ラスト・セメタリ- (幻冬舎文庫 き 23-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 78
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344413696

感想・レビュー・書評

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  • 最初はすごく、読みづらかった。

    誰が何を言っているのかがよくわからず、
    しかもまとまって伏線ばかりが連続するあたりは読み進めるのも躊躇したほど。

    殺人の残酷な描写の半分も、青春の頃のみんなのつながりに
    もっと描写を割いても良かったのでは。
    仲間のつながり、という部分が不十分で感情移入できないため、
    仲間をよみがえらせる必然も、よみがえりが彼らを殺そうとする執念も、
    なんとなく宙に浮いた感じ。

    スティーブンキングみたいな展開も、事前の仕込み不足でグロいだけに見えて、残念。
    割に落とし方は丁寧だったのに。

    あーでも、人によってはこのオチ、貞子みたいっていうのかもしんないなぁ。

    作者の思いがすごく伝わるんだけど、こなれていない感触でした。

  • 何でもありのホラーかと思いきや、設定の整合性は取れてるところがいい。
    文章はよくあるクールな今時系だけど、高校時代の仲間同士の微妙な関係とか、つい引き込まれてしまう要素も強くて、あんまり長さを感じずに読めた。

著者プロフィール

一九五七年茨城県生まれ。二〇〇五年に「キタイ」で第六回ホラーサスペンス大賞を受賞し、デビュー。『ラスト・セメタリー』『赤い糸』『祭りの夜、川の向こう』などのホラー作品を執筆。初の時代小説『火男(ひをとこ)』が、一三年に第五回朝日時代小説大賞を受賞し、このたび『炎が奔る』と改題して文庫化。

「2021年 『炎が奔る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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