銀のエンゼル: 出会えない5枚目を探して (幻冬舎文庫 す 4-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409675

感想・レビュー・書評

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  • 映画はかなり前に観ただけなので、ほぼ記憶なし。ノベライズだから大丈夫か、と思っていたら続編としての話らしく…。でもまぁ何とか。大丈夫でした。
    文章のあか抜けなさはあるものの、いい話としてまとまっていたと思う。小説という形ではない鈴井作品はちらほらと触れたことがあったけど、それらよりもテーマやメッセージが分かりやすかったかな、と。
    結婚して、子供が産まれて、この作品ができた。と書いてあるのを読んで、何とも複雑な気持ちになったのは、まさに今だからこそ。これもまた鈴井さんの終わらない物語なんだよね。これから先、どんな物語が待っているのか…

  • バラエティ番組「水曜どうでしょう」の鈴井貴之さんが監督を務めた2004年の同名映画のノベライズ版……との位置づけだが、実際は続編。

    一年半ぶりに郷里の斜里町に戻ってきた由希。東京で疲弊し、夏休みにそんなに乗り気でもなく足を向けた先には、何かが変わっている訳ではない両親がいた。

    「水曜どうでしょう」のホーム、北海道を舞台にした普通の家族・北島家のひとときを切り取った作品。

    何の変哲もない日常の物語。大きなハプニングは起こらない。一見つまらない話に思えても、しかし、そこには家族としての物語が存在することを忘れてはいけないように思う。そしてそんな物語にこそ、見落としがちではあるが大切なものがちりばめられている。それを僕は拾い集め、映画にしていく。

    田舎町のコンビニを経営する両親と、夏に帰ってきた娘の間にはお互いに正面からぶつかるような大問題は無くて、あるのはお互いが内に抱える思いだけ。
    夏祭りに迎えるはずだった演歌歌手がやってこないというローカルな問題はありつつも、ワンシーンワンシーンをそれぞれの思いを中心に鮮やかに描いています。

    番外編のような感じの作品ですが、少しずつでも、ショートフィルムでも良いので、この家族のこれからをまた見てみたいと思ってしまいました。

  • 住み慣れた札幌を後にして、東京に移るその少し前に読んだ本。

    映画を観て、気に入っていたので、本も読んでみようと思い手に取ったが、この本は映画の2年後を描いたもので続編を読んでいるようなものだった。

    ミスター、本当にいいものを創るなと思う。

    確かに、ないもないんだけど、なにか大事なものが詰まっているような一繋ぎの家族の話。ホントに少しだけだがミスターという人間を知っているので、伝えたいことが感じ取れた。

    辛くなったら、読み返してみようと思う。

  • 作者の鈴井さんが北海道の人だから細かく描写されてて分かりやすかった。
    映画からの派生だからか、小説なんだけど小説っぽくない感じがした。

  • 映画は以前観ました。雰囲気を想像しやすかったです。
    野付半島のトドワラの話は、ミスターが直CUEで語ってました。若い頃にこの場所で感じたものが、本当に強く印象に残っているのだと思いました。一度行ってみたいです。
    「故郷に戻る」ということに強い思いがあることも。
    やっぱりミスターの映画だったと思います。

  • 映画は見てないのでなんとも言えませんが、この小説に関しては ミスターが書いたものでなかったら最後まで読まなかったかな というのが正直な感想。

  • 2011 9/7読了。Book1st渋谷文化村通り店で購入。
    映画『銀のエンゼル』の2年後の設定で、北のはずれのコンビニと経営者家族のその後の話を書いた小説。
    映画は見たはずなんだけど、もう雰囲気しか覚えてないなあ・・・てっきり映画そのままのノベライズかと思ったら違ったのでちょっと意外だった。
    いかにも小説慣れしてない文章だけど、まあ、この場合はそれも味なんじゃないかと思う。そしてギョウジャニンニク食べたい。

  • 米子などを舞台とした作品です。

  • 『水曜どうでしょう』でおなじみ、ミスターこと鈴井さんの映画のノベライズ本。

    物語最初に鈴井さんの言葉でこの家族を見守りたいという言葉があり、
    映画もまだ見たいので、何も考えず無心で見ました。

    1つの物語がとっても細かく細分化されていて、さくさくと読み進めました。
    若い時って自分の将来とかで悩んだなぁと思い返せる作品でした。
    映画もこれから見てみようと思います。

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著者プロフィール

大学在籍中に演劇の世界に入り、1990年に劇団「OOPARTS」を結成。「OOPARTS」解散後は、タレント・構成作家としてHTB「水曜どうでしょう」などの数々の番組の企画・出演に携わる。2001年より映画監督としても活動を開始。

「2020年 『水曜日のおじさんたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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