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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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村上作品の常連的登場人物であった若者=馬鹿者も、活き活きとしたディテールを伴った敵を得ることで、思う存分破壊衝動を解き放つことができた。
この異種格闘技、下克上の世界では、ウヨクかサヨクかの違いなど意味をなさない。ウヨクもサヨクも単に自分の畑を守ろうとしてきただけで、階級闘争など一度もしたことはない。
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よくね、勉強ばかりすると頭でっかちでろくな人間にならんなどという人がいるが、そんなことは大嘘だと思うね。
知識や技術がその人の人格を作るんだ。座禅したり滝に打たれたりするくらいなら、自然科学や哲学の本の一冊でも読んだほうがいいんだよ。
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だがこれもタテノという人に教えてもらったのだが、楽しいというのは仲間と大騒ぎしたり冗談を言い合ったりすることではないらしい。大切だと思える人と、ただ時間をともに過ごすことなのだそうだ。
― 580ページ
みんなの感想・レビュー・書評
不安や恐怖があっても、それを自覚してどう対応するか自分で決めることができたら、とりあえず立ち向かっていけるのだ。
という言葉が心に残った。
中盤からの盛り上がり方で一気にストーリーが加速して止まらなくなる。北朝鮮側から政府からも普通の市民からも狂った視点からも、その描写がいちいちすごい。巻末の参考資料を見たらわかるけど、尋常じゃない知識と緻密さで練り上げられれてて、非現実っぽくも現実っぽくも感じてしまった。
平和ボケvs貧しい精鋭という構図と言っていいかわからないけど、色々と考えこんでしまうようなことが多くあった。日本の貧弱さなんかはよく描けてると思う。
ただこれ必要なエピソードなのかな?と思ったものがいくつかあって、所々読みにくさも感じた。
上巻に比べると下巻はより非現実的な要素が強かった気がする。 イシハラグループのテロの話が多く、個人的には上巻の方がリアリティがあって好きだった。出来れば、下巻の出来事こそ政府からの視点で描いてほしかった。でも疾走感は最後まで続いて、あっという間に読み終えた。この本は本棚行き決定!
登場人物が多すぎて、とても把握しきれなかったが、ホームレスにも役人にも金持ちのおばさんにも北朝鮮人にも、みんな顔がある小説。
終盤にリアルさは薄れていく気がするけども、それまでの国民・政府の描写にはハッとする。やや冗長な気がしたのは自分には合わないからか。
今年は辰年ということで、辰→竜→龍、まぁそんな軽い気持ちで読み始めましたが―。 コインロッカー・ベイビーズ、69 sixty nine のころ以来の龍さん作品でしたが、相変わらずのパワー溢れる筆致に圧倒されました。 上巻の冒頭、10頁に及ぶ登場人物の紹介に『やっぱり止めとくかな・・』とか考えましたが、いざ読み始めれば上下巻1000頁を超す大作を一気に読み終えてしまいました。 偶然... 続きを読む »
文句なく面白かった、というか圧倒されたというのが近いかもしれない。
上巻のリアルな設定をベースに、下巻で離陸していく感じ。
リアルさはやや弱まるけれど、イシハラグループの活躍を楽しめる。
村上龍の小説は、徹底的に人間の負の側面を描きながら、最後にふと美しい部分を描くので、その美しい部分がとても引き立つ気がする。
「天使の白い翼」で描かれる世良木とキム・ヒャンモクの触れ合いは、どんなに境遇や立場の違う人であっても、共感するものがあるという希望を抱かせてくれる。
まさか、そんなことにはならないだろう、とは思うけど、「そんなことも起こるかもしれない。」と思ってしまうくらい、時代の変化が激しい現在。
本書が2005年刊であることに驚く。
それとも、自分が世間知らずなだけなのだろうか。上巻に続き、それぞれの人物がそれぞれの立場で、様々な思いを抱えて行動するが、一人の行動は、やはりそれだけでは完結することなく、他者の行動に影響を与え干渉する。
読み応えたっぷりで、圧倒的パワーにやられました。
長編にも関わらず目まぐるしく変わる展開の中には常に緊張感があります。
この小説で最も衝撃だったのは、やはり北朝鮮の人が語り手となって登場すること。
また、追い込まれたときや恐怖に直面した人々の心理描写が抜群にうまい。
村上龍なめてました。
『限りなく透明に近いブルー』や『コインロッカー・ベイビーズ』にあったようなどうしようもない破壊衝動、激しさに『愛と幻想のファシズム』にあるような鋭い政治への観点が加わり、更には日本人、朝鮮人それぞれの立場にある人間の内心に深く切り込んだこの本は今まで僕が読んだ村上龍の作品の中でも面白さが群を抜いている。 この話では福岡が北朝鮮人に占領されてしまうのだけれど、この本を読んでいたら本当にそんな... 続きを読む »
圧倒的で詳細な描写。恐怖、異文化について改めて考えました。それから、本書の中の脅威に臨んだときのマスコミや国の対応が、今の現実を振り返ると、複雑な気持ちになります。
半島を出よ(上)の続き。
こっちはクライマックスに近づくにつれて、
ページをめくる手が止まらない~!って感じで話が進みます。
う~ん、面白い!!
ラストは自分で読んで確かめて下さいな。
てか、この本のスゴイところはその参考文献の多さ。
一冊の本を仕上げるのに尋常ではない労力がかかっています。
龍さんのリサーチ能力に脱帽。。。
そんなスゴイ本を千円以内で手軽に読めるなんて、
日本はホントにハッピーな国ですな(笑)
他の龍さんの本にも当たってみるとしよう。。。
衰退した日本経済と決断できない日本の弱さを描く。
起こりそうで笑えない状況がずっと書かれて嘲笑し続けているが、
仮想戦記ばりに現実離れしたストーリーを使わないと
その状況を打破しハッピーエンドに導けなかったのだろう。
対比な見せ方で日本のダメさ加減を考えさせる。
非常に村上龍も苦労したところではないだろうか。
面白かった。

北朝鮮が反乱軍として精鋭部隊を福岡に送り込み、福岡ドームを占拠。後続部隊500名を迎えて、福岡を統治する。次に12万の特殊部隊も到着する予定。そんな荒唐無稽な設定だけど、もしかしたらと思わせるものがあ...





