骸の爪 (幻冬舎文庫)

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著者 : 道尾秀介
  • 幻冬舎 (2009年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344413603

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骸の爪 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • 真備シリーズ二作目。今回は滋賀県の仏像を作る工房が舞台。
    ♪チャチャチャチャッ!チャチャチャチャッ!チャ~チャ~という音が聞こえてきそうな、非常に火サス的な作品で、是非二時間ドラマ化して欲しい感じ。
    デビュー作の「背の眼」より更に洗練された流れで、こちらも長編ながらすぐに引き込まれ、あっという間に読了。仏像が好きなので、仏像が沢山出てくる設定にもワクワクした。犯人が決まってから先が少し長く感じたが、最後まで飽きさせない展開だった。

    狭い世界で何が正しくて何が間違っているか分からなくなる事は良くあり、それが一番怖いと思うこの世の中。視野を広く持ち、自分を客観視する事は大切だ。

  • 面白かった。
    暗いし悲しい話なのに、しつこくなくて、ホント軽く楽しく読める。
    人が死ぬところだけ、何故か物凄いリアルだったりするのは何でだ。
    仏師の話、もっとうんちく欲しかった。

  • 千手観音像とか仏師の話なんだがめっちゃ面白かった。

    あらすじ見た限りこんな面白いと思わなかったやつ

    こういうミステリーが好き。

  • (蔵書管理)この頃の道尾秀介が好き。でも今思い返すと結論ありきのご都合主義の芽吹きはあった気がするな。

  • 2016年、8冊目は、道尾秀介、真備シリーズ、

    あらすじ:作家の道尾は取材で訪れた滋賀県山中の仏像工房・瑞祥房で笑う千手観音象、血を流す仏像、そして、奇妙な声を聞く。翌日工房では、仏師が一人姿を消す。そして、追い帰されるように工房を後にした彼は、旧知の、霊現象探究所の真備の元を訪れ、相談を持ちかける。そして、真備、助手の北見、道尾の三人は再び工房へ向かう。

    いやぁ、面白かった。色んな意味で。

    この作品の読者の多くは道尾秀介デビュー作の『背の眼』を読んでいることを踏まえ、前作の作りを踏襲しつつ、逆手をとってきやがった。そう、基本的作りは『背の眼』と同様なんだが、オカルティックな部分はストーリーが進むにつれ後退。各々のキャラ立ち(今作の道尾のキャラ立ちは秀逸)もさせつつ、完全にミステリーに仕立て上げている。

    『背の眼』同様、張り巡らされた伏線の回収は見事。思い込みや勘違いの連鎖は『背の眼』の読者なら、『背の眼』上巻の回りくどい感もある真備のスタンスで納得させられてしまう。

    コレは、あくまで、個人的見解だか、真犯人の最初の殺人までの心情推移(動機→実行)が推理の範囲内なので、少々薄いこと。慈庵住職の行動原理は?の2点が少し心残り。

    ソレでも、及第点を軽く越える面白さ。徹底的に種明かしをしながら迎えるクライマックスとエンディング(文字通り、後半の約半分)。はノンストップ必至でした。

    評価、★★★★☆は当然です。

  • ミステリーらしいミステリーだと思いました。不可思議な現象を論理的に解明していきます。凝ったトリックと言葉を使ったシンプルなトリック、そして最後の最後まで気の抜けない展開。久しぶりにミステリーを読んだぞ、と思える作品でした。

  • どうやらこれは、シリーズ物2作目。
    とはいえ、1作目を読んでいなくても読めました。
    クールで知的な真備さんがいい味を出しています。

    おもしろいのは、舞台が仏所というところ。
    こんな世界があることを今まで知らなかったので、とても新鮮。
    そして驚くのは著者はデビュー以前に仏像の研究をしていた時期があり、仏像に関するほとんどの知識をそらで描けたというところ。
    作品も魅力的ながら、道尾さんの本を読むと著者自身にも興味がわきます。次はどんな世界で道尾ワールドを繰り広げてくれるんだろう。

    あとがきにて、道尾作品には「運命」のありようを描くという共通テーマがある、と書かれていたけれど、いかにもその通りだと思います。
    複雑に絡まりあった糸をほどいていくと答えにたどり着くこの作品。
    あれさえなければ、これは起きなかった。あそこでこうしていれば、こうならなかった。
    そんな小さなことの積み重ねが大きな悲劇を生み出す。それを運命と言わずして、なんと言うのだろう。

    おもしろかった。登場人物もいいですね。

  • これまた、久々の道尾作品。だいぶ初期の作品とは知らずに読んでしまった。前半、不思議な展開から、謎解き解決的な作品。作品自体の完成度は高いと思うけど、自分にとっては、ちょっとミステリーミステリーすぎて、アンド「空耳アワー」的、糸井重里の「いいまちがい」的な感じがちょっと・・・。ただ、全体としては、よかったけど、何かうったえてくるようなものが欲しかった。

