特別法第001条DUST (幻冬舎文庫 や 13-8)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344412972

感想・レビュー・書評

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  • 二〇一一年。十八歳以上の未就労者、未納税者に対し、〝流刑〟を言い渡す法律、特別法第〇〇一条、通称〝ダスト法〟が制定された。流刑に処せられた者は、指定された無人島で五〇〇日間生活させられる。過酷な環境の中、はたして彼らは生き延びることができるのかーー?

    労働力不足ならば、最初から強制労働で良かったのでは?住居を提供され、朝の八時から夕方五時まで、昼休憩一時間の八時間労働。休日は日曜と、第二、第四土曜日。給与は手取り十八万。自由はないが、働いてお金がもらえるだけありがたい…と思うのは、私だけだろうか。

  • 山田悠介の中でも上位に好きな作品
    後半は畳み掛けるような展開。胸糞だけど面白かった。
    主人公にとっての
    数十年間が盛り込まれていてボリューム満点。

  • 一言で言うと複雑…。上手くいかないこと=裏切られて裏切られて裏切られまくる。夢を描くがまた裏切られる。そのおかげか主人公は息子にあう夢、ほんとうの仲間に巡りあう。人生上手くいかないことだらけ。夢を描いてもどうせって思ってしまう。この本を読むと夢を描け、突き進めることは幸せなんだと思う反面、夢こそ簡単ではなく裏切られて裏切られて裏切られまくって達成する長い道のりなのだと気持ちが遠くなってしまう。だから複雑だ。

  • 500ページほどあるのに、何度も何度も読み返してしまう不思議な本です。

  • 衝撃的でした。山田悠介ワールド。いつもの無残な感じだけでなく、人との関わり合いなどが様々描かれていてグングン読める。面白かったです。

  • すごい。
    すごいとしか言い表せられない。
    さすが。
    悲しかったり、壮絶すぎたり、
    絶望を鮮明に書くもんだから、いつも惹かれる。
    最後の再会シーンは、間違った家族だと思ってしまうから
    私は大人になったんだなと切なく思う。


  • 読みやすいと思います

    似たような設定が多いですね

  • ニートが増えすぎて困ったので、日本が「特別法第001条」(通称・ダスト法)によって、ニートを孤島に流し、500日間サバイバルさせるお話。

    こういう興味深い物語設定は山田さんの好きなところ。問題はその面白いアイデアを作品に生かし切れていないところですが・・・。
    DUSTは山田小説の中では良作だと思う。たまにある「うわ…時間もったいない…」という後味の悪い読了感は今回はなく、スラスラよめました。
    もう一度読もうとかは感じませんでしたが、山田小説好きな方は必見かと。

  • 長編ですが、読み応えがありのめり込むように読める面白い本です♪

  • ほぼ読了。
    ストーリー展開といい、
    描写力、文章力といい、
    正直、今一つ。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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