上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)

著者 :
  • 幻冬舎
3.81
  • (220)
  • (263)
  • (302)
  • (27)
  • (7)
本棚登録 : 2429
感想 : 179
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410206

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 密林にヘリから落下した練と千華子兄妹。
    マヤの遺跡を目指してサバイバルが始まる。
    異様な轟音と巨大な人工の建築にぶつかり、どこからともなく現れた少年ニコに助けられるが…
    ジャガーのいる地下洞窟での成人儀式への参加を強要される。
    一方、火山の噴火も始まり…
    どう広げるのだろうかと思っていたら、描ききりましたね〜映画のような大冒険活劇!
    新生G国の登場と、家族それぞれの特技を生かした健闘、子どもが大人になっていく〜なかなか夢のある展開。

  • ずっとドキドキハラハラできる、「冒険小説」ってこういうのなんだ、というような本でした。
    とにかく一秒でもはやくページを捲りたくなるような、面白い本です

  • 児童文学は、未来に希望を与えるものでなければならない、と言ったのは誰だったか。主人公は中学生だか、これは児童文学ではない。しかし、あり得ないような展開を読者を飽きさせない筆力とスピードで、一気にラストまで持っていく、そして、読後に残るのは
    、登場人物たちの鮮烈な印象と明るい力に満ちた未来。ところで、タイトルの意味は何かな、筆者あとがきまで読んでも分からない。

  • 重苦しい内容のようであって非常に読みやすく、引き込まれてしまう。次の展開が気になり、物語の運び方も関係性の描き方も面白い。飽きない。

    裸の勇者という曲とあまりにもぴったり合うと思う

  • 古代文明ミステリとでも言う?冒険小説とでも言う?といったとこでしょうか。

  • おー、アドベンチャラス、面白い!
    このお話は、結構のっけから面白かったです。
    なんか宮部みゆきを思い出すような青少年ファンタジー。でもって少し(あくまで現代なんだけど)タイムスリップ感あるファンタジー。
    とても面白かったと思いますー。
    途中からニコと練に友情が芽生えたのもちょっと面白かったね。

    しかし、この思考力・発言と行動力で、小・中学生設定というのはかなり無理があると思われました。。作者の大人感もろ出てる?(笑)

  • 久々に震えたわ。

    一気に読んだ。ラストあたりなんか朝5時から読んで、声を押し殺して泣いたよね。笑笑

    朝からなにやってんだ。ってくらい夢中になって、ひたすらに唇を噛んで泣き我慢したよ。溢れ出す感情を抑えきれない朝イチでした。笑

    あんまりにも夢中になりすぎて、一瞬わたしジャングルにいるかと思ったし。

    まじで、通り過ぎないで。お願い、早く!早く!助け出して!、子どもたちを!!!!!!!!

    って、声を枯らすくらい叫びたかったよ。

    笑笑

    夢中になりすぎ。

    ホント、はまった。久々にのめり込んだ。グアテマラ

  • 猛スピードで上下巻読了しました。どきどきしながら、早く先を読みたくなる本です。練にとってのおじいちゃんの存在の大きさ、憎めないニコ、なんだかんだ人間味のある登場人物が好きです。

  • 南米密林サバイバル・考古学ミステリー・家族もの・歴史政治もの…と、1つの作品にここまでジャンルを盛り込んでるはずなのに、ここまでラスト整然とストレートに収束させるなんて こんな恩田陸あったんだという心地

    恩田陸といえば、風呂敷を拡げまくってそのまま終わることが多いけど、それがネックだったという人にはこの分量に怯えずぜひ手を出してほしい1冊です

    ファンとしては風呂敷放り投げな終わりすら持ち味、くらいには愛していたのですが、今回は最後まで美しくストレートな終わり方だったのにも余計にびっくりしたし、やっぱこうやってちゃんと終わると物語としての面白さってここまで違うんだ…とか謎の感動も得てしまった(それでも恩田陸作品がこれからも好き)

  • この本を読んでいる途中、恩田陸のエッセイ「小説以外」を読んだ。そこで恩田さんは、つまらない本には本当に腹がたつ、いつもわくわくするような本を読んでいたいし、そんな本を読みたいという気持ちが、本を書く原動力なのだと。
    まさにこの小説が、「わくわくする本」。始めは、亀裂のはいった家族の問題から話ははじまるのだけど、ジャングルや地底へ場面が移ると、描写や心理の変化がリアルで、ずっとわくわくできた。ニコや祖父との練の関係もあたたかく、最後まで裏切らない展開だった。
    分厚いけれど、読み応えがあり。

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×