  • 真備シリーズで、道尾さん本人も登場
    推理内容も面白かったです。

    修行などのその道を行く世界はある意味視野が狭くなり
    そこの世界がすべてになってしまう。
    才能を持った人・努力家の人どんなタイプの人が花開くかも分からない

    人生と同じなのかもしれません。
    出会った人 特に自分と気が合う人は大切にしていきたいなと思う。
    そんな気分になりました。

  • 台風のため動かなくなった電車の中で読了。

    真備庄介シリーズ第二長編。

    今回の舞台は仏所。

    ひょんな事から宿を借りる事になった道尾はその夜
    不気味な声と仏像の頭から血が流れるという怪現象を目撃してしまう…


    個人的には同シリーズ「背の眼」の方が好み。

  • 久しぶりに面白い作家さんと出会うことができた。中古で購入。表紙の絵には見覚えがあったから。高松和樹さん。ミステリやホラーの文庫本で何度かお見掛けする。
    主人公のモデルが作家自身に設定されるものは、何か固有名詞があるのだろうか。興味が沸いた。舞台となるのは瑞祥房という仏像の工房。千手観音と、血を流す仏像等々。オカルト好きにはたまらない事象だ。
    少し読んでいみると会話と地の文のバランスが好みだった。これなら読みやすそう、というくらい。主人公のホラー作家横尾の視点で描かれていくが、あまり癖がなくさっぱりしていて読み進めやすかった。登場してくる真備と呼ばれるホームズ役も少しおどけていて、凛という若い女性の助手が華になってくれるから安心感がある。
    舞台となる瑞祥房という静謐な空間も想像しやすかった。きっと松の木がたんと生えている山間で、塀があって、朝には鳥の囀りが聞こえることだろう。板張りの床。歩くと足音がとんとんと拍子をついて、冬にはとても寒いに違いない。あーそんなところに行ってゆっくりしてみたい。
    ころころとした皺の多い唐間木老人や、七福神の布袋のようにどっぷりとした住職、溌剌とした仏師の摩耶。神経質そうな工房の長の松月。なぜかはわからないけれど、目に浮かびやすい登場人物の中で、悲壮な二十年前の事件が解き明かされていいく。
    印象に残っているのは最後に絶叫する摩耶のシーン。作品として山場だから自明のことだろうけれど、明るく軽快な女性が鬼や般若のように豹変する様は息を呑んだ。必見。
    久しぶりにミステリを読めて嬉しかったし楽しかった。トリックこそは一般常識的な部分ではないから難しいけれど、オカルトテイストな雰囲気がとっつきやすい。横尾さんは有名かと思ったけど、地元の図書館では検索にヒットせず残念。別の図書館でも探してみよう。

  • 大体全部読んでいたつもりが、読み残していました。

  • 2017.4.15-38
    真備シリーズ。仏像の工房で仏師が消える。20年前の仏師の失踪を追う内に解明される超常現象の謎と20年前の殺人と哀しい真実。

  • 道尾秀介さんの小説は初めてです。
    前作は読んでいないですが、読んでいた方がより楽しめたような気もします。

    ホラー作家が主人公ということで、三津田信三さんの小説のようにホラーホラーしているのかと思ったのですが
    意外とこちらはほとんどホラーしていませんでした。
    怖くなくてよかったです。

    結構中身は薄く読みやすいですが、伏線の回収はやたらありました。

    でも前作を読んでいないせいか、どうもキャラがはっきりしなかったです。
    主人公側の真備・主人公・凛が京極シリーズを薄めたような3人にしか思えず、なんだかピンと来ないし、特に凛と摩耶はほとんど書き分けができていないように思いました。

    そしてこの3人が警察を横目にずかずかと瑞祥房に出入り
    している様子がなんだかあつかましく、ずうずうしく見えて好きになることができませんでした。
    事件への巻き込まれ方&探偵役の介入の仕方が納得できないというか…。

    なんとなく2時間ドラマの原作本といってもいいような
    映像的な感じのミステリでした。

  • ホラー作家の道尾は仏像を作る工房・瑞祥房に取材に訪れたが、夜中に怪異に遭遇する。
    翌朝には仏師が行方不明となり、昨夜の怪異について工房の人々に尋ねるたものの、道尾は追い出されてしまう。
    道尾は心霊現象を研究する友人・真備とその助手・北見を伴って瑞祥房を再訪するが、再び仏師の失踪事件が…。

