Q&A (幻冬舎文庫)

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著者 : 恩田陸
  • 幻冬舎 (2007年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409361

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Q&A (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • あの事故に関係した人たちのその時の心理、心の闇。
    その場にいた被害者だけではなく少しかかわっただけでも心に受ける傷。
    タクシー運転手の話は怖かった。なぜ事故が起きたのか。
    Q&Aのみで物語が進行するのも面白かった。

  • 2016/06/30久しぶりに再読。

    最初読んだ時、
    怖い怖い!なんて怖い本を読んでしまったのか!
    と思った。

    何回読んでもやっぱり怖い。
    事件そのものも、
    人というのは、思いもよらない面を持ち合わせているものだと思わせるところも。

    ここで質問してる人がここで答えているとか、
    そういう解説も読んでみたくはある。

  • 話が進むにしたがって、この方向性はどうなんだろうかと、クエッションを持ちながら読み進んだ。作者もどう収束させようか悩んだのではないだろうか。

    村上春樹の「アンダーグランド」が下敷きになっているのだろうが、ノンフィクション仕立てにした恩田睦の狙いが当たっているかどうかは微妙だろう。

    ただそれなりに面白く一気読みでした。

  • あるショッピングモール的な商業施設で死者69名、負傷者116名を出す大惨事が起こったのですが、事故の原因が特定できず、なぜこんな悲劇が起こったのかがわからないという謎の始まり方をします。
    そして、この物語の特徴は、すべて誰かと誰かの質疑応答?問いかけとその答えという形ですすんでいくところです。
    事故にいろんな形で関わった人物のQ&Aを読んでいくにつれ、徐々にあの日何があったかの形がぼんやりと見えてくるのですが、なかなか核心には辿り着かず、そのもどかしさがたまらなく緊迫とドキドキをもたらして、どんどん引き込まれて読んでいきました、途中までは。
    本当に、途中までは、これはすごい本に出会えたなと思いました。
    ただ、後半部分、なんだかちょっと消化不良気味になってしまって、まぁそれでもなかなか面白かったし、ゾっとすること、衝撃を受けることなどあって楽しめたんですが、あと一歩という感じでした。
    とは言っても、途中まであんなに夢中で読めたので十分面白かったです。

  • デパートでの原因不明の事件。
    様々な関係者へのインタビュー形式ですすむ。すすむにつれて事件がおぼろげに見える。見えるだけで、最後までハッキリはしなかった。それぞれのインタビューが少しずつつながっている。

    読んでて、 311の時もこうだったのかなと思った。
    こんな風にみんなそれぞれの人生があって、生きてて、ある日突然崩壊したんだろうな、と思ったらちょっと切なくなった。

  • 踏んじゃったよー地雷。
    前評判何も見ずに読んだもんだから。
    いや、前評判で地雷だと騒がれてても、やっぱり自分で読んで確かめるけどさー。
    もうなんだかやられまくって、逆にテンション高くなっちゃう。
    「お、これ伏線じゃない?」ってワクワクしてても、結局回収されないんだよねー。
    全てのことに答えがなくて、何が言いたいのか何を書きたかったのか全く分からなくて、なんだかほんと疲れた。
    まぁ慣れてるけどさー。
    最近出版されている単行本も、あまり良い評判を聞かない気がする。
    大丈夫なのかなぁ。恩田さん。

  • 題名に惹かれて読んでみた。コールセンターの話かと思ったら、全てが問答形式で語られる物語だった。大型ショッピングセンターで同時多発的に起こった騒ぎでパニックが発生、多数の死者とけが人が出る。

    何がそれを誘発したのか、テロ説・陰謀説・愉快犯説などが様々な人間から提示され、前半はフーダニット・ハウダニット系のミステリーかと思わせるが、その先は解決も謎解きもないまま、エセ宗教など絡んできてぞっとする展開となる。わけのわからない都市伝説的な話であるが、最近小説よりゾッとする事件も多いので、こういうのもありかなと。

  • 2~3年前に、恩田陸さんの作品を読んでた時期があって、買うだけ買って積んでたものが出てきたので、せっかくだし!と思って読み始めた。

    最初は「ある事件」に巻き込まれた人へのいろんな人へのインタビュー形式(まさにQ&A)で話が進んでいって、「どうしてこの事件が起こったのか?」「次は誰?」「この事件の真相は?」って気になりながら普通に読んでるんだけど、半分過ぎてからは「えっ・・・?」「何それ・・・」「どういうことなの?!」ってなってくるという。
    ときどき(「不倫」とか「嫁と姑」とか「介護」とか「ロリコン」とか「宗教」とか)人間のドロっとしたとこが垣間見えて「わあ・・・」みたいな微妙な気持ちになりながらも、物語の終着点がどこなのかが気になって気になって、怖いけど読み進めてしまうような。

    私の理解力が足りないのか、最後まで読んでも真相はいまいち分からなかったなー。やっぱり集団ヒステリーの調査(?)説が濃厚、ということなのかな。
    しかし、こういうことって本当にありそうで怖い。ちょっと背筋が寒くなった。

  • 東京近郊の大型スーパーで発生した事件をQ&A形式で明らかにしていくという発想は面白かった。ただ質問に答える人物の描写が中途半端で物足りない部分も。この人物はこんなこと言わないだろう。と思う箇所が少なからずあった。

  • これで読むのは3度目だろうか?
    人格形成という点において、これほどまでに影響を与えられていたのかと実感せざるを得ない。
    そういえば、あの頃は、恩田陸か森博嗣か宮部みゆきか江戸川乱歩であったように思う。何故だか分からないけれど。

