美人の日本語 (幻冬舎文庫)

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著者 : 山下景子
  • 幻冬舎 (2008年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411210

美人の日本語 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「花明り(はなあかり)」「和草(にこぐさ)」「曲水(めぐりみず」「花筏(はないかだ)」春にふさわしい日本語だけでもこんなにありますが、聞いただけでは何の事だか(^^)昔の人は四季に根ざした日々の営みや事象を風情ある美しい言葉で表しました。本書は著者の山下景子さんがそのような美しい日本語を1日ひとつ紹介していく形で365日を飾ってあります。ちなみに1ページ目「四月朔日(わたぬき)」とは4月1日のこと。昔は4月1日にそれまで着ていた着物の綿を抜いたのでそう呼ばれたそうです。今で言えば衣替え。元旦は身がひきしまる思いですが、うららかな春の日差しを浴びる四月朔日は生き物達のスタート。夢をふくらませるのにふさわしい日ですね。
    図書館で借りたのですが、これは間違いなく手元に置いておきたい本となりました!おすすめです♪ (4.5)

  • 葦垣の中の和草【にこぐさ】にこやかに我と笑【え】まして人に知らゆな
    「万葉集」

     若者言葉やネットスラングなど、新しい日本語は次々と生まれ、いつの間にか消費されてゆく。そんな中、古典作品で出会う古語から、新鮮な発見を得ることも少なくない。
     たとえば掲出歌。「和草」は、早春の、生えたばかりのやわらかい草や、茎などのやわらかい部分を指すという。
     歌の意味は、垣根越しに「和草」のようににっこりと私にほほ笑むあなた、二人の仲を、他の人に知られないようにね、だとか。「万葉集」巻11の、よみ人知らずの歌だが、内容は現代のツイッターでもつぶやかれていそうな恋の一場面だ。文字通り、ほほえましくなってくる。
     よく使われる「にこにこ」「にっこり」などの言葉も、古語の「和【にこ】し」から来ているそうだ。 
    そんな「和草」はじめ、美しい日本語を1日に1語教えてくれるのが、山下景子の著書「美人の日本語」。
     日めくりカレンダーふうの構成で、今日、5月4日の言葉は「競牡丹【くらべぼたん】」。ボタンの花が、その美しさを競うように咲いている様子を指し、華やかな女性たちが互いに美を競う姿も指しているという。
     立てばシャクヤク座ればボタン、歩く姿はユリの花、とは女性に対して使う表現だが、「牡丹」と漢字で書くと、少々意味合いが変わってくる。「牡」の字はオス、「丹」は赤の意味。むしろ、「牡丹」とは雄々しい花なのかもしれない。そんな種々の発見にも出会える、美人本。

    (2014年5月4日掲載)

  • とても素敵な本です。

    1年をこのように数えるときっと
    素敵な日々を過ごせると思いました。

    なにか辛いことがあったときに読むと
    安心できると思います。

    ほっこりする本です。



    hug minori

  • 美しい人は、美しい言葉を使います。
    だから、近づいてみたかった。

    365日、365個のことばたち。
    文字の羅列の奥に潜む
    小さな吐息と、微笑。
    どんなことばにも、そんな風に表情があって
    それを理解できた時にきっと
    美人の日本語が使いこなせるのかな、なんて。


    2009年7月4日  読了

  • ◆きっかけ
    2016/8/17

  • 「美しい日本語を日めくりカレンダーのように一日一語
    紹介する」というコンセプトの本です。
    私の誕生日の言葉を調べたら「幸い」でした。
    どの言葉も素敵でいいですね。
    一つ一つ丁寧な解説もついているので、読んでいて
    ためになります。
    本当に口にするだけで心がきれいになりそうです!

  • 日本人として、美しい日本語が話せるようになりたい…!
    猛烈に、そう感じた時期がありました。
    世界コーチ会議で、海外のみなさんと触れ合った頃でしょうか。

    私が考える「素敵な大人」とは、萬田久子さんなのですが……10年後、20年後を考えたときに、すてきな大人へ向けて何ができるだろう?

    ~そう考えて取り組み始めたのが、美しい日本語のバリエーションを増やし、日常の中で生かしていくこと。

    この本の中には、365日 四季の変化やちょっとした豆知識的に素敵な言葉が一つずつ、エピソードとともに紹介されています。

    結果的に、講座の中で受講生から「先生の話す言葉がきれい」と評判も聞こえるようになり、嬉しい限りです♪

  • ちょっと書き留めておきたい言葉が集まっている感じ。
    説明も穏やかな言葉で、ふとした時に読んで楽しんでいます。

  • 言葉の美しさも美しいが、山下さんの説明や、そこから「~してはどうでしょうか」という流れやその言葉が、やさしかったり美しかったり、ときにちょっと厳し目だったり、しかし愛あったりで、素敵。

    ・かぎろひ 
    東(ひんがし)の 野にかぎろひの 立つ見えて かへりみすれば 月西渡(かたぶ)きぬ

    万葉集、柿本人麻呂

    この句、とても好きなので、朝に西天にある月を見ると口ずさむことが多いのだけれど、傾きぬを、西渡きぬって書いてあるの初めて見たわ……そういう美しさだったのねえ

    「かぎろひは、日の出一時間ほど前に見られる最初の陽光といわれ、よく晴れた寒さの厳しい日にしか見られない現象だそうです。」
    陽炎の語源であり同一ではないだけでなく、ほぼ冬限定だったとは!
    今も「毎年、この歌が詠まれた旧暦十一月十七日に、この歌が詠まれた阿騎野の丘で、「かぎろひを見る会」が催されています。」
    と。
    その日付もわかっているのか。今も尚開催されているとは、なんと悠久を感じさせる会か…美しいなあ……

    ・いろは歌
    天 地 星 空 山 川 峰 谷 雲 霧 室 苔 人 犬 上 末 硫黄 猿 生ふせよ 榎の 枝を 馴れ居て
    あめ つち ほし そら やま かは みね たに くも きり むろ こけ ひと いぬ うへ すゑ ゆわ さる おふせよ えのえを なれゐて

    こんなバージョンも。
    前半とても素敵。そういえばこんな感じのタイトルの話書いた。


    ・夜這い星
    流れ星を夜這い星というようで。
    これに対して「恋心は、ものすごい速さで、飛んでいってしまうのですね。」という言葉の結びつけがいいなあ。

  • 今まで知っていた日本語も、そうじゃない日本語も深く知る事が出来る一冊。
    日本語の良さを改めて感じる事ができました(^^)

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