    ホラー作家の道尾と探偵役の真備が活躍するシリーズ第二弾。
    序盤からおどろおどろしいシーンがたたみかけられ、恐怖の盛り上げ方が半端ないです。
    日中は仏師が作業している工房が夜中になると真っ暗になり、懐中電灯のかすかな灯りに照らされた仏像が笑うシーンなんて…夜中に読んでいたので叫び声をあげそうになりましたね。
    恐怖感で一気に読み手を物語に引きずり込む手口が容赦ないです~。

    二十年前の仏師の失踪事件の謎を紐解いていくうちに現在進行形の謎も深まり、読み手としては何がなんだかよくわからない状況で緊張感だけが高まっていきます。
    そして終盤、巧妙に張られた伏線と精緻に隠されていた事実が徐々に暴かれ、それまでの意味不明な手がかりが何だったのか、作者の演出の意図にやっと気づくのです(私だけ??)。
    自然な伏線回収と情報の小出しの手練手管は慣れたもので、後年のトリックマスターである作者の本領発揮となっています。

    前作はオカルト部分とミステリ部分が拮抗していましたが、今回は謎を論理的に解決していくという、本格ミステリの枠組の中できっちり積み上げられたミステリという印象でした。
    その分、面白みは少なく、小さくまとまってしまったなーという感じはあります。
    主人公たち3人のキャラクターも薄くって…。

    でも面白いことには変わりないので、続編は読みたいと思います。

  • 終盤に怒涛のどんでん返しをかますのは相変わらず。流石道尾さんというところ。

    が、それがかえってしつこさであったり「うまくできすぎてる感」であったり・・・を感じてしまう要素でもあった。

  • 読み応えタップリ。「花と流れ星」早く読みたくなった。

  • ホラーに見せかけたミステリー。
    但し前作ほどホラー要素はない。事件がはっきりと起きるのが中盤なので、前半は少し退屈かもしれない。

    伏線の回収は見事だが、あまりにしっかりと回収しすぎなので御都合主義っぽく見えることも。

    後味は悪い。

  • ホラー寄りのミステリーという大好きなテイスト。きっちり前提が提示されていて、読者に対してとてもフェアなミステリーだと思いました。仏像や仏教についての知識が豊富に盛り込まれていてそちらも勉強になります。
    仏像が血を流すとか、顔が変わるとか、蠢くとか、これでもかというくらい怖い要素をぶち込んであるけど、真備と道尾と凛の掛け合いがそれを中和。この三人の会話、大好きです。
    真犯人が誰かというののミスリードも見事。最後の方まで結構騙されていました。
    死んでも死ななそうだと思った唐間木老人が自害したと言うラストが一番切なかった。

    シーンごとの引きの書き方が上手いのだと思うんですが、とにかく真相が気になって一気読み。
    推理小説として純粋に楽しかったです。

  • 真備もの。厚いけど、一気に読めて面白かった。

  • 最後まで計算されて書かれたようなミステリー。
    メインは「思い込み」と「勘違い」かな。
    人って、誰かの言葉の真意を本当に理解して会話しているわけじゃなくて、自分の頭の中にある記憶とか前後の出来事とかと照合して「こういうことなんだろうな」という想像でコミニケーションとってるんだよね。
    というのを改めて考えさせられた。
    なかなか面白かった。

  • 最後までわからない!最後まで油断できない一冊。犯人もわからなければ、犯人の動機や脇役たちの勘違い、はたまたみんなの思惑がすれ違い、復讐からの行き違いなど。。。

    ラストまで気が抜けません!!!

    もう、飛行機で読んで船で読んで先が気になりすぎてどうにもならない一冊でした!!

    どうやらシリーズ第2弾らしいので、一弾が気になります!!!!

    道尾氏。ハマりそう。。。

  • 真備シリーズ長編。仏像の工房を訪ねた彼は、その夜、奇妙な仏像を見た。しかも翌日には仏師が一人消えていた。その謎を探るうちに、工房の誰もが口を閉ざす、二十年前の事件の真相が明らかにされていくという物語。結構厚い本でしたが、真相が明らかにされていく後半は一気に読むことができました。道尾秀介さんの作品は同じような内容が多く、たまに路線を変えた作品を出しても道尾さんの良さがでないという印象しかありませんでしたが、真備シリーズはまた違う面白さがあってよかったです。

  • 仏師の話。途中で読むのを投げ出してしまいました。。

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骸の爪 (幻冬舎文庫)の作品紹介

ホラー作家の道尾は、取材のために滋賀県山中にある仏像の工房・瑞祥房を訪ねる。彼がその夜見たものは、口を開けて笑う千手観音と、闇の中で血を流す仏像。しかも翌日には仏師が一人消えていた。道尾は、霊現象探求家の真備、真備の助手・凛の三人で、瑞祥房を再訪し、その謎を探る。工房の誰もが口を閉ざす、二十年前の事件とはいったい。

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