林住期 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.21
  • (5)
  • (11)
  • (22)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 207
感想 : 23
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411920

作品紹介・あらすじ

女も旅立ち男も旅立つ林住期。古代インドの思想から、50歳以降を人生のピークとする生き方を説く、全く新しい革命的人生のすすめ。世代を超えて反響を呼んだベストセラー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2007年06月20日 19:16
    五木さんの本は、あまり読んだことがありませんが、

    22歳で読むのには早いかな。と思いつつ、読んでみました。

    文字も大きく、行間も広く、大変読みやすい本です。

    別に、林住期の人が読まなくてもいいそうです。若者でも。

    ところどころ出てくる偉人たちの言葉の引用が、良いです。



    この本に書かれていることを実践するのには、

    著者の五木さん自身も、現実的にはなかなか難しいとか、お叱りをうけるだろうと書かれていますが、

    この本の通りに林住期を過ごせたら、かなり幸せではないでしょうか。

    生き方の一つの提案みたいな感じな本だと思いました。

  • ちょうど50歳、まさに林住期の入り口、人生の帰岐路に立っていた自分に大きな影響を与えた本、再度読み返してみた。

  • 時々、誰かに知恵を授かりたいなぁ、と思うことがあって、そんな時思い出す人は美輪明宏さんと、五木寛之さんだったりする。お二人ともいくつになっても聡明で、おごらず、言葉に含蓄がある。
    「林住期」というタイトルから“臨終”を想像するが、まったく逆である。人生後半の50歳〜75歳までこそ、輝かしい黄金期だと説く。満を持してジャンプする時期だと。「できれば生活のために働くのは五十歳で終わりにしたい。社会への義務も、家庭への責任も、ぜんぶはたし終え自由の身として五十歳を迎えたい」この言葉は若い人にも希望を与えるのではないか。なんとか五十歳までは頑張ろう! というエールにもなる。
    そのためにどういう心持ちで生きていったらいいか‥ひとつの指南をしてくれる。

    「鬱という字は、草木が勢いよく茂るさま」でもある、と。林住期は枯れ期ではない。生い茂る時代ということかもしれない。

  • インドの四住期の考え方が紹介してあった。
    25歳から50歳までは「家住期」といって「家族(妻子)に対する責任を果たす」時期だそうだ。
    五木さんも家族や親戚のためにその年代にはしたくない仕事を必死にしていたと書いてあった。
    なるほどなぁ。「家住期」ね。うまいこと言う。

  • 人生100年時代、4分割すると50~75才が林住期と。ある程度役目を果して迎える黄金期、人に寄って差はあれど本当にやりたかった事をやれる時期、色々考えさせられました。

  • この先の人生が明るく感じられるようになった。
    スタートするっていつだってワクワクする。

  • 古代インドでの人生の四分割、「学生期(0~25)」「家住期(25~50歳)」、「林住期(50歳~75歳)」、「遊行期(75~)」の内、「林住期」の生き方を論じた本。自由かつ凛とした著書の経験に裏付けられたシャープな文調に引き込まれる。人生100年時代にふさわしい内容で、50~60代に最適ではあるが、バリバリの現役世代が中高年の心持ちを理解するのにも役立つ一冊。

  • 古代インドでは、人生を4つの時期に分けて「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」と考えられたそうだ。この本は、その中の林住期について(50歳から75歳くらいまで)を説明して、その世代の人に向けて前向きな考え方を提示した内容になっている。
    長々と説明されているが・・・結局同じことの繰り返しで言葉の説明と、ものの考え方を著者なりに主張されている。
    それ以上でもそれ以下でもない。

  •  古代インドでは、人生を「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」に分けたそうです。そして50~75歳、社会人としての務めを終えた後の、すべての人が迎えるもっとも輝かしい第3の人生を「林住期(りんじゅうき)」(人生の黄金期)と呼んだそうです。著者、五木寛之氏の生き方、存念、願望のような内容が書かれています。社会から身を引く60歳を、人生の「臨終期」のように考えることをやめようと、そんな思いで書かれたようです!「林住期」、2007.2発行です。
     古代インドでは、人生を学生期、家住期、林住期、遊行期の4つのステージで考えたそうです。五木寛之さんは、林住期(50~75歳)こそ人生のピークだと。「林住期」、2007.2刊行、2008.9文庫。自分を見つめ、本来の自己を生かす。心の中で求めていた生き方をする時期だと。そのためには健康を維持すること。生命活動の根幹は「呼吸」。「治療」より「養生」。

  • 「死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり」人生50年。残りの人生はオマケ。俗世間を捨てろ。その準備を40代からしとけとの事。
    これぐらいの時間軸で人生設計するのが理想かな。いつ死ぬかもわからないし。内容には概ね共感するのだが、難点は旺盛に活動している著者自身が「出家」しているようには見えない所にやや説得力がない所か。

全23件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五木寛之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×