ブクログ大賞

むかしのはなし (幻冬舎文庫)

  • 2678人登録
  • 3.31評価
    • (96)
    • (291)
    • (577)
    • (99)
    • (23)
  • 336レビュー
著者 : 三浦しをん
  • 幻冬舎 (2008年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410954

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
梨木 香歩
三浦 しをん
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

むかしのはなし (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • 三浦さんの本では一番すき。
    地球滅亡前の輝かしくて普通の日々に、
    胸が苦しくなる友情。

  • 2017.5.23 読了
    2017-22

    なんとも不思議な小説。
    各話が少しづつリンクしてることに途中から気付いた。
    再読したほうがおもしろく読めそう。

  • 2017/4/8読了。
    最初は単純に昔話をモチーフにした短編集、と思って読んでた。でも地球への隕石落下という話題が出たあたりから、「?」と思い始めた。
    図書館で三浦しをんの名前を見つけお気軽に借りたつもりだったが。

  • 昔話を現代風にアレンジした短編集。アレンジといっても、鬼退治にいったり、竹から産まれたりはしないけど。何となく底に流れるものが似ていると感じるくらい。全編通して地球に隕石が落ちて、脱出ロケットが飛ぶというのが同じ。

  • 積読に紛れ込んだまま読み忘れていたらしい。連作短編集。よい意味で技巧的。仕掛けに満ちた楽しみがある。各短編のラストの1~3行が磨きぬかれていてじんときた。物語は語られたいと自然に生まれるのかもしれないが、伝え続けられるためには磨き上げられなければやがては失われていくのだろう。「巨大隕石の地球衝突」という題材はいろいろな形で作品になっているけど、作品につられて自分だけの想像をめぐらすのも楽しい。

  • 7編の昔話を下敷きにした連作短編パロディ集と思いきや、地球滅亡を目前に控えた人間の有り様を描く壮大な「むかしのはなし」であった。
    生きている土台が「生」である普通の暮らしと「目前に迫った死」を前提にした生き方の間にはどんな違いがあるのか?
    考えてみれば今を生きる自分だって「生」を前提として暮らしているが明日には死が待ち構えているかもしれない。気づいていないのか気づかないふりをしているのか。

  • 昔話が生まれるとしたら、、、をコンセプトに、かぐや姫や桃太郎などの昔話のプロットやテーマを現した短編集。昔話とは口伝えの中で様々にそぎ落とされ、物語りらしくなるとし、そのそぎ落とされる前の姿を描いている。昔話との関連は分かりづらくもあるが、それぞれの話が人間くさく、生々しい内容で、不思議と読み進めてしまう。

  • 今「昔話」を書いたらというテーマらしい。三ヶ月後に地球に隕石がぶつかるというのもテーマらしい。

  • 不思議な短編集。どちらかといえば不幸せなのかもしれないが、ふわふわとしている。

  • なんだか郷愁的な気分。犬と空き巣の話が好き。誰かに話す設定の一人称が面白い。それぞれの話がリンクしていると気付いた時の高揚感。

  • はっきり言葉にすることはできないけれど、なぜだか読むのが止まらなくなってしまう短編集。


    背表紙の説明文に、

    “今「昔話」が生まれるとしたら、をテーマに描く小説集”

    とあったので、現代版かぐや姫、浦島太郎、桃太郎……のようなものが書いてあるんだろうと思っていたら、全然違う。


    各話の冒頭には、対応する昔話(かぐや姫、花咲か爺など)が記載されているのだけど、その内容は、キーとなる場所やモノ、名前にほんの少しの共通点があるだけで、元の昔話とはほとんど関係がない。

