- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344412958
感想・レビュー・書評
-
二人が連名のこの作者の作品
「天国の本屋 恋火」「プール」を読んだことがあって、
そういう本だと思って読み始めました。
作者の名前だけで選んだので、
読み始めるまで刑事小説だとは思わなかったのです。
途中で変わるかな…と思いながら読み進んだのですが、
最後まで刑事ものでした(^^ゞ
主人公は、中学生の少女と殺し屋ですが、
物語は刑事さん達を中心に描かれているのです。
それでも、とても面白く、最後まで一気に読みました。
最後に登場するローカル線のシーンで、ホッと一息つけました♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「天国の本屋」シリーズのコンビです。
久しぶりに読んでみようかと購入したのですが、天国の本屋とは全く違うサスペンス物でした。
9.11を思わせるテロ計画が出て来たり、A級テロリストやらユーロポールやら道警の刑事が主人公やら。いや、この手の本を読むのは久しぶりです。
なかなか楽しく読みましたが、ありきたりと言えば、そうでしょうね。
知らなかったのですが著者の一人の田中さんは映画プロデューサーだそうです。確かに背景が映像的で、例えば極寒の日に見られる幻想的なサンピラーが大きな役割を果たしたり、スノーモービルの追跡劇だったり、ローカル線の社内の雰囲気だったり、映画にでもしたら面白そうでした。 -
今まで読んできたこのコンビの作品とは雰囲気がちょっと違ったシリアスな内容だけど、やっぱりぐいぐい読んでしまった。後半の引き込まれ度がすごかったです。彼らの作品はエンターテイメント性がすごくあるなぁといつも思います。田中さんが映画プロデューサということもあるんでしょうね。
推理モノは基本、ストーリーに飲み込まれて自分では推理ができず、最後の最後でいつも「そうだったのか!」と思ってしまうのですが、これもそうでした。結末を知ってからもう一度読んだら、登場人物の態度や仕草の意味とかいろんな伏線が読み解けそうな気がします。 -
感動できる作品です。
終わりのほうは予想できてしまい、それがその通りになって欲しくないのになってしまう歯がゆさがありました。
かなしいですが、最後は前向きになれると思います。 -
いやぁ、作家さんてのはスゴイわ~。
文章がすごく丁寧なので、情景を思い浮かべながら読める!
そんで、1つの事件の中にある、複数の物語が同時進行していくので、
あっちもこっちも気になりながら、引き込まれてく。
高級な2時間サスペンスって感じだわに。
前にどこの誰かが「悪い人ってのはいない。人にはいい面と悪い面があるから、その人をどの角度から見るか(もしくは見せられるか)の違いだけ」と言ってるのを聞いたことがある。
なに言ってんだ、じゃあ殺人鬼でも悪い人とは言えないってのかい?
と思ったもんだが、なんだかそういうことなんだろうな、きっと。
少なくとも志保は水川を怖いとは思わなかったし、悪い人とも思わなかったはずだ。
殺人鬼でも、彼女への優しさは本物だったから。 -
再読。
この作者は小説にしては珍しく、2人での共同作品です。
この作者の作品は中学の頃映画で観ました。
『天国の本屋 恋火』という作品です。今でも心に残っている暖かい作品。
この小説は、初盤はあまり惹かれなかったけど段々引き込まれていきました。
現在が過去に歪まされる。
しかも他人の手によって歪まされた過去で。
水川は一瀬にも想われて、京子にも出会えて本当によかったと思う。
志保もつらさを感じさせない描写で、人間関係も入りやすい。
またまた泣いてしまった作品でした。 -
本屋さんでジャケ買いした一冊。
本との出逢いは、女性との出逢いと同じようにまさに一瞬で勝負が決まると思うので、やっぱジャケ買いは重要だよ。
肝心の内容ですが、まぁオチは読めます。
でも、志保ちゃんには男心をくすぐられました。
水川もカッコよすぎます。 -
殺し屋がたった一人、助けた少女。
…設定に惹かれました。分かりやすいです。
視点が頻繁に入れ替わるので、個人的に読みにくかった。
薄い割に集中して読めなかったので残念。
それにしても小説の作者が二人って、どうやって書いているのだろうか。