×ゲーム (幻冬舎文庫 や 13-6)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 4643
感想 : 242
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410022

作品紹介・あらすじ

小久保英明は小学校時代「×ゲーム」と称し、仲間4人で蕪木鞠子をいじめ続けた。段ボール箱にいじめの内容を書いたクジを入れ、それを引いては書かれたことを実行するのだ。ある日、英明は「蕪木に告白する」というクジを引き、やむなく愛を告げる。それから12年、突然、彼らの前に現れた蕪木は、英明への偏執的な愛を抱き壮絶な復讐を始める。

感想・レビュー・書評

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  • いじめられた人の心の傷は深く、やられたことをずっと覚えているものだ。もし、今いじめている人にこの本を読ませたら、その行為をやめてくれるだろうか。

  • 山田悠介さんの作品はこれが初めて!
    文章はとても読みやすかった!
    最初のページは誰の目線で書かれたものかわからないまま読み進めたが、最後に正体が分かった時、びっくり(*´Д`*)
    毱子の復讐は怖かったし、モヤッとする終わり方だった。

    • もちっちさん
      作品紹介読んだだけでこわそうやね!面白そう(^^)
      作品紹介読んだだけでこわそうやね!面白そう(^^)
      2022/01/17
    • あんころ餅さん
      冗談で告白したら、妄想彼氏みたいに思い込まれて、復讐というか重度なストーカーをされる話( ̄∀ ̄)リアルで怖かった!^o^b
      冗談で告白したら、妄想彼氏みたいに思い込まれて、復讐というか重度なストーカーをされる話( ̄∀ ̄)リアルで怖かった!^o^b
      2022/01/19
  • 友達がとても面白いというので読んでみましたが、やはりとても面白かったです。
    小学校の時に男四人が女の子をいじめていた。それは段ボールにどんないじめをするかを書いた紙を入れそれを引いてその書かれたことを実行するといういじめで、その四人の中の英明という男が引いたくじの内容は、その女の子に告白するというものだった。
    それから十数年の時が経ち、いきなりそのいじめていた女の子が四人の前に現れる。
    そこからその女の子の英明への異常な愛みたいなものを持って、復讐をしていく。というような内容の本でした。
    話もしっかりしていてとても読みやすくさすがベストセラーになった本だけあるなぁと思いながら読んでいました。

  • 途中までは面白いと思います。しかし終わり方が私はちょっと私には合いませんでした。モヤモヤする感じ、、それを狙っているのかもしれませんが。

  • 小学校時代に嘘の告白を受けたいじめられっ子は、密かにストーカーをしており、社会人になって復讐を始める話。

    鞠子が何をするか分からない恐ろしさや、徐々に迫ってくる緊迫感が面白かった。

    読みやすく面白いが、期待を裏切るような展開はなかった。

  • 始めは面白かったが、蕪木毬子が登場してから微妙になった!
    グロさ、不快さはいい感じだったけど、所々?ってなる部分あるし、なんだか奥行きがない感じ。
    あとむっちゃ行動力あって、行動と性格が合ってないよーな違和感。

  • 疲れていて、気楽に本が読みたい。
    そんな時に手にする山田さんの本。
    山田さんの本は癒しを与えてくれるタイプではないけれど、適度な刺激とわくわく感が心地よい。

    昔、みんなで過酷ないじめをした女の子が、再び目の前に現れる。
    いじめで行われていたのは、「×ゲーム」

    現実味にかける物語だけれど、何故か気になる。
    「×ゲーム」という響きが、いい。山田さんはタイトルをつけるのがいつも上手いと思います。
    小説を読むというよりは、一風変わった友だちの話を聞いている感覚。
    不思議と、著者を身近に感じるこの距離感がおもしろい。

    それで、次はどんな話?と、
    山田さんに会いに行く感覚で、再び彼の本を手に取る日が待ち遠しい。

  • 「人をいじめるのはやめましょう。復讐されるよ」
    弱い者いじめは自分が強い者と認識するために、
    行う比較実験でしかない。逆に述べると、
    いじめっ子は他者比較でしかアイデンティティを、
    見つけることができない者である証拠といえよう。
    アイデンティティを自分の内で見つけることが出来ない、
    それはアイデンティティ拡散の状態に陥っている。
    拡散ならば境界例もありうる危険域である。
    ……まあ、いじめは将来の自己にお互いに、
    危機を呼ぶからやめましょう。結論。

  • 小学校時代にいじめをした女の子に罰ゲームで告白をし、それが引き金で告白をした男へ向けた歪んだ愛情といじめをしていたグループへ対する恐ろしい復讐劇。

    ビデオのとこは半端なく怖い!彼女の二重人格ぶりも怖いです。

    ほんと、この人はグロい描写を書くのが上手いと思う。

  • この著者はリアル鬼ごっこで懲りて以来。なんとまだ前線に生き残っている。これほどのバッシングを受けながら(実際文章は未熟)書き続ける念力に脱帽。案外文章も成長していたと思う。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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