- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344412156
作品紹介・あらすじ
親友・美佐子の突然の死を知らされた三十九歳の翻訳家・麻子。死因が納得できない麻子の前に現れた美少年・泉は、年上の女性を翻弄し心中に見せかけ死に追いやる「心中ゲーム」の存在を教える。彼女は若者に弄ばれ死んだのか?泉の力を借りて真相を探る麻子に、死んだ美佐子からメールが届く…。女性の孤独と切なさが胸を打つ恋愛サスペンス。
感想・レビュー・書評
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初の矢口敦子作品。
内藤みかさんの解説が、妙に納得。
主人公は39歳の翻訳家、独身の麻子。
親友の美佐子の突然の死。美佐子と知り合いだった美少年、泉。
泉と二人で真相を探り始めるが…。
謎解きの部分は、多少強引な感はあるが、素人の私には許容範囲。
パソコンや携帯電話などを使い、ゲーム感覚な今時の犯罪になっている。
その裏には、女同士の複雑な感情や、美しい容姿故の自己防衛術などの嘘と真実が見え隠れし、最後まで面白く読む事が出来た。
確かに、すごく苦いけれど、私も美少年の嘘なら許してしまいそうな気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正直あまり好きではなかったかな。
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ちょっとエロそうな39歳の美魔女と、美少女の様な少年の変な話
30/5/14 -
面白と思って読み始めたけど、最後まで物語に入り込むことができなかった。
最後の謎解き部分もこじつけな感じがしたし…、うーん、物足りない。 -
高校生の”泉”に嫌悪感を覚えた。
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麻子を自殺に追い込む当たりを中心に、最後の方で二転三転する展開は良かったが、ストーリー全体は可もなく不可もなく、ちょっと物足りない感じでした。
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泉の性格の歪みが気持ち悪い。ただ麻子を自殺に追い込もうとしたシーンは本当にすごかった。
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実際最後はどのようになるかとても気になりながら、途中読んでいた。
自分がその気はなくても、相手を傷つけていることはあるわけで、
しかもそのこと自体覚えていないことってだれにでもあると思う。
だからこそ、この小説のリアリティを肌で感じるのだろうと思った。 -
親友が死んだ。怪しいのは誰?真相を知りたい麻子が知り合った美少年、泉。泉に翻弄される麻子。
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一番印象に残ったのは、人の記憶は信用できないことと、自分が気にしているポイントと、人が気にしているポイントは異なること。
真相がどうでも、言葉は重くて、想いは一人歩きするものらしい。