ゴールデンタイム: 続・嫌われ松子の一生 (幻冬舎文庫 や 15-7)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 219
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344412163

感想・レビュー・書評

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  • 嫌われ松子で登場した松子の甥、笙とその元彼女の明日香がメインの物語。

    一応『嫌われ〜』の続編とはなっているけれど、
    前作を読んでいなくても十分楽しめると思う。

    『嫌われ〜』とは作中の雰囲気が大分違い、割と爽やかなストーリー。

    医者になるという夢を追いかけている明日香。
    一方の笙は初めて夢と言えるものと出会い、スタートラインに立つ。
    ラストの2人が再会するシーンが良かったなぁ。

    もう1編、トルコ風呂のマネージャーだった赤木の後日談もあり、こちらも切ないが良かった。

  • うーん。だらだらと若者の夢への葛藤が書いてあるだけで飽きてしまった。松子の生涯とは特に関係ないかなと思ってしまった。影響は多少受けていると思うけど。全く別の話しかな。

  • 人それぞれ自分の人生、必死に生きるしかないんです。成功するか失敗するかは分かりませんが、それでもその時々に正直に真っ直ぐ生きるしかないんだろうなぁ。

  • 自分の人生や他人の人生について考えずにはいられない。
    みんな自分の思うように生きて、最後は必ず平等に死ぬ。どれだけ波乱があろうとも、松子の一生もその1つに過ぎないのだと思う。だから必要以上に悲しんだり、哀れんだりするのはお門違いなのかもしれない。でも赤木と一緒なら松子も今頃は…と苦い気持ちになった。

  • 続編。本編に比べたら現代劇で軽い。松子のことは少し出てくるが、あまりにも関係ないのでなんともはや。赤木の晩年にまつわる小品がむしろ感慨深いくらいだ。

  • 松子の孫と、孫の元カノが主人公。孫はフリーターから役者を目指し、元カノは無事医大に合格。医者になるべく勉強している。人生というのは、その人の経験によって考え、決めた決断の連続で成っているのだと思った。人生は奥が深い。

  • (なんだ、せっかくいま書いたレビュー、登録されないまま一瞬で消えちゃったよ……思い出しながら、もういっぺん書くしかないか(´ェ`)ン-…)

    松子の続編というより、その登場人物たちの後日談・スピンオフ( ´ ▽ ` )ノ。
    松子を読んでからかなりたっているけど、他の人たちのブクログレビューを拝見すると、むしろその方がよかったみたい( ´ ▽ ` )ノ。
    全く別々の青春小説と捉えたほうが、むしろ純粋に楽しめる、のかも( ´ ▽ ` )ノ。
    特に、玉の輿医学生とフリーターという、ピラミッドの頂点と最底辺を対比させた構成が興味深かった( ´ ▽ ` )ノ。
    どっちもその手のドラマのステロタイプになっちゃってるんだけどね( ´ ▽ ` )ノ。
    明日香と笙、二人ともすぐに人に影響されて、素直と言えば素直、松子っぽいと言えば松子っぽい( ´ ▽ ` )ノ。

    医学生の話というと「ヒポクラテスたち」の昔から山ほどあるけど、その時代その時代、新たな課題が立ちはだかっていて面白いもんだね( ´ ▽ ` )ノ。
    ただ、大病院の御曹司とのフォーリンラブという類型に落としちゃったのが、残念(>_<)。
    地域医療に取り組む普通のお医者の卵との恋愛のほうが、むしろリアルで切実な話になったと思う(´ェ`)ン-…。

    劇団員物語は、発行年から鑑みて「銭形金太郎」「下北サンデーズ」の影響があるんだろうな( ´ ▽ ` )ノ。
    本編は、それらよりも深く内情に突っ込んでいて興味深かった( ´ ▽ ` )ノ。
    三つの発声法とかういろう売りとか「なるほど」と思ったし、劇中劇ともいうべき舞台のあらすじも面白そうだと思った( ´ ▽ ` )ノ。

    ただいかんせん、「ゴールデンタイム」という題名は分かりづらいし凡々すぎるな……(´ェ`)ン-…。
    惹句を読んでやっと、「ああ、そういう意味か」と理解できたくらい(´ェ`)ン-…。
    大ヒット作品の続編なのにブクログレビューが3桁いってない最大の理由は、これかもしれない……(´ェ`)ン-…。

    「八雲にて」は、それこそ松子の続編で、覚えてないとよく分からない(>_<)。
    まあ、「チーム・バチスタ」っぽいね( ´ ▽ ` )ノ。
    爺さんの話があまりに「もろ」で、ドキッとした( ´ ▽ ` )ノ。


    しかし、これ、本当に読みやすかったな( ´ ▽ ` )ノ。
    遅読の自分が、全500ページを一日で読み終えちゃったよ( ´ ▽ ` )ノ。
    こんなの初めてかもしれない( ´ ▽ ` )ノ。


    ……あと、なにを書いたんだっけ?
    思い出せるのはこれくらい……。
    今度こそ、ちゃんと登録されろ( ´ ▽ ` )ノ。

    2016/09/27

  • 嫌われ松子の甥っ子と当時付き合っていた元恋人の明日香のその後。
    二人とも別々の道を歩き始めている。
    その中でお互いに転機を向かえる。
    自分に素直に生きる。夢を叶える。
    道はそれぞれ違うけれど、思いは強く伝わってきた。

    2016.1.30

  • 「嫌われ松子の一生」の続編ということで読んだけど、内容的にはそれほどつながりを感じないかな。でもこの作家の小説は読んでいるとだんだんひきつけられる文章です。最後まで一気に読めました。「嫌われ~」がハードな内容だったのでそれに比べるとライトな感じ。巻末の「八雲にて」も良かった。

  • ◼嫌われ松子読んだの、ほんとに数年前なのに映画の印象もあってか明日香っぽいなーとか笙っぽいなーって思いながら読み進めてた。ミックの病気もあって、生きるとか死ぬとか生き方とかも考えつつも。
    最後は明るい兆しがすこし見える終わり。
    もうひとつの短編の八雲にて、が嫌われ松子に出てきた赤木の話とわかって感慨深かったわー
    あと、福岡に来て、九州が舞台の話に妙な親近感を覚えるようになったなという体感。

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著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事した後、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化される。2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテット』『代体』『人類滅亡小説』『存在しない時間の中で』など。

「2022年 『SIGNAL シグナル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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