    昔の記憶を辿りながらも、やはり、Q&A方式というものは非常に読みやすい。視点がポンポン変わるのに、物語は事件現場を中心に公転しているかのよう。事件と人とが引力によって釣り合っている状態。

    質問者は不特定多数。回答者は特定済み。何が真実なのか?何が原因なのか?裏を想像することは出来る、でも一体それは確実だと言えるのでしょうか?
    この本の中での印象的な台詞で、真実は観測者の数だけある…に近い言葉があったように思う。
    それまでの人生における経験値、生活環境、様々な外敵要因によって人々は成立していることを感じる。それは、もう、無数の可能性、思考回路。一人によって観測点は違う、そこからの推論にも違いがある。

    本当に、人というのは不思議なものである。

  • アンフェアさを楽しむ本だと思った。会話のみで構成されているって事は三人称ですら無いわけだから、読者は当然状況が理解出来ない。これは著者からの挑戦。展開は二転三転するけど、テーマは最終章まで一貫して価値観の多様性みたいなことだから、この物語自体をどう捉えるかもまた、どうぞご自由に

  • 恩田陸の本は着想、テーマはすごく面白いのに、いつも最後で収集つかない感じがしてしまう。。

  • 普段こういったジャンルは読まないのですが、本の交換会でいただいたので読みました。

    ある事件の関係者、それぞれの視点から、話が書かれています。
    僕が考えたのは、どんな出来事も、誰一人として同じ視点で物事
    を見ている人間は居ないということ。
    どんな事件でも、人は様々な立場から解釈し、
    また独自の着眼点を持っています。

    ついつい自己中心的に物事を解釈してしまいがちな人間ですが
    そのことを戒めている小説のように感じました。

  • 大型SCにて大量死亡事故があった。
    だがそれの原因を追及するもまったく不可解な証言ばかりで…。

    問題定義はすばらしい!
    でもそれ以降は難しく…。

    これを最後まで描けたら、小説家なのだろう。

  • 書き方がおもしろい。何回も読んだ方がおもしろいんだろーなと思いつつなかなか読み返せない

  • デパートMで起こった謎の多い事件がQとAで進む展開。
    変っている…。

    静かで不気味で、気味が悪い。不穏。
    何が起こってるのか分からない恐怖。今、世の中にある分からない事件がたくさん思い出される。

    トラウマ、PTSD、宗教、カルト、神、自我・真理、光と闇、今と未来…。

    読めば読むほど胸騒ぎ…。なんだろうこの感覚。
    でも読んだあとも、後味が悪くて忘れられない本。
    不可解な世の中の、不可解な作品。

    身近で感じる穢れ、見えない恐怖。『死』について書かれているのかも。

  • 得体の知れない恐怖って感じだった
    ホラーじゃないのに夜一人で読んでるとゾワゾワして怖かった〜
    でも面白くて読むの止められなかった
    70代男性のインタビューで「その日は空気が憎しみに満ちてた」とかなんとか言う台詞があってそこでなんとなくなるほど。となったのが一番印象的だった
    現実に起こりそうな事だし実際に自分の知らないところで現実に起こってそうで、リアリティがあってすごく怖かったのかもしれない
    読み終わった後、大型スーパーでエスカレーターに乗るとき集団パニックの場面を想像したりするようになった
    最初あらすじを読んだ時Q&A形式で物語が進んでくって書いてあって、なんだそれ普通に書いてくれよと思いつつ読み始めたけど、こんなに面白いとは!

  • これは衝撃だった。
    人と場面は変わりながら、物語は会話のみ。
    ただこれがぐいぐい引き寄せられます。
    斬新な小説です。

    そして途中「怖っ!」っていう部分もあります。

    本当にこんなことあるかもと思ってしまう。

  • 質問者と回答者のやりとりでストーリーが進んでいく、斬新な物語。

  • 再読4回目。
    怖い...。ホラーではないはずなのに、ホラー作品を読んだ気分。しかも、救いのないやつ。

  • 恩田さんデビューするにあたり、第一冊目は何がいいのか友人に問うたところ、こちらの本を紹介される。なるほど。これは嵌る。ミステリーに被さってくるミステリー。問答形式で話が進む。事件の当事者、関係者が口を開けば開くほど、核は曖昧模糊としてくる。真相が分からないから余計追いたくなる。頁は進み時系列も進んでいるようだが、読み手の探究心は解決されない。だから止まらなくなる。語り手で章が区切られているが最後にちょっとした告白が用意されているのが面白かった。そしてたどり着いた最終話。なんとそう来るか、、バナナマン手法。

  • 大型ショッピングモールで起こった事故についてインタビュー形式で話が進む。
    最初のほうは冷静な客観的な見解が多いのだけど、だんだんおかしな人が出てくる。
    変な話なんだけど、ある意味非常にリアル。

  • 2017.7.1(土)¥220(-2割引き)+税。
    2017.7.9(日)。

  • 商業施設で、おき得ない環境で起きてしまった事故。関係者のひとの聞き取りで、事故の輪郭が明らかになっていく。それは、更に恐怖を増長していく。得体の知れない恐怖の前にはひとは無力であると思う。

    恐怖が恐怖を増幅する、久しぶりに怖い小説。

  • 1つ1つの問いかけ、回答から物語の全容を明らかにしていく手法は私の好むところであり、ページをめくる手が止まらなかった。

    終わり方はなんとなく他人事で、あっと驚くようなこともなく淡々と済んでしまった。

    目的ではなく手法にこだわった物語のように感じる。
    文系向けの本。

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