レンタル・チルドレン (幻冬舎文庫 や 13-7)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411234

感想・レビュー・書評

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  • 失われた子供、心を病んだ妻。
    そんな環境で子供を『レンタル』できる、と聞けば
    見に行こうかな…と思うのは分かります。

    最後まで読んで、結局謎なのですが
    子供は蝋人形だった、という事なのでしょうか?
    肌が黒くなったりはがれたりするのは
    外装がもろくなったから??
    そうだとすると、中の骨は一体何なのでしょう?
    それこそ、引き取った子供の~なわけはないですし。

    やたらに謎が残って、わけのわからない最後でした。

  • クローンに焦点を当てた割にはちょっとお粗末感が漂う。

    それに、バースデーにも似ていて
    まさか盗作とまでは言わないまでも似通った点が多く好印象ではなかった。

    その分かはわからないが、山田さんの作品の中で一番読み応えはあったかと。

  • 1時間半ほどで読めました。

    現実の自分の知らないところで起きていてもおかしくないんじゃないかなと思った。
    主人公が死んだ子供にそっくりな子見つけてやっと幸せを掴んだ、そのあとの転落具合が読んでいてかわいそうだった。
    捨てた子供が家に帰ってくるところは想像しただけで怖気が止まらなかった。怖い。気味が悪い。

    結局救われないところがホラーとしてはよかった。

  • 一人息子優を病気で亡くした里谷夫妻。子供をレンタルする会社があるという噂を聞き、そこで出会った息子そっくりの子供をレンタルすることにした。

    著者の本は初めて。
    息子が中学生の時に読んだものが本棚に沢山あり、今回手に取りました。

    設定が浅く、突っ込みどころは満載でしたが、最後はどうなるのかが知りたくて一気に読みました。
    特別養子縁組がある中で、この設定はどうかなとは思いつつ、怖いもの見たさで読ませる感じはやはり人気作家さんだなと思います。

  • この方の本は、初めて読みました。
    ホラー小説になるのかな?
    実際には、ありえない事なんだろうけど
    終盤は、ちょっと切なくなりました。

  • 初めてこの人の作品を読んだ。

    内容自体は凄いと思うけど、文章が好きじゃないな。最後わけわからん終わり方させるし。とにかく好きじゃないの一言に尽きる。

  • 読みやすい山田悠介ワールドのなかでも、お勧めの1冊。
    あなたはこんな子欲しい?それとも…。

  • もし、自分の大切な人の命が無くなってしまって喪失感に襲われる中、その人とそっくりな人をレンタル出来るサービスがあったら。そして、レンタル後、買い取る事も可能なサービスがあったら。

    昨今、レンタルサービスが様々な分野に出てきて、お試ししてから購入、サブスクで借りて、手元にはいつもあるけれど所有をしていないのが珍しくない。これが、家族のメンバーに行われたら。。。

    愛する息子を亡くし、心に大きな穴が空いてしまった夫婦が、子供のレンタルと売買をしている会社の情報を得る。興味本位で見に行くと、そのリストには亡くなった息子と瓜二つの少年が。
    なぜ、こんなに瓜二つの少年が存在するのか、その後、少年を中心に起こる不可解な事件、親は子供の見た目が変わっても、子供を見分けられるのか。

    人が人を愛する心を巧みに使ったビジネスと、科学の進化、人の心の面白さを巧みについた切ないホラー小説。

  • 結末がちょっと分からないが、それを考えるのもおもしろいかも。
    亡くなってしまった子供を大切に思い続けている両親が切ない..。
    崩壊していくレンタルの子供に恐怖。

  • 物語としては面白かったけど、病気で亡くした自分の子どもが勝手にクローンにされていたら...と考えるとなんだか嫌だな。

    結局、会社のこともクローンの子どものことも分からないままに終わってしまってモヤモヤ感が残るので、星は3つ。

  • ラストが意味不明。息子を亡くした衝撃とか悲しみがあっさり描かれすぎていて、いまいち入り込めなかった。

  • 面白かった、けど、最後白黒するのが好きだから結果としては⭐︎2

  • マジで最後が分かりにくすぎる。
    分からないすぎて調べたぐらいです。

    しかし、内容のぶっ飛び具合は読んでいて面白かった。
    両親も、取り巻く人物ももれなく頭がおかしい。
    情景が思い浮かべやすかった。

  • 山田悠介さんの本は初めて読ませていただきました。
    途中から終わりの展開がなんとなく読めてしまったのか仕方ないのかな?という感想です。

    ただもしも、本当にこうしたサービスがあったとして。子どもを失くしてしまった人の心のスキマに入り込んでくる部分に、少し嫌悪感を持ってしまいますが。しかし同時に藁にも縋る思いも、分からんでもないなと感じました。

    テンポがよくあっという間に読み終えることができましたが、なんだかモヤモヤが残ってしまった一冊でした。

  • とても読みやすく、割とすぐ読め終えた。
    "レンタルチルドレン"という題名に惹かれこの本を選んだが、少し展開が予想できすぎたかな?
    最後は息子のローン人間で父親はもう一度ローン人間を作ろうという結末を予想したけど、、どうなんやろ?

