ではまだ公に認められていなかった脳死肝移植を巡る巨編小説の最終章。
     大学病院ではなく、田舎の民間病院で実施するまでの人々の葛藤を描いている。脳死認定がまだあやふやな時代背景のため、生体肝移植よりも実施が難易度と言われている。それでも患者を救うにはその方法しかなく、やむを得ず踏み切ることに。ドナーの了解も得ており、一見すると問題ないように思えるが、果たして。

  • 面白くて一気に読みました。

  • 昔読んだ本

  • 急転直下の展開となる近江大の卜部教授の急死。教授選を契機に、実川は自重を余儀なくされた中で、肝臓提供のドナーが現れる。医師としての矜持と、生活者としての立場のジレンマは、サラリーマンなら共感できるだろう。それにしても、蘭の末節を汚すエピソードや、麻酔医・白鳥と看護婦・水島の関係は不要なのでは? と感じた。また、会話の中で、「徒輩(とはい)」なんて熟語は使わないだろうことに、古さと硬さを禁じ得ない。

  • 卜部大造が急死した。すぐに後任の教授選が始まり実川も名乗りを上げる。折しも、実川のもとに脳死肝移植の依頼が飛び込んだ。成功すれば間違いなく教授の座を射止められるが、失敗すれば万事休すだ。一方、当麻の身辺も慌ただしくなる。翔子の父大川町長は肝硬変が進んで危篤に陥った。当麻は肝臓移植が救命し得る最後の手段だと告げるが…。

  • 遂に脳死肝移植。スリリングな展開にページも進む。手術に関わる人達の人間模様複雑に絡み合いながら、手術開始。

  • ストーリーは昭和の香りがプンプンするが、脳死肝移植に至る下りは、迫力一杯だ。

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著者プロフィール

医師・作家。一九四三年愛知県生まれ。 京都大学医学部卒業。早くより癌の告知問題に取り組み、「癌患者のゆりかごから墓場まで」をモットーにホスピスを備えた病院を創設。手術の公開など、先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ手がけた手術は約六千件。現在は淡路島の診療所で僻地医療に従事する。医学学術書の他、小説やエッセイなど、著書多数。

「2020年 『緋色のメス 完結篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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