    それでも、テンポの良さと先が気になる展開の力で、ぐんぐん読み進めることができる。面白い。

    各話の登場人物たちが皆、同時代を生きていてある重大な局面に立っていることが分かってからは、なおページをめくる手の動きが早くなった。


    それにしても、なにが「昔話」なんだろう、と思っていた私は、「あとがき」を読んでノックアウトされた。

    「なにかを語り伝えたいと願うときは、きっとなんらかの変化が起きたときだろう。喜びか、悲しみか、驚きか、定かではないけれどとにかく、永遠に続くかと思われた日常のなかに非日常性が忍び入ってきたとき、その出来事や体験について、誰かに語りたくなるのだ」

    なるほどそういうことかと思った。

    たしかにこの短編集は、皆一人語りだ。

    「昔話」の誕生について、一段深い視点を与えてもらった気がする。

  • 3
    終末のフールみたいな感じ。各短編が同じ世界観でリンクしている。静かに流れてく感じの作品。文学作品的には各話が昔話のモディファイになってて、脱出した後からみた昔話になってるみたいなことのようだが、いまいち難しかった。

  • 三浦しをん好きなんだけどな~

    なんだろな~ 

    そこまではまらなかったな~ なんだろな~


    しばらくしたら再読してみよう。

  • 平凡な作品かな?

  • 誰もが知ってる昔話、でも内容は意外と知らない。昔話を題材にしているものの、相関性に濃淡がある7編です。昔話ほど古くなく、語り部の過去の経験を述懐するような形式に仕上がってます。追われる者、犯罪者、禁忌の愛、バラバラの短編であるようだが、だんだん違和感を感じ、次第に各編がリンクしてくる。後半、ある大きな繋がりに気付くのだった。そして、読み終えたとき、短編全体が巨大な昔話の様相を呈している。

  • 文学性はあるんだろうけど,好きになれる話が全くない。端々で「読んだことあるな」と思ったけど,読んだ記憶が全くなかったのは,当時も好きになれる話がなかったからだろうと思う。

  • 積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 5/56
    ’16/05/30 了

    この作者の作品は長編は抜群に好きであるものの、短編は今一つ自分の好みと合うものが無かった。
    本作は三浦しをん先生の短編集で最も面白いと感じた一冊。

    7作の短編が納められたこの一冊は、メールの文章やカウンセリングの先生との問答等といった形で、語り手が誰かや何かに「語りかける」形式で進行していく。
    「物語る」と用いる時は動詞としての働きが意識されるが、「物語(ものがたり)」という言葉は一般的に名詞として認知されている単語であると言えると思う。
    今作の「ものがたり」は上記の通り誰かや何かに「語りかける」形でストーリーが進んでいく。
    「話し手」の先には「聞き手」が存在するという、「ものがたり」という単語の持つ動詞的な性格が強く現れた作品だといえるだろう。

    そのことは、以下に引用した文章からも見てとれる。
    「思い出を語る相手が、俺にはいない。たとえば、ロケットという飼い犬がいたこと。ガキのころに目に映した故郷の風景。学校での生活。そんな記憶も全部、俺が勝手に作り出したのかも知れない。俺の記憶はあくまでも俺だけのものになっていて、変形したり消滅したりしても、指摘するものもいないから気づかないままだ。記憶を共有する相手が、いまの俺にはいないんだ。」
    聞き手、即ち情報を共有する人間がいて初めて「ものがたり」は完結するのだといえるだろう。

    そう言った表現以外にも、勿論一本の作品として本作はとても飽きさせない作りになっている。
    バラバラなエピソードの中に一本の筋を見つけた時、それまで以上に物語に引き込まれる感覚を覚えた。

    最後に自分の好きな描写を二点挙げる。
    今作は語り手の誰もが内面的な弱さや周囲に話すことが憚られるような秘密を抱えており、それを誰かに独白することでストーリーが進んでいく。
    彼らの語る「ものがたり」に内包された(来る終焉の瞬間を意識した)「もの寂しさ」が、読者の胸を打つ。