  • 本自体もページ数も少なく、話の次の展開も気になりスラスラと読めました。
    読み終わってから後からゾワゾワとした気持ちとなり、
    クローン技術や困っている人に付け込むビジネスのストーリー性が考えられている作品だと思います。
    失った命や時間は安易に返ってこず、自分自身もリスクを考えて決断するべきだと思いました。

  • ラストがいまいちパッとしない。

  • ハラハラさせる展開で夕方から一気に読んでしまった!面白かったけど、最後がぼんやりした終わり方で
    読者の想像にお任せします系。そういうの嫌いなので星は2、5です

  • 子供の最期にはちょっと悲しかったけど、
    最後のモヤっと感が、、、

  • 中学生の頃に読んだ記憶がある。怖かったけど、一気読みするほど常に緊張感があって面白かった気がする。

    確か、いわゆる胸糞的なオチのような気がしたけど、私は嫌いじゃないなって感じた。今もハッピーよりも割とバットエンドや、報われないところもある話しが好きだから、自分の根本の感性があまり変わっていないような気がしてる。

  • 話の内容は面白かったから、スラスラと1時間半くらいであっという間に読み終えます。
    表紙裏に結末書いてあるから、だいたいの話の流れはわかってしまってるのが楽しみないですね。
    しかし、結局臓器など使ってなく破棄されていたのにどうやってクローンを作っていたのかよきわからなかったのがモヤモヤ。

  • 読みやすくてすいすい読める。発想が面白い。

  • Amazonの紹介より
    愛する息子・優を病気で亡くした泰史と冬美は、子供のレンタルと売買をしている会社P.I.を紹介された。二人は、リストの中から優と瓜二つの子供を見つけると、迷わず購入を決める。しかし一カ月後、その子供は急速に老化し、顔が溶けていく…。泰史は真相を求め、P.I.の研究所に忍び込む。そこでは、日夜恐ろしい実験が繰り返されていた。



    久しぶりの山田作品でしたが、これぞ山田作品と思えるような話の内容や文章から滲み出てくる気持ち悪さや恐怖があって、面白かったです。

    グロい描写やエグい真実、スリリングがありつつ、テンポよく展開していくので、読むのがあっという間でした。

    最初は、仲睦まじい親子の様子だったのに病気で死亡。その後、レンタルチルドレンで出会った瓜二つの息子に再会。また幸せが訪れるかと思いきや、子供の変化に恐怖心を抱く。そして・・・。
    とにかく登場する家族の感情の振り幅が、ジェットコースターのように激しかったです。

    子を失った悲しみをどう埋めていくのか。夫と妻のそれぞれの感情が、読んでいて辛かったです。それに乗っかって、レンタルチルドレンというビジネスをすることは如何ものかとは思いましたが、徐々に明らかになるビジネスの裏側は、ゾワッとさせられました。

    ただ、最後の展開はモヤモヤした気持ちになりました。
    結局、真相は闇の中ということで、レンタル会社は事業を続けていますし、裏側もはっきりとしたことを描かれていないので、急に終わった感はありました。

    それでも、また新たなクローンが誕生で終了ということでフェードアウトしていくのですが、余韻としては気持ち悪さやこの先どうなっていくんだろうといった期待など色んな感情が渦巻いて、色々と楽しませてくれました。

  • 中学生の頃に読んだ。すごく怖かった記憶。あまり読書する方ではないけれど2、3回読んだのできっと面白かったのだと思う。

  • 少し怖いけど、読むことをやめられない面白さがある!

  • 4年ぶりくらいに本を読んだ。
    描写がグロいが展開が早くてポンポン読み進められる。(ちなみに1日で読了。)
    最後の一言に謎が深まった。

  • 怖すぎ&悲しい


  • 2012.6.11
    子供が死んでしまったり、産めない夫婦にお金を払えば子供を貸し出すって話。
    途中すっごい気持ち悪かったのに、オチは子供は蝋人形でしたって。まじですか。
    一瞬で読める。次回作に期待!

  • 最後の1文でびっくり。
    山田悠介さんの作品はやっぱり面白い。
    一文一文が短くテンポよく読めていい。

  • 友人に勧められて。
    現在時刻0:58。今読み終わりました。
    リアルで、安易に想像できるほど鮮明に細かく書かれていてとても怖い。
    今から考察読んで寝ようと思います。怖い。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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