- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344411685
感想・レビュー・書評
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短編小説集。2回目。すべての物語にほろっとさせられる。ほんわか温かな気持ちになれる作品。劇団ひとりは小説家としても素晴らしいと感じた。
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2回目。
暖かい物語。 -
日経新聞内「半歩遅れの読心術」で小川洋子さんが、
この本の帯を恩田陸さんが書いていて、
そこに興味を持ち、つい読んでしまった。
とゆう記事を読んだ。
帯に書かれていたのは、
「ビギナーズラックにしては、上手すぎる。
あと2冊は書いてもらわなくちゃ。」だった。
恩田陸さんと言えばの蜜蜂と遠雷は、
本屋さんに行くと必ず目立つ所に置いてある。
ずっと気になっているものの、まだ手をつけれて
いないけれど、そんなお2人のお眼鏡に叶う
劇団ひとりの処女作。
ひとりさんの芸風らしい中身と書き方だけれど、
すごく勉強して書かれたんだろうなあとひたすら尊敬。
モーゼに始まり、モーゼで終わる。
短編小説定番の前編に続く話の構成ながらも、
その繋がり方が毎回予想の斜め上をいっている。
人間のダメな部分をさらけ出せば
ここに登場する人物のような側面は
だれにでもあると思う。
染みた一冊。
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活字を読むのが苦手なわたしでもさらさら読めました。非常に読みやすくかつ情景が浮かびやすい文章でした。
物語の人物それぞれがそれぞれに作用していて、そしてそれに誰も気がついていない。そんな人間関係の形は不思議とリアリティがありました。 -
劇団ひとりは演技力だけではなく、文章の才能も素晴らしい。共通点は観察力か。引き込まれていきました。
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劇団ひとりが書いてると思うと、より面白かったり気持ち悪かったり、作者を少し知ってるからこその面白みがあった。
Overrunのおばあちゃんの手紙は泣いてしまった。
ミャーコに対する思想と特に劇団ひとりらしくて面白い。
服を買うための服はよくわかる。
一流には一流。
メモリースティックをSDカードに削るくだり面白い。
オレオレ詐欺じゃなくてオレオレじゃないか。 -
「道草」サラリーマンがホームレスに挑戦する。「拝啓、僕のアイドル様」売れないアイドルを応援する男。「ピンボケな私」好きな男に弄ばれる女を守る男。「over ran]借金まみれの男がオレオレ詐欺する。「鳴き砂を歩く犬」芸人を目指す男を好きになった娘。
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劇団ひとりがこんな文章を書くのは思わなかった。エンタメ寄りだがストーリーが秀逸で面白かった。
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自由とは何なのか、草を口から吐き出し考えてみた。
そして、ある結論に至った。
「そもそも私は自由なんか欲していなかった」
そんな、身も蓋もない結論だった。
ただ少し人生が辛く感じられたから、そこから逃げたくなって、その逃げる理由が欲しかっただけではないだろうか。
(P.141)