    P172
    「サルは選ばれて脱出ロケットに乗った人間だけれど、私は違う。ただサルの熱情に押し切られて、気づいたらこんな場所までつれてこられていただけ。
    私はこわい。サルがいつ、盲目的な愛から醒めて、私のなかの空虚に気づくのだろうかと思うと。
    サルの愛は、私を縛る鎖だ。私を縛り、断崖からぶらさげて、喪失の恐怖を煽るような愛だ。」

    P217
    「一緒に美しい光景を目にしているはずの僕たちは、「同じさびしさを感じている」という一点においてしか結ばれようがない。思考や論理を超えた圧倒的な実感で、そう思い知った瞬間だった。その途方もない孤独感と、だけどかすかに存在するひりつくような連帯感が、僕を激しく突きあげた。
    自分の、そして相手の、さびしさを感じ取ることでしか、だれかとつながる手段がないなんて。
    心とは、なんて皮肉な仕組みで動くものなんだろう。」

  • 昔話になぞられた現代のお話し短編集。ちょこちょこでてきていた隕石の話でつながってきたり、登場人物がつながったりして、読み終わった後、もう一度伏線探しの楽しみあり。

  • 日本の昔話に着想を得て──という部分だけ事前知識として持っていたので少々面食らった。後書きでその真意を知る。
    作品自体は、短編集のようでいてそれぞれの話が微妙にリンクしている。あのエピソードがここにつながるのか、と思うし、些細な言動・行動が誰にどのように影響するかわからないものだなぁと思う。バタフライ効果を思い出した。
    読後これはこういうことで、だからこうなって、最終こういう結果となったのかと納得するためにもう一度読み返したくなる作品だった。

  • なーんか後味の悪い。
    あ、つながっちるんだ、コレ、と思い始めた時面白いと思ったけど、なんか、やだなぁ、コレ。
    隕石ぶつかっちゃうんなら、もうそこまでと思った方が楽そうだけどね、実際どうなのかな。

    三浦しをんはすごくいいのと、全く添えないのと極端だなぁ、私には。

  • かぐや姫や桃太郎など、日本の昔話のエッセンスだけを取り出して、現代の物語にアレンジした短編集。数ヵ月後に地球が滅びるという前提で語られている。

    以前読んだものを再読。何となく読んだかも、という程度の記憶しかなく、改めて楽しめた。
    昔話のどの部分が生かされているのか考えながら読んだところ、なるほどうまい作りだと改めて実感。ストーリーを真似るのではなく、核になる部分だけを用いているところがいい。昔話のように、語りかけ口調で書かれているのも効果的。

    しかも、地球を脱出して生き残る者、置き去りにされる者を書き分ける中で、生き残ることが幸せとは限らず、全編に虚無感が漂う。
    最後の一編で、最初の話が大きな意味を持っていたと気づかされる仕掛けもあり、着地は完璧。読後に満足感の得られる一冊だった。

  • 短編集かと思いきや続けて読んでるとあっ、微妙に繋がってるんだぁと気づいたら面白く読めた。冒頭にある昔ばなしは気にせずに読んだ方が読みやすいな。しっとり系の三浦しをんさんですね。わー面白い!というか良い作品って風味。

  • 短編集なので盛り上がりに欠けた印象はあるけれど、共通する一つの流れがあったことや個々のエピソードは読ませるものがあって面白かった。
    地球が終わると言われても現実味のない温度で生きる登場人物たちがすごく身近に感じられました。
    印象に残ったかと問われたら難しい。今は形のないかもしれない人類の昔のはなしだから。

  • 最初は昔話に気が行ってあんまりかな?と、中盤に実は繋がってる話に盛り上がり、最後にちょっと寂しい。時系列と登場人物の関係を書き出してもう一度読みたい。

全336件中 1 - 25件を表示

むかしのはなし (幻冬舎文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

むかしのはなし (幻冬舎文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

むかしのはなし (幻冬舎文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

むかしのはなし (幻冬舎文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

むかしのはなし (幻冬舎文庫)の単行本

むかしのはなし (幻冬舎文庫)のKindle版

ツイートする