- Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344411074
感想・レビュー・書評
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2021年1月7日読了。
星は3.5
下品な言葉が満載の小説。
映像化はまず無理。
「信長の原理」や「室町無頼」から垣根涼介を読んだ人は驚くほどのふり幅。
猥雑で、音読なんて絶対できないないようだが、ページが進むストーリーの面白さはさすがと言わざるおえない。 -
エグい表記が多いけど、どう人生や周りと向き合って楽しむべきか、を考えさせられる本。
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内容(「BOOK」データベースより)
旅行会社に勤め、ありふれた日常への疑問を抱えて日々を送る坂脇恭一27歳。冴えない中年ヤクザと同棲し、美人局の片棒をかつぐ元OL田所圭子23歳。ある時、圭子が恭一の同僚をカモろうとしたことから、二人は出会い、絶望の底なし沼へと転がり堕ちていく。揺れる心、立ち塞がる枠―やがて、境界線を跳び越えて走り出した二人が掴んだ自由とは。 -
あっという間に読んだ
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どこか静かに壊れた思考回路の主人公、
堕ちる生き方にしかだどりつけなかった娼婦との出会い。
僕自身はもちろん主人公のような暴力に縁はないですが、
なにか現代社会にはらんだ狂気、
どんどん歪んでいく世界観に共感を覚える不思議な作品でした。 -
性と暴力、日常に潜む非日常、スカッとするピカレスク小説、嫌いじゃないです。奥田英朗の「ナオミとカナコ」と同じぐらい読後の気分がいい。
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単なるエロバイオレンス小説。
なんでもありの暴力性が記憶に残る嫌な後味。 -
「自分の中の獣」を認識する小説が読みたくなる時がある。ハードボイルド小説だったり、クライム小説だったり。「自分が犯罪を犯しちゃったらどうしよう。」そんなことを考えてしまって現実逃避できる、そんな作品です。