ドアD (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2802
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344413535

作品紹介・あらすじ

優奈は、大学のテニスサークルの仲間7人とともに、見知らぬ部屋に拉致された。一つだけあるドアは施錠されている。突然、壁穴から水が噴き出した。瞬く間に水位は喉元まで…。溺死を免れるには、一人が部屋に残り、ドアの開錠のスイッチを押し続けるしかない。誰が犠牲になる?人間の本性を剥き出しにした、壮絶な殺人ゲームが始まった。

感想・レビュー・書評

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  • 小説にチャレンジしてみました。

    山田悠介さんの本で、一番有名なのは映画にもなっている「リアル鬼ごっこ」

    じゃないでしょうか。 ★物語のあらすじ

    優奈は大学のテニスサークルの仲間七人とともに、見知らぬ部屋に拉致された。

    一つだけあるドアは施錠されている。突然、壁穴から水が噴き出した。

    瞬く間に水位は喉元まで。。。 瀕死を免れるには、一人が部屋に残り、ドアの開錠のスイッチを押し続けるしかない。

    誰が犠牲になる?人間の本性をむき出しにした、

    壮絶なゲームが始まる。 ※注意ネタバレ

    個人的には好きなエンディングでした。

    本書の中で、主人公である優奈が「初めて名前で呼んでくれた気がする」

    ということが書かれているシーンがあるのですが、

    そのシーンの状況の時は、かなり壮絶な時なので

    逆にリアル感が伝わって山田悠介さんはすごいなと思いました。

    7回ほどゲームがあるのですが、それぞれ過酷なのですが、

    個人的には一番最初の水のゲームが苦しいのかなと思いました。

    その次に砂ですかね。

    切羽詰まったときの人間の反応は

    本書のようになってしまうのかなとも思いました。

  • 最後はどうなるんだろうと思っていたけど、
    一番予想していない展開で、驚いた。
    恐怖と主人公達の関係の良さと切なさで
    ほんわかもする。
    読みやすい。

  • ところどころ泣いてしまいそうになる、切ない描写がある。
    でも人間ができすぎでは?って人が多くて、違和感が残るところも。
    最後、仲間を蹴落とす人を軽蔑していた主人公が同じような殺意を露わにする感じが恐ろしかった。
    体調不良だったのに治ってる。って描写があったり、解説を読むほど、夢オチってことにすごく納得。後、私もDはdoorのDだと本気で思ってた。読み終わった後考えればDream?
    どうかこれが本当に優奈の見てる夢で、目が覚めて、仲間たちと会えることを祈る。

  • 中学生の頃に初めて読んで、ひどく衝撃を受けました。
    とても残酷で、グロテスクで、だけどそれだけじゃなくて人の愛を感じたり、、色々な意味で心に残ってます。
    何回読み返しても面白い。本好きの友達に勧めてみたらすごく気に入ってくれました。
    山田悠介さんの書作は刺激が強いのが多いけれど、ドアDはそういうのが苦手な人でも読めるのではないかと思います( ˙ω˙ )!

  • どんどん死ぬけどあっさりしてて読みやすい。

  • 描写がかなり残酷。
    謎が多い作品で、
    極限状態での人の心理が垣間見える。

  • 大学のサークル仲間8人が突如見知らぬ部屋に拉致されてデスゲームが始まります。
    窮地に陥った人間の生々しい本性を見たくて購入したのですが、生死を決める場面にしては葛藤が少なく人格的な行動をあっさりとるので物足りなさを感じました。
    ただ、文章が読みやすく、テンポ良く物語も進んでいくので星3です。

  • 久しぶりに読んで、改めて心臓に悪いなぁ...と。
    読んでいくうちに自分がここに友人たちといたらどうしそうか、どこで脱落しそうか考えて震えるまでがセットで楽しいです!
    ただ最後まで残った人の立場には絶対になりたくないです!!!絶望感の底がしれない!!!

    山田悠介さんの本は好きですが、特に1番好きな作品です!

  • 映画みたいな小説。
    実写版とか、映画を小説にしたとかじゃなく、
    本当にその一言。な感じ。

  • スピーディーな展開とスリルに一気読み。
    途中グロい部分もあったけれど、人の本心を抉ってくるような不思議な物語。
    死を前にすると人は変わってしまうのかと恐ろしくなった。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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