ララピポ (幻冬舎文庫 お 13-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 4922
感想 : 558
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411661

感想・レビュー・書評

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  • 下流文学をうたってますが、登場人物どれもドイヒー。個人的には好みですが、恥ずかしくて他のヒトにはお勧めできません。

  • 面白かったな。一人一人、ちょっとした闇を抱えているのだけど、そこらへんにいそうな人たちばかりが描かれている。そして、全て「性」によってつながっているのだけど、言い方が難しいが、「やらしいもの」ではなく人間の悲しさとか本能的な部分がコミカルに明るく描かれている。百合子のどんでん返しは想像もしなかったなぁ。

  • 上がり目のない底辺6人の群像劇、奥田英朗らしい人間の汚さと切なさがリアルに書かれている、文句のいいようもない、もう人がダメになっていく描写の惹きつけられっぷりが半端じゃない、とにかく切ない、うまい、おもしろい

  • 奥田英朗が好きなので、あらすじもたいして調べずに読んだ作品だが、こんなお下劣小説だとは(笑)でも、やっぱり奥田さんだな~と思うのは、エロ描写も全然エロスを感じない(^_^;)むしろマヌケな感じに思えてしまうのは流石だ。人には1ミクロンもおすすめしないし、全然ためにはならないし、これが図書館本で買わなくてよかった~と思った小説だが、意外と....普通に楽しく最後まで読んだ(;^_^A

  • ほんと下流!って感じ笑
    下流になればなるほどセックスにしか興味なくなるのか、、、?

  • 割とエロな内容が多くて、「あれ?」って思ったんですけど、接点のある人同士の短編みたいになっていて、両方の立場での事情や感情の違いなどがよくわかる仕組みになっていて読みやすく、ついつい全部読んでしまいました。
    さすがですね!
    描き方がとてもうまいなぁと感心しました。
    物語については多少ナンセンスだったり飛躍的な部分も感じますが、エンタテイメントだと思うとそれも楽しんで読めました。

  •  対人恐怖症でプライドが変に高いフリーライターの杉山博。そのフリーライターの上階に住み毎晩のセックスを杉山博に盗聴される風俗スカウトマン兼AVマネージャーの栗野健治。彼がマネージャーを務める熟女AV女優の佐藤良枝。彼女の近所に住む気弱なカラオケボックス店員の青柳光一。そのカラオケボックスで女子高生買春をしていた官能小説作家の西郷寺敬次郎。彼の小説をテープリライターする彼女は155センチ90キロ、部屋に男を連れ込んでは裏DVD の女優の玉木小百合は杉山博とも関係あり。

    巡り巡って人生が回ってる、そして皆がエロい!

    人生はこんな堂々巡りなのかも知れない。「トウキョウ、人ガタクサン」「a lot of people」、早口なので「ララピポ」。

    いろいろな立場や生き方の人物を上手く描写される奥田さんはすごいといつも感心します。
    負け組人生をそれぞれの視点から捉える奥田英朗さんの得意とされる?らしい本。登場人物の皆が憎めなくって愛してやまない存在です。

    VERY面白い本!

  • ひたすら下ネタなので自分の気品を損なわないために
    ★は3つにとどめるけど
    話のテンポとか人間描写とかやーばい面白い!!
    群像劇。さっくさく読める。

    スピード感は伊良部先生シリーズを抜いてるかも。
    普段本読まない人でも読める本。
    ひまつぶしに頭使わず読める本。

    人間てくだらなくて可愛い

  • ゲスの極み。
    この国は大丈夫か?と心配になるが、それでも人々はたくましく生きて行くんだろうね。

  • 昔、DVDをレンタルした時にララピポの予告が収録されていたのだが、まさか原作が小説で奥田先生の作品だとは思わなかった。

    登場人物はAVスカウトマンやライター、官能小説家など。
    「地味な女程変身願望が強い。しかも誰かに背中を押されたがっている」

    「(うだつの上がらない非モテ男にたいして)
    神様はなぜこの男に人生を与えたのだろう」

    こういうピシャリとした表現を見るたびに心の中で頷いてしまうし笑ってしまう。ただ、登場人物の大半がろくでなしで、下ネタばかりなので読んでて気分が良いものではない笑
    一番ヤバイのはゴミ屋敷の主婦の話。
    一家全員どうかしてる。


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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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