悪夢のドライブ (幻冬舎文庫 き 21-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1388
感想 : 123
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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344412033

作品紹介・あらすじ

売れない芸人・クマは、運び屋のバイトを始める。新たな依頼は、ピンクのキャデラックを高級ホテルまで届けること。ただ運転すればいいはずだったのに、途中で命を狙われたり、謎の家出女子高生に追われたり、トランクから巨大な麻袋が出てきたり…。相次ぐ騙しあいと、怒涛のどんでん返しで、驚愕の結末へ!一気読み必至の傑作サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • テンポがよくて物語としてもなんとなく面白かったと思う。でも小説としてみたらどうなのかなぁって感じかな。
    小説の良さが出てないっていうかただドタバタしてるだけのコメディならほんと映画とか舞台とかでいいんじゃないの?
    小説って話の面白さはもちろんだけどそのひとつひとつの文字や文章や行間やら小説でしか表現出来ない、小説でしか感じられない世界観があると思うんだけど、そういう意味ではほんとにドタバタしてるだけで何も残らない作品でした。

  • 木下半太の悪夢シリーズ。
    売れないお笑い芸人(アフロで小柄w)が、先輩に紹介された割のいいバイト。実は、様々な思惑が交差する危険きわまりないものだったという、のっけからハプニング満載の期待が高まる。

    ピンクのキャデラックで疾走するシーンが印象的。自動車での移動シーンが多いこともあり、展開はいつにも増してスピーディ。たたみかけるように次の、そのまた次が気になる仕掛けやセリフ回しも、著者の得意とするところ。

    他の悪夢シリーズを読んだ人なら、思わずニヤリとする場面も。ラストまで一気に読まされた挙句、想像だにしなかった結末に唖然。がしかし、サスペンスと言えどもそこは悪夢シリーズ。読後に暗くなるような無粋な真似は致しません。エンターテインメントってこうでないと、というお手本のような一冊。

  • 悪夢シリーズの。ペテン師16歳。好き。

  • ★★★
    今月9冊目
    20年ぶりとかに木下半太。
    いやー文章幼稚だなこりゃ。
    バタバタしすぎ

  • 作中に出てくる女の子がとにかく凄かったです。数々の騙し合いから最後にダイヤモンドを手にするのは誰なのかもとても気になりました。登場人物が関西のお笑い芸人のことからギャグもあり読んでいて思わず笑ってしまいました。

  • 「木下半太」の傑作コメディサスペンス第三弾『悪夢のドライブ』を読みました。

    「木下半太」作品は『悪夢の観覧車』以来なので約4年振りですね。

    -----story-------------
    売れない芸人「クマ」は、運び屋のバイトを始める。
    新たな依頼は、ピンクのキャデラックを高級ホテルまで届けること。
    ただ運転すればいいはずだったのに、途中で命を狙われたり、謎の家出女子高生に追われたり、トランクから巨大な麻袋が出てきたり…。
    相次ぐ騙しあいと、怒涛のどんでん返しで、驚愕の結末へ!
    一気読み必至の傑作サスペンス。

    誰が一番狡いのか?
    最後にびっくりするのはどいつだ?
    -----------------------

    相変わらず、むっちゃテンポが良くて、一気に読んでしまいました。

    これまでの2作品と同様に、複数の登場人物の視点から語られるカタチで物語が展開しますが、視点が切り替わるタイミングが絶妙… 本作品では、売れない貧乏芸人「クマ」と、2億円の借金を抱え一流のペテン師を目指す16歳の少女「桜」の二人の視点で展開しますが、、、

    同じ人物やモノを見ていても、視点が切り替わると違う印象を感じたりするので、それが微妙なミスリードを生むような展開となっており、愉しみながら読めました。

    個性的な登場人物たちが関西を舞台に、ピンクのキャデラックで疾走しながら、騙し騙され大活躍、、、

    気の良い通りすがりのタクシー運転手だと思っていた「山田幸夫」の正体が暴かれたとき、その真実に驚きました!

    結婚詐欺に遭い、多額の借金を抱え、父親が自殺という哀しい過去を持った少女「桜」、、、

    オープニングからミスリードさせる展開になっていたんですねぇ… これまで読んだ「木下半太」作品の中では、エンディングの意外性では劣る感じがしましたが、それでも面白かった。

    そして、本シリーズ、、、

     -登場する人物の個性的なキャラ、
     -その陰に隠された≪復讐≫というテーマ、

    という共通性もあり、読み比べるのも愉しみのひとつです。


    騙されても、心地良く感じる、そんな不思議な魅力のある作品、、、

    「木下半太」作品… 病みつきになりますね。


    本作品は昨年テレビドラマ化されていたらしい… 観たかったなぁ、、、

    でも、この世界観を映像化するなんて、ちょっと信じられないですね。

  • 伏線回収

  • 何か読んだことない作家読みたいなと古本屋に入り100円で購入。「悪夢のエレベーター」を映画で観ていたので多少期待するも、もしつまらなくても100円だからいいや的な気持ちで。

    結果、とても面白くて一気に読んでしまった。
    悪夢シリーズ読み始めます。

  • 読みやすい。展開がコロコロ変わって良い。

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著者プロフィール

一九七四年大阪府出身。作家。劇団「渋谷ニコルソンズ」主宰。主な著書に『悪夢のエレベーター』『悪夢の観覧車』などの「悪夢」シリーズをはじめ、『アヒルキラー』『裏切りのステーキハウス』など。『悪夢のドライブ』『サンブンノイチ』『鈴木ごっこ』他、映像化作品多数。『ロックンロール・ストリップ』映画化の際は、自ら監督も務める。「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系列)では自身初の特撮作品メインライターに抜擢された。

「2022年 『オーシティ 負け犬探偵 羽田誠の憂